まったくもう、フィーが変なことを言うから…

ま、実際のところは君たちと似たような物だけどね。とはいえ、そちらの彼女のように僕には力はないから、結果的に上下関係みたいになっちゃうけどね。

さすがに、一般的な冒険者でそのような衣装、防具をつける人というのは少ないかと思いますけど……

そうだね。そうやって目立つようにこの戦いに参加して故郷や家は平気なのかい？　いろいろ立場って物があると思うんだけど。

……そのこともそうですし、それだけの覚悟でもってこの戦いに参加されているのですね。実際のところ、助けてほしいというような声ばかりで、この世界の状況に関しては完全に把握しているとは言いがたい状況でしたから、そういうお話を聞けたのは助かりましたけれど……

…つまり、私がグラキエルさんに何かしたら、その、契約者さんが怒る、と。
でも妹さんですか…彼女とかだったら流石に諦めがつくんですが…でもいいって言ってくれるまで我慢しますね。

…私の邪な感情はばればれみたいですね。その、不快だったらごめんなさい。

ともかく、私の事は好きに呼んでいいんですよ？　私も、好きに呼んでますから。

セセリか、なかなかいい……ん？セセリ殿は線が細い顔立ちだが男性だよな？
いや、なんとなく女性っぽく感じてしまったもので、すまない。

ふむ、その反応だと本当に王家の血など知らぬと言う感じだな。
その上でその心構え……いやはや相談した相手を間違っていないどころか、私が思う騎士以上に騎士であるな。

ああ、「救援者」と名乗るにはおこがましい者ではあると思うが、その通りだな。

おこがましいと言ったのは救援者と褒め称えられるほどの理由でここに来たというわけではないからだな。
私と言う人物はこの世界の一揆…いうなれば戦争という蜜に群がる蟻…傭兵のようなものだ。
そんなたいそうなものではない。だが、仕事と割り切った方が結果を出せると考えたのだよ。
一揆を成功させるには志も重要であるが、結果を出さねばどうなるか、反逆した民がどうなるかは、火を見るより明らかであろう。

そもそも志と言う意味合いでなら、私のギルドで別の部隊の者の方が適しているのだよ。
結果を出さねばならぬので、私が志願してきたわけだ。

ん、その通りなんですけどねー。
あんまり着込むと日常的に修復しなきゃいけないのが面倒で。

布少ないとその点、そもそも破れないので楽なんですよねー……。

それはそうでしょう。服の機能は本来保護ですし。
人間の皮膚、なんてのーは脆いものですし。なんでこんなんで生き残ってるのか偶に不思議になりますけどねー。

ん、まぁ、そんなわけで。問題ないですよ？

行く手を阻むのであれば容赦はしない

私の領域に足を踏み入れた時点で既に勝負は決着している。

ほっかほかだよー！！

あやぁ、お客さん？お相手しますよーっ！！

私の領域に足を踏み入れた時点で既に勝負は決着している。

これで終わりか、他愛の無い

さて、進むとしよう

これは、役に立つのだろうか

さて、お手合わせ願おうか

そろそろ戦いにも慣れてきた？

本気で行こうかな。ふふふ。

お手合わせよろしくお願いしまーす。

光翳らす者に、熱き血潮の鉄槌を――

汝、生きずして死すことなし。甦れ……ッ！