・・・あれ、アイリはんは？

ん、アイリならさっき買い物に出かけたぞ？

お、これはレーヌはん。久しぶりで。

まぁ、お前たちはなかなか帰ってこないからな。留守を守る者も居るって事、忘れるんじゃないぞ？

へいへい。ちゃんと覚えとるでー。

レーヌ様、これはどちらに片付ければ？

あぁ、あれはあっちに頼む。

了解しました。

シエルはんはほんま働き者やなー、折角束の間の休憩なんやから少し休めばええのに。

ま、おかげで私は少し楽になって助かるがな。

今のうちにいろいろ買い出しを進めないとね・・・。

なぁ、そこの嬢ちゃんや・・・。

えっ？私？

見かけん格好しとるが、もしや嬢ちゃんも一揆に？

うん・・・まぁ。

ほほぅ、若いのに頑張っとるな。
それやったら、うちの一押し、ちょっと見てかへんか？

んん、おじさんオススメの武器があるの？

せやで。コイツや。

これ・・・って、銃だよね？

せやせや。もっとも普通の銃やなくて、魔銃やけどな。

魔銃・・・？そんなものもあるんだ？

魔銃の定義にはいくつかあってな？
1つは使用者そのものの魔力を弾に込めるタイプの魔銃や。
このタイプの魔銃は、武器そのものはどんな銃でも構わん。使用者の魔力が大事なんや。
もう1つは銃そのものに魔力があって、魔力がなくても誰でも扱えるタイプの魔銃や。
この銃はそっちのタイプでな。ほれ、ココに弾倉が入っとるやろ？
これは魔力弾倉と呼ばれるもんでな？銃に魔法の力を供給して、魔法の銃として扱えるようにしたものや。
普通の銃にはセットできんから、専用の銃を作る必要があるんや。

へぇ・・・そうなんだ。

魔銃かぁ。同じ遠距離武器の弓と何か似たような物を感じるけど・・・。
これ、もしかして上手く応用できないかな？

おじさん、その魔銃だけど。銃じゃなくて弾倉だけって在庫ない？

はぁ、変わった注文するんやね？それならこっちにあるで？

よかった！その弾倉、いくつか売って欲しいな。

構わんが、弾倉だけでどーするんや？

私の武器は銃じゃないんだけど、この魔力弾倉はきっと何かに応用できそうな気がするの。

ほほー、嬢ちゃんひょっとして武器とか作れるんか？大したもんや。
ワイんとこはあくまで仲介業やから実際に作る訳やあらへん。
・・・どうや？今度いい品が出来たらワイのとこで売ってみんか？

う、うん機会があればね・・・とりあえず、これ。弾倉のお金。

まいどーおおきに！またよろしゅうなー。

とりあえず、これを活かす手段を考えてみよっか。

えーと、魔力弾倉を弓に活かすには、
弓自体にセットして魔力を増幅させてあげればいいから・・・。

アイリはん、帰って来てから色々考えとるな。

新しい弓を考えてるみたい、なんかすごいのができるんじゃないかしら。

とりあえずこんな感じかな！設計図はできたし、材料調達も兼ねて今日の進攻を開始するよ！
確か、今日は平原へ行くんだっけ。

少し出かけてくるのさ、土産は期待しないでおくれね

…？

弓…狩人さん、かな？

どうしたんだろう？ケガ、してるのかな？

あの…大丈夫？どこか痛む？
…？

……ん？

……

おう

……

食べるか？

敵だよ！皆気を付けて！

さっさと始めましょう。

( ･_･)ｼﾞｯ

切り裂くものじゃないよ、食べるものだろう？

美味しいもの食べてる？

美味しいもの食べてる？

我こそが、かの伝説の神獣・・・・・・・・スレイプニルッ！！

我こそが、かの伝説の神獣・・・・・・・・スレイプニルッ！！

美味しいもの食べてる？