［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

　


　この身体になってから数多の幻聴がずっと聞こえている。
　大半は言葉ですらないうめき声で、怒っているのか悲しんでいるのかも分からない。
　慣れ親しんだこの怨嗟の声。恐らくは埋め込まれた因子に由来しているのだろう。
　漂白されて死んでいった、名もなき兄弟達。
　


「ようやく見つけた……」

「隣接種とは関わらないで」

「二度とツラ見せんな。今度こそ殺すぞ」

「しっかり学んで、前を見ること。諦めるのは後にしてね」

「君の異能は何なのか。君自身は知っているのかい？」



　最近はそれに加えて昔の記憶がよぎるようになった。
　取るに足らない男でしかなかった白髪の男。
　その出生は、取るに足らない男が宿すには不似合いなものであった。



「お前は生まれなかったはずの化物だ──」

「表層種でもない。隣接種でもない。そんな者がどこへ行けると？」

「ありがとう」

「楔の男を再びこの地に降ろすのさ。そのための計画だ」

「僕達はただの駒なんだ……
　皆にとって重要なのは、この植え付けられた異能だけ。とっくに気づいてるんだろう」




　隣接世界。楔の血。
　実在したかも怪しい者を再び呼び起こすための欠片。
　これを抱えて生まれ落ちた子供は、自我の崩壊を防ぐために人格を二分した。
　表層人格。異能人格。
　性格の差異はあったが、紆余曲折を経てその力を一度は捨て去った。
　人が生きるのに異能は必要無い。そう思っていたし、今でも基本的にはそう思っている。



「分かるぞ何となく」

「死ねなかったことをテメェは必ず後悔する」

「これ。あげる」

「どうして来たの？」

「生きなさい。云えるのはそれだけ」



　だが───まあ。
　異能と共に生きる街というのも悪くない。

　ただ一人の声が聞こえる。
　走馬灯のような過去の声達は全て過ぎ去り。
　意識がこの地に引き戻される。




『ウミカゲ』




　構えも要らない。
　魔法のような詠唱も要らない。
　その異能に必要なのは、集中と覚悟だけだった。





　「ああ」
　「待っててくれ。いとは」

ENo.431 ミハクサマ とのやりとり

ItemNo.1 豚バラ弁当（食後の桃を添えて） を食べました！
　体調が 2 回復！（22⇒24）
　今回の全戦闘において 狂30 耐狂35 魅域40 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

領域LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV4⇒9、-5CP）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

『日向月都』(278) は 殺生石 を入手！
禍根(543) は 尾花 を入手！
寧音(870) は 殺生石 を入手！
歩き殯(1012) は 殺生石 を入手！
禍根(543) は 桜の光焔 を入手！
寧音(870) は 金の光焔 を入手！
禍根(543) は 黒の光焔 を入手！
歩き殯(1012) は 黒の光焔 を入手！

禍根(543) に移動を委ねました。

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

声が響く。