［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［スキル］OK.　

あり得たかもしれない未来

少女は笑う「ねえ、南くん。今日はありがとう。」　少年は微笑む「ボクの方こそありがとう。」あたりまえのようにお互いを好きあい、お互いを愛しく思う関係。ただ一つの不安もなく、過去に押しつぶされることも、飢えるような感情に苛まれる事もない。少年と少女は学舎で学び、当たり前のように若さを甘受し、育ってゆく。少年は泣く、大切に思っていたものを奪われる悲しみに、この心を失ってしまいたいと。仮初の世界で泣く。少女は微笑む。あなたの心を軽くしてあげましょうと。獲物を見つけて、それがもう自分から逃げられないと知っているからできる笑顔で。心の隙間に入り込み、甘い毒で溶かしきって食べきってしまう。仮初の世界で、二人があり得たかもしれない世界で、少年への狂愛を植え付ける。ありえなかった未来。影の城で大切に、大切にされている彼女。自らのことをアンブロシアとよんで愛してくれる旦那様と、旦那様を愛する彼女。互いに与え合う、彼女の理想とした関係。家族の関係。今日は何をしましょうか。今日は君とゆっくり語り合っていたいんだナトゥーラ。そんな穏やかな時間が、ここでだけは流れている。現実になってしまったもの、現実になってしまったもの。少女の僅かな希望は、まだ彼が私のことを思っていてくれることだった。ただそれだけの希望も。偽りの世界の最後で。ああ、彼の腕には既に少女が一人。やさしそうで、やわらかそうで、人なんて傷つけたことがないような、そんな少女が一人。私を見ると彼の腕に隠れてしまう。ああ、それは私にもあった未来なの。私の未来だったはずなの。だけれど、そうはならなかった。ねえ、どうして私じゃだめなの。どうして私はそこにいないの。あなたが私を思っていると、ずっとずっと信じていたのよ。そう叫びだしたかった。私のなかの少女は泣きわめいて、髪を振り乱して叫びたかった。だけれど私は叫べなかった。わたしの僅かなプライドが、それだけを支えにここまできたプライドが、それを許してくれなかった。口から出てきた言葉は、少女への皮肉だった。あの時、私が泣き叫んでいたら、彼は私のことをどう思ったのだろう。可愛そうだと哀れんだだろうか、私のことを必要としてくれただろうか、私のことを求めてくれただろうか、私を、なぐさめてくれただろうか。でもそんなことはなかった。　これはありえない話なのだ。ありえたかもしれない未来は、もうとうに過ぎ去ってしまった。私に残されたものは。私のプライドが作り上げた呪いと、毒と、力と、私に従う従僕と、これが欲しかったのだろうか。ちいさなクマの人形は私を優しく慰めようとしてくれる。真っ赤な果物を食べさせてくれる。白黒の少女の人形は、私の夢で優しくお話を聞かせてくれる。救ってほしかったヒーローを幻想する。これは夢だ、これは優しい夢なのだ、狭間の世界で、わずかに残った私の人間性が、夢を見せているのだ。現実はどこまでも現実として襲いかかる。彼は本当にいたのだろうか。彼はあんなことを言わなかったはずだ。そんな優しい声が脳裏へちらつく。だけれど、それは私の両分になってしまったのだ。悪夢も、誘いも、溺れるほどの快楽も、自分がすでにもっているものを自分へは与えられない。強くなった、強くなったのよ私は、あなたを殺す事を夢見て、強くなったの。だけれどどんどんあなたを求めてしまったの。私にはもう、家族も、家も、権力も何もなかったの。残っていたのはあなただけだった。あなたへの感情しかのこっていなかった。ああ、今になってようやくわかったの。お父様、お兄様、お母様、一族の方、あなた達が私を世界から追放した理由が。わたしはあまりにも異物だったのだ。少女性のまま、あまりにも強い力があったから、自分の力だけで全てがどうにでもなってしまった。人との関係は、従えればいい、魅了して、自分の思うがままに動かせばいい。お父様や、お兄様ですら、私の力によって操られかけていたのだもの。怪物は怪物の住処へ。そうだろう、あの腕に抱かれていた少女のような、人の世界には居てはいけないものだもの。そんな私の全てを壊して、全てになった人すら、私を捨ててしまった。
甘い甘い　血はいかが　とろけるような　血はいかが　お代はあなたの思い出で　そんな誘い文句で茨の街を彷徨った。蝶の一族の娘　禁を破り追放され、影の城に囲われた　今では城主は無く、ただ一人残された娘は何を思うのか。

【蝶の娘よ　泣いているのかい】

あの人はいってしまったあの憎くて恐ろしい吸血鬼は私はどうすればいいのだろうか、この掃き溜めの街の　影の城で一人残された、私は、どうすればいいのだろうか　ああ、憎い　憎いなそれだけが私の体に火を入れるようだそうか、あいつも　逃げ出すようなモノがいるのかそれを、私の血で惚けさられるのならそうか、ああ、そうだったのか　私は　私の矜持を守れるのだろう
ああ、そうか吸血鬼　わたしは　そうか　ならば　そうあろう　そうあれかし　二度と祈らないと誓ってやろう　いつか　私は　お前を　平和な世界で、捨てられた蝶は何を思うのだろうか。心に秘めるはかつての主への殺意か、恋慕か、それとも愛憎か。もう、私は進めない。進めない、過去と、今が、私を縛るのだ。涙だけが、涙だけが流れ出てゆく、慟哭は虚空へと消え、従僕達はただ見つめているだけ。私は一歩もすすめない。私の肩にかけてくれた、あの最後の影の衣が、わたしを地へと縛り付けるのだ。それは、私を離してくれないのだ。涙よ、彼女の心を流しておくれ、涙よ、彼女の全てだったものよ。どうか、彼女が。

ItemNo.3 のどぼとけ を食べました！
　体調が 2 回復！（26⇒28）
　今回の全戦闘において 体力39 器用43 護持49 が発揮されます。自身の従者にも発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

武術LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
武器LV を 3 UP！（LV0⇒3、-3CP）
装飾LV を 2 UP！（LV97⇒99、-2CP）

ハクア(797) とカードを交換しました！

Tears （ウァレフォル）


適者生存 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ナトゥーラ(1314) は リアファル を入手！
ナトゥーラ(1314) は 銀の光焔 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
ナトゥーラ(1314) のもとに ベンケイ が軽快なステップで近づいてきます。

特に移動せずその場に留まることにしました。

声が響く。