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一揆参戦 10日目! - Diary |
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風が砂を巻き上げる。 砂地。大雑把にそう呼ばれてはいるものの、そこはどちらかといえば荒れ地と表現した方が正しい雰囲気の地域だった。無論、砂漠と呼ばれる地域が、一般にその言葉から呼び起こされるような地平線まで広がる砂丘と砂の海ではなく、そのほとんどは岩や低い灌木などがまばらに散らばるような“荒れ地”であることを考えれば、それも間違いではないのだが。 川でしばしの休息を取り、アイヴォリーとメイリーが次にやってきたのがここだった。城壁に沿うように伸びている、いわば隅の方だった。あまりにも荒れたその大地を、さらに酷薄な強い日差しが追い込んでいる。庭園や川に比べれば不自然なまでに荒廃している。だが、どちらかといえばあれだけ広い土地を日常的に美しく管理できる方が不自然であり、それは紛れもなく“王”に仕える者たちの弛まぬ労苦の結晶だった。そういう意味では、むしろ今彼らのいるこの区域の方が一帯の自然な風景なのかも知れなかった。 「あ、あっちー……しぬー、とけるー……。」 さすがにばてたようで、アイヴォリーが小さい声でうめき声を上げた。この過酷な環境でも、彼は普段の装備を変えていない。重厚な手甲とブーツを含む革の軽鎧に荷物が二人分。それでもそれは、堅牢さを求めて戦士たちが身にまとう金属鎧に比べれば格段に軽い上に、この男の場合は得物が短剣であることもあって一般的な探索者の装備としては軽装だった。 「ボクはまだ平気だけれど……アイは、そんな格好で大丈夫?」 「あ、あっちー……しぬー、とけるー……。」 彼の呟きを心配して、メイリーがアイヴォリーにそう問いかけた。それに対してアイヴォリーは先ほどと全く同じ言葉で答えを返す。そうして目をやってみればこの盗賊は、いつもの軽薄な陽気さもどこへやら、明らかにぐったりとしていてその目は死んだ魚のそれなのだった。 「確かに暑いわね……こういうところも今までなかった訳じゃないけれど……。」 強い日差しに目を細めながら、メイリーはその日差しの元凶を見上げた。彼らの今までの旅の中では、いわゆる“砂漠”を探索するようなこともなかった訳ではない。そういった場所で夜を明かしたことさえある。それどころかこの男が時折口にする昔の冒険譚の中には、砂の中を途轍もない速さで走る巨大な芋虫、“砂走り”との死闘の話もあったのだが。音を頼りに砂の中から突然襲い来る“砂走り”に仲間を食い千切られながらも、無音の歩みで隙を見てその背に飛び乗り、鞣した革のように分厚く硬い表皮に魔法の短剣を突き立てて、暴れる“砂走り”の体液塗れになりながらも遂にはその怪物を屠った白い風のような男と、今このうだる暑さと必死で戦っている盗賊が同一人物とは、誰がどう見ても思えないのだった。 「とけるー、あっちー……しぬー……。」 微妙なアレンジ──といっても順番が変わっただけだが、を加えながら、アイヴォリーは三度目の不平を小声で漏らした。相変わらずの死んだ魚の目で。 「もうっ、暑いのは仕方ないで──っ?!」 いい加減うるさいアイヴォリーを黙らせようと、メイリーが声を荒げようとした時だった。小石でも躓いたのか、彼女の右側にいた長身が掻き消えるようにして倒れ込んだ。さらに具合の悪いことに、倒れまいとアイヴォリーがつかんだのか、彼に手を引かれてメイリーまでバランスを崩す。幸い、彼女の手を引きながらアイヴォリーが身をひねったせいで、彼の身体は仰向けになり、遅れて倒れ込んできたメイリーを受け止めるクッションとして機能した。要するにメイリーがアイヴォリーの上に倒れ込んだ形になった。 ふわり、と広がったアイヴォリーの外套が遅れて二人の上に落ちてくる。二人を覆い隠すようにして外套が落ちたところで、アイヴォリーが彼女の耳元で何かを囁いた。流れる風のように流麗な韻。彼が時折口にする森のエルフたちの美しい言葉。 「ちょ、ちょっとアイっ?!」 エルフたちの用いるこの外套は伝承では“姿隠しの外套”として知られている。何本かに一本織り込まれた“真の銀”で作られた銀糸が常に周囲から魔力を貯蔵し、必要なときに魔力を解放されると着用者の姿を周囲から隠すのだ。このちょっとした秘宝級の魔法の道具と持ち前の野伏の業で持って、彼らエルフは自らの領域では目で捉えることが不可能な狩人と化す。その製法は決して森から持ち出されることがない、と伝承に歌われるエルフの技術の粋がこの外套だった。 魔術が発動して外套に包まれた二人は姿を消す。比較的見通しの良い荒れ地であるにもかかわらず、二人の姿はまったく見えなくなった。その状態でメイリーを抱きかかえたまま、アイヴォリーは無言で頭上、彼らが進もうとしていた方向を彼女に指差した。 僅かに隙間を空けた外套の内の世界の向こう側、はるか遠く、目が良い方であるメイリーにも小さな染みにしか見えないような遠い距離で何かが蠢いている。この気候風土の中、陽炎であると言われれば簡単に信じただろう小さな揺らめき。だが、こういうときのアイヴォリーを、彼女は疑ったことがない。フェアリーである自分が遠見の魔術で視力を強化してようやく見えるかどうか、といったものをこの男は見分けるのだ。そしてそれは、特に敵対的な動くものに対してはこれまでほとんど間違ったことがなかった。 徐々に揺らぎが近づいてくる。彼女にもそれが何か分かり始めた。ドラゴンだ。蜥蜴のような姿に蝙蝠のような革の翼。口からは炎の吐息を吐く、強大な魔物。 だが、それにはどことなく違和感があった。その周囲にある様々なものと比べて小さい。遠近感に乏しい遠距離ではあるが、その巨大な体躯を持つ稀有な魔物がこの辺りにいるとも思えない。その答えを、アイヴォリーが囁き声で口にした。 「ミニドラゴンだな、アリャ。」 それは彼らがしばしば遭遇してきた生物だ。竜の姿は変わらず、同じように炎の吐息も吐く。だが伝説の巨大な竜に比べれば小さな玩具のようなものだ。無論それでも人と同じほどもあるのだが。それは竜の幼生ではなくまったく別の種であり、その大きさで成体である。無論脅威度は伝説のそれとは比べるべくもない。だが、探索の初心者にとっては十分な強敵であり油断して命を落とす者も後を絶たない。本物の竜のように滅多に遭遇しない相手ではなく、それなりに人の生活圏から離れた山の中や森であれば普通に遭遇する。野生の生物の中では本物譲りの強靭さと吐息で中々に厄介な相手だった。 「……ヤるか?」 アイヴォリーがメイリーに聞く。十分に引きつけたところで奇襲すれば、今の彼らでもそれほど厳しい相手でもないだろう。何より相手は一匹、こちらは二人だ。 だが、その小さな竜が程良く近づいてきたところで、それは首を横に向けた。何かをじっと見つめ、炎を小さく吹きながら鼻をひくつかせている。その視線の先、岩陰で何かがのそりと動いた。 「……ココにもイヤガッたのかよ……。」 なぜかうんざりした様子で呟くアイヴォリー。岩陰から出てきた白銀の円柱、とでもいった風貌には二人とも見覚えがあった。円柱の中ほどには彫りの深い、というより単に暑苦しい人の顔。取って付けたような手と脚。その不格好な何かは、無手のままでゆっくりと岩陰から進み出て構えを取った。それに対して小さな竜は天を仰ぎ咆哮をあげる。縄張り争いなのか、もしくは単に仲が悪いのか、そのよく分からない組み合わせはお互いに睨み合っていた。 「まァ……ヤリ過ごすか……。」 面倒そうな調子でいうアイヴォリー。どうやらあの円柱が好きではないらしい。まぁそんなものが好きな者がいるかどうかは別としてだが。だが、二人の意志に反して唐突にその白銀の円柱は横に向き直り、つまりは彼ら二人の方へと正面を向けた。 「君ィ! 君たちもこそこそ隠れていないで出てきたまえっ!!」 やたら暑苦しい、ある意味予想通りの調子で円柱の中ほどに描かれた顔が喋った。同時にその細い手の先から何かが弾け飛ぶ。放たれたそれはアイヴォリーたちを覆い隠す魔法の外套を跳ね飛ばし、彼らを再び太陽の元へとさらけ出した。円柱が小石を手で弾いてぶつけたらしい。威力は皆無だが、動きに弱いエルフの姿隠しの外套の効果を中断するには十分だった。 「ヤレヤレ……マダ隠密が十分じゃねェんだよな……。」 他人事のように自分の技術のなさをアイヴォリーが呟く。視覚としては完全に隠蔽されていても、気配を断ち切ることが出来ないのだ。面倒そうに立ち上がるとメイリーの手を引いて彼女を引き起こす。 「まずは君たちから相手をしてあげようっ!!」 見つけ出した新たな獲物に向かって白銀の円柱が高らかに宣言した。なぜかそれと交戦直前だったはずの小さな竜までこちらへと目標を定めたのを見て、アイヴォリーがうんざりした表情を見せる。 「仕方ねェ、メイリー、ヤんぞ。」 全くやる気のない様子で傍らに立つ相方に向かい、アイヴォリーは宣言した。それに応えるように、メイリーが彼を見上げ思い出したように口を開く。 「そういやアイ、あのケープの中、涼しいのね?」 敵が三体に増えそうな雰囲気に、アイヴォリーは苦虫を噛み潰したような顔で溜め息をついた。エルフの外套は森で長い時間を過ごすエルフが常に最良の状態を維持出来るよう、寒さだけでなく暑さからも着用者を守る効果を持っている。そもそも、冬の沼沢地で冷たい泥に浸かり対象を待つ暗殺者にとって、この程度の環境は過酷でも何でもないのだ。 「あァー、アレな……気分だ。」 投げやりに万感の想いを込めて、アイヴォリーはそう呟いたのだった。 十日目──“外套” |
Message |
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Main Action 1 |
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Battle!! |
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攻城戦を開始!
アイヴォリー は以下を装備!
【防具】 革胸甲“Instant Fake”( 鎧 / 59 / 物防1 / - / - ) 【装飾】 薄汚れたケープ( 装飾 / 20 / - / - / - ) メイリー は以下を装備!
【防具】 緑樹の息吹( 服 / 59 / 物防1 / 機敏1 / - ) 【装飾】 精霊の祝福( 装飾 / 20 / - / - / - ) アイヴォリーの物防1! アイヴォリーのVITが上昇! アイヴォリーの風強化! アイヴォリーの風特性が増加! メイリーの物防1! メイリーのVITが上昇! メイリーの機敏1! メイリーのAGIが上昇! メイリーの異常特性! メイリーの炎上特性が上昇! メイリーの凍結特性が上昇! メイリーの猛毒特性が上昇! メイリーの衰弱特性が上昇! メイリーの混乱特性が上昇! メイリーの麻痺特性が上昇! メイリーの魅了特性が上昇! メイリーの眠気特性が上昇! アルミ・カーンの魔防2! アルミ・カーンのMNDが上昇! アルミ・カーンの活力2! アルミ・カーンのMHPが 1290 上昇!HPが 1290 上昇! Encounter側の前衛がいないため隊列が詰められた! |
メイリーの眠気領域! ミニドラゴンに眠気を1追加! ▼メイリーの行動!
2 行動の間、メイリーはAGI50%強化! アルミ・カーンに 99 のダメージ! ▼アイヴォリーの行動!
1 行動の間、アルミ・カーンはAGI24%弱化! 1 行動の間、ミニドラゴンはAGI24%弱化! ▼ミニドラゴンの行動![AGI-24%:1][眠気:1]
メイリーに炎上を1追加! アイヴォリーは炎上に抵抗! ( ミニドラゴンのAGI-24%が消滅!眠気が解消! ) ▼アルミ・カーンの行動![AGI-24%:1]
3 行動の間、アルミ・カーンはMND30%強化! 2 行動の間、アルミ・カーンはVIT30%弱化! アルミ・カーンの次の連続行動が早くなったかも! ( アルミ・カーンのAGI-24%が消滅! ) |
炎上により 369 のダメージ! ▼メイリーの行動![AGI+50%:1][炎上:1]
アルミ・カーンは攻撃を回避! ( メイリーのAGI+50%が消滅!炎上が解消! ) ▼アイヴォリーの行動!
アルミ・カーンに 91 のダメージ!
ミニドラゴンに 157 のダメージ! アルミ・カーンは攻撃を回避! ミニドラゴンは攻撃を回避!
▼ミニドラゴンの行動!
メイリーに 46 のダメージ! メイリーは炎上に抵抗! メイリーに 47 のダメージ! メイリーは炎上に抵抗! アイヴォリーは攻撃を回避!
ミニドラゴンに 47 のダメージ! ▼アルミ・カーンの行動![VIT-30%:1][MND+30%:2]
アルミ・カーンのMND30%強化が残り 5 行動に延長! アルミ・カーンのVIT30%弱化が残り 3 行動に延長! アルミ・カーンの次の連続行動が早くなったかも! ▼アルミ・カーンの連続行動!
アルミ・カーンのMND30%強化が残り 8 行動に延長! アルミ・カーンのVIT30%弱化が残り 5 行動に延長! アルミ・カーンの次の連続行動が早くなったかも! ▼アルミ・カーンの連続行動!
アイヴォリーに 1908 のダメージ! アルミ・カーンに 673 のダメージ! |
▼メイリーの行動!
アルミ・カーンは攻撃を回避! ▼メイリーの連続行動!
メイリーのINTが上昇! メイリーのAGIが上昇! ▼アイヴォリーの行動!
ミニドラゴンに 626 のダメージ! アイヴォリーのHPが 323 回復! ▼ミニドラゴンの行動!
メイリーに炎上を1追加! アイヴォリーは炎上に抵抗! ▼アルミ・カーンの行動![VIT-30%:4][MND+30%:7]
アイヴォリーに 1798 のダメージ! アルミ・カーンに 650 のダメージ! |
メイリーの眠気領域! ミニドラゴンは眠気に抵抗! 炎上により 373 のダメージ! ▼メイリーの行動![炎上:1]
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! アルミ・カーンに 192 のダメージ! ( メイリーの炎上が解消! ) ▼アイヴォリーの行動!
ミニドラゴンに 182 のダメージ! ミニドラゴンに 176 のダメージ! Critical Hit!! ミニドラゴンに 195 のダメージ! アイヴォリーの次の連続行動が早くなったかも! ▼アイヴォリーの連続行動!
ミニドラゴンは攻撃を回避!
▼ミニドラゴンの行動!
メイリーに炎上を1追加! アイヴォリーに炎上を1追加! ▼ミニドラゴンの連続行動!
メイリーに 153 のダメージ! メイリーのHPが 500 減少! ▼アルミ・カーンの行動![VIT-30%:3][MND+30%:6]
アイヴォリーに 1833 のダメージ!
▼アルミ・カーンの連続行動!
アイヴォリーに 1888 のダメージ! アルミ・カーンに 615 のダメージ!
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炎上により 361 のダメージ! ▼メイリーの行動![炎上:1]
左手を横薙ぎに振り払うと、どこからか軽やかな鈴の音… 必殺技が発動!効果増幅Lv.6!!…―――一時遅れて、烈風が吹き荒れる! 視えぬ風の刃---<<居合い>> Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! アルミ・カーンに 294 のダメージ! ( メイリーの炎上が解消! ) ▼ミニドラゴンの行動!
メイリーは攻撃を回避! メイリーに 46 のダメージ! メイリーは炎上に抵抗! メイリーに 51 のダメージ! メイリーに炎上を1追加! ▼アルミ・カーンの行動![VIT-30%:2][MND+30%:5]
メイリーに 1510 のダメージ! アルミ・カーンに 623 のダメージ! |
炎上により 373 のダメージ! ▼メイリーの行動![炎上:1]
ミニドラゴンに 256 のダメージ! ▼メイリーの連続行動!
ミニドラゴンに 254 のダメージ! ( メイリーの炎上が解消! ) ▼ミニドラゴンの行動!
メイリーに 137 のダメージ! ▼アルミ・カーンの行動![VIT-30%:1][MND+30%:4]
メイリーに 1539 のダメージ!
( アルミ・カーンのVIT-30%が消滅! )
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You can't advance... |
進攻に失敗した・・・・・ |
Main Action 2 |
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特にありません。
戦闘に勝利できなかったため、アルミ・カーン との契約はできませんでした。 [物Lv.19]キラーウルフ を成長させました!(Lv.19→20、CP-19) [物Lv.21]シルフ を成長させました!(Lv.21→22、CP-21)
メイリー(449) へ依頼し、ItemNo.12 流木 から エルフ式光学迷彩・弐式改 という装飾を作製してもらいました!(PS-30) 作製結果 > エルフ式光学迷彩・弐式改( 装飾 / 102 / 風柳1 / - / - )
特にありません。
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 34 増加! |
Let's Ikki !! |
Next Battle |
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Area Message !! |
Character Data |
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