［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

//side:ハザマ


「やっば」

千屋がこの変な場所に放り込まれて最初に発したのは、そんな言葉だった。
そしてその言葉は終始つきまとい、今も口から零れ出た。
いやだって、ヤバいしかない。
どうやら侵略に抗いきれなかったような、そんな気がする。
と言うことは、イバラシティは侵略者のものとなり、自分達は侵略者がいた場所に行くことになる。
ハザマから直接連れて行かれるのか、それとも一度イバラシティで猶予なり準備期間なり設けられるのか、定かではない。
それも近々、知らせが出るだろうか。

ぐるぐると考えながら、千屋はちらりと同行者を見る。

「……ねー、家のものってアン……アンジニティ？　に持って行けるのかな？」
「知らない」
「俺のコツコツ育てた鉄鍋……作り置き惣菜……調味料……」

諦めきれずにぶちぶちと呟きながら歩く。
ザクザク、ジャリジャリ、舗装されていない道は歩き辛い。
普段からそこそこ鍛えている自身とは違って、見るからにそうではなさそうな同行者は大丈夫だろうか。
こちらに来て長らく一緒にいるのは、黒猫のようなツンとした雰囲気の枇杷だ。
ツンとしているのは自分に対してだけかもしれないけれど。
その足取りを見て今はまだ大丈夫そうだと頷き、前を歩きながらこれまでに整えて来た武器――ファンタジーっぽくて結構気に入っている――で道を塞いでいた枝を叩き切る。

「あっち、ちゃんと食材あるといいな～。お前に飯作れなくなるし」
「……そうだね。不味いと困るな」

案外自身の作る料理を気に入っている枇杷が頷くのを満足気に見て、再び前を向く。
またシュパッと枝を払って、大きい石を蹴り避けた。

やばいやばいと思ってはいるものの、千屋は生来ポジティブだ。
さすがに侵略者たちが何も食べなくてもいい超生物、と言うことはないだろう。
そうであってくれ、とは思うけれど。
だとすれば、最低限食料もあると思っている。
ただ問題なのは、こちらとあちらでは食材が丸っきり違うかもしれない点だ。
そしてその場合、毒の有無が全くわからない。
そういった情報があちらにあればいいけれど、そもそも使用されている言語や文字によっては、役に立たないだろう。
一から色々と調べるのは、正直だるいなと千屋は思う。
きっと、そうするしか無いのであれば、どうにかして調べることになるのだろうけれど。

「ここの変な食材と同じだったりするのかな。だったらまだやりようがあるんだけど」
「今日は何作るの」
「何作ろうかなー？　もしかしたらあっちに持って行けるかもしれないから、少し多めに色々作ろうか」
「買い出しする？」
「んーん、手持ちで何とかなりそう。弁当箱みたいなのも荷物に入ってる」

ポジティブなりに保険を掛けながら、料理メニューも考える。
肉もある、野菜もある、果物まである。
材料を使い切るくらい、ドンと豪華に作ってもいいだろう。
弁当を広げていられない場所もあるかもしれないから、サンドイッチやハンバーガーのような片手でお手軽に食べられるものも用意しておこうと決めた。

食事に関しての不安も尽きないけれど、それよりも不安なのは治安だ。
裏の仕事にも多少なりと携わって闇を見てきたけれど、表向きは平和だったあの場所で、千屋は割合ぬくぬくと過ごしてきた。
千屋はここではある程度の戦力にはなったけれど、あちらでもそうなれるとは思っていない。
だとすれば、同行者は増やしたほうがいい。

（……社長と合流した方がいいかな。もしかしたらあっちでも会社興しちゃうぞ～☆　とか言って社員集めてカメリア始めるかもしれないし）

思い浮かんだのは、千屋が勤める清掃会社の社長であるクウィリーノだ。
詳細は知らないけれど、制限や反動が多い反面、強い異能を持っている人だ。
人を使うことにも慣れているから、何をすべきかわからない場所に放り込まれるのであれば、頼るのもいいだろう。

何より、クウィリーノには同行者がいる。
以前ちらりと姿を見掛けた、各務だ。
右も左も分からない場所で重宝するのは戦闘よりも、治癒や医療方面だと千屋は思う。
水だって食材だって、自分達の身体に合うのかがわからないのだ。
ただの腹痛だと思ったら毒だった、何て笑い話にもならない。

（……実が体調不良になったら困るし）

そう思いながらも、ここでクウィリーノに合流しなかったのは千屋の独断だ。
クウィリーノを慕っている枇杷は、きっと合流したかったに違いないのに、千屋はあえてクウィリーノ達がいないだろう場所に進んだ。
初めは、クウィリーノがバイトの青年――篁と一緒にいるところに枇杷を合流させると問題が起こるだろうと考えたからだった。
それが少しずつ別の意味に置き換わって行ったのは、いつからだっただろう。

少し人とは違った始まり方をしてしまったからか、素直じゃない姿を見てしまったからか。
きっとそれぞれ少しずつ違って、全てでもあるのだろう。

山野を踏み分けてたどり着いた、ひらけた場所。
今日はここで休もうと準備をしてから、既に枇杷が座っている適当な倒木に座った。

「実、あのさ。もしあっちに強制的に、離れ離れに移動させられても、ちゃんと見つけるから」
「馬鹿じゃないの。どれだけ広いかもわからないのに」
「わかってますー。でも、ちゃんと迎えに行くから。もし途中で……知っている人がいたら、こだわらずに合流しておいて。人がいた方がきっと安心だから」

ね、と言いながら手を伸ばす。
拒否されるかと思ったけれど、すんなりと手は重なった。
それに内心ほっとしながら、枇杷は途中から千屋の誘導に気付いていたかもしれないと思う。
地頭が悪いわけでもなく、むしろ同僚としては優秀な人だから。

「あ。……見た目も変わったりするのかな？　実は猫がいいなー」
「は？」
「猫。…………うさぎも似合うと思うけど」

いつだったかの、何かを思い返してへらりと笑う。
笑ってから、ハッとした。
千屋は健全な成人男子なので、少し不健全なものをそこそこ所持している。
主に私生活で使用したりしなかったり使いたかったりするものである。

「やっば。もしかして俺の家にある秘蔵コレクション、誰かに見られる可能性がある？　どうしよ。いや、俺よりも実の方が見られたらヤバいもの持っ」
「馬鹿じゃないの」
「痛ェ！」

ゴッと肘が脇腹に食い込んだ。
けれど一拍後には、またへらりと笑う。
こうしてふざけて、美味しいものを食べたり笑ったり、そう言うことをあちらでも出来るといい。
姿形も、思考まで変わってしまったら困るなとは思うけれど。

「まあ、見られたら仕方ないか。愛の力でどうにかなるよな」

千屋はまた笑って、調子に乗るな、と言う黒猫の拳を受け止めた。

ItemNo.18 げその串焼き を食べました！
　体調が 2 回復！（9⇒11）
　今回の全戦闘において 活力49 体力49 意力49 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

武術LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
武器LV を 5 UP！（LV91⇒96、-5CP）

チュイ(1519) の持つ ItemNo.2 魔力溢れる滑々なマッチ棒 から射程3の神器『Cornicello』を作製しました！

チュイ(1519) により ItemNo.12 すごい羽 から装飾『目元は紅色のビーズの彼（刺繍）』を作製してもらいました！
　⇒ 目元は紅色のビーズの彼（刺繍）／装飾：強さ490／［効果1］舞乱40 ［効果2］－ ［効果3］－

雪里(1373) により ItemNo.22 げそ から料理『コンポタまん』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 6 1 1 = 8 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ コンポタまん／料理：強さ848／［効果1］活力50 ［効果2］体力50 ［効果3］意力50

雪里(1373) の持つ ItemNo.4 灰簾の髪留め に ItemNo.1 壊れたコンテナ を付加しました！
ItemNo.44 墨色のマチェット に ItemNo.15 四葉 を付加しました！
　⇒ 墨色のマチェット／呪器：強さ913／［効果1］攻撃40 ［効果2］蘇生10 ［効果3］自滅19【射程2】


うぱさん(49) とカードを交換しました！

うぱのいるとこ （リザレクポーション）


サモン：スペシャルゲスト を研究しました！（深度0⇒1）
サモン：スペシャルゲスト を研究しました！（深度1⇒2）
サモン：スペシャルゲスト を研究しました！（深度2⇒3）

トールハンマー を習得！
マーシャルアーツ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 櫟 を入手！
雪里(1373) は ザックーム を入手！
チュイ(1519) は 世界樹 を入手！
雪里(1373) は 朱の光焔 を入手！
雪里(1373) は 朱の光焔 を入手！
クゥ(1372) は ものすごいお野菜+3 を入手！
チュイ(1519) は 雪兎 を入手！
チュイ(1519) は 雪兎 を入手！
雪里(1373) は 雪兎 を入手！

マシカ区 K-7（森林）に移動！（体調11⇒10）
マシカ区 K-6（沼地）に移動！（体調10⇒9）
マシカ区 K-5（沼地）に移動！（体調9⇒8）
マシカ区 K-4（山岳）に移動！（体調8⇒7）

MISSION!!
マシカ区 K-4：マシカ駅 が発生！
　　 - クゥ(1372) が経由した マシカ区 K-4：マシカ駅
　　 - 雪里(1373) が経由した マシカ区 K-4：マシカ駅
　　 - チュイ(1519) が経由した マシカ区 K-4：マシカ駅

声が響く。