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ミハル 「おや、強そうな方々。お二人ですか? その格好、かっこいいですねえ。正義の味方みたい」 |
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ミハル 「……お前たちはどうして戦うの? もう、戦争の勝敗も目に見えているじゃないですか。 そこまでして、何か守りたいものでもある? オレね、あの街には人の数だけの 守りたいものがあるんだろうと思っていたんだよ。 侵略者に加担していようと、一応ね」 |
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ミハル 「──あの世界って、守る価値、本当にあるのかな」 |
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「教えてよ」 |

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「今日も元気に」 |
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「いくよ〜!」 |

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悲劇を呪え。不幸を恨め。敵を憎め。絶望を孕め。 |
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平穏を尊べ。幸福を望め。隣人を愛せ。希望を抱け。 |

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戦え。愛しき者どもよ。 抗え。愛しき者どもよ。 |
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愛しきその心を以て、運命を跪かせろ。 |

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其れこそ、わたしが世界に仇成す理由である。 |



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胎内から滑り落ちた泥が隆起し、肉のような腕を模す。 肉のような山を模す。ばけもののようなヒトを模す。 |
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そいつ世界は、ばけものに満ちていた。 |


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ミハル 「──おいで」 |
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──── 泥のにおいがする。 泥のにおいがする。泥のにおいがする。 光も届かぬ泥の底から、腕が伸びる。 |
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それは助けを求める手なのか、 仲間を求める手だったのか、 はたまた。 |


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戦ってくれ。抗ってくれ。憤ってくれ。憎んでくれ。 逃れてくれ。苦しんでくれ。恐れてくれ。嘆いてくれ。 お前たちを愛している。 |


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愛している。 例えこの世の誰にも認められずとも。 |

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ミハル 「お兄さんもいいところ見せないとねえ」 |
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ミハル 「……ん? この場合は悪いところかな?」 |
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「あ〜もう無理じゃて。じゃあね!」 |


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まだ苦しむべきだ。 |

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── あなたの足元から、泥の腕が数多伸びる。 |
| 葵のカード発動! |
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空 「力を──」 |

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ミハル 「う、……。……」 |
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どれがだれで、だれがどれだかわからない。 |

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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |

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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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ミハル 「お兄さんもいいところ見せないとねえ」 |
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ミハル 「……ん? この場合は悪いところかな?」 |
| 葵のカード発動! |
| ユウタ 「力を貸すよ」 |
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「──、っ──……」 |
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『──── ごめ ん、……』 |

| 泥被る造花のカード発動! |
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あ!サメが泳いでいるよ かわいいね |

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── あなたの足元から、泥の腕が数多伸びる。 |
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── あなたの足元から、泥の腕がひとつ伸びる。 |
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その腕の先には、あなたの見知った目があるかもしれないし、 全然見覚えのない人間の声が響いたかもしれない。 …… しかしきっと、気のせいだ。 |

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生の対価は苦。苦しみ無くして、生は許されない。 |

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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |

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ヒトをヒトヒト象ヒ象象トヒト象る象るヒト象るヒトをヒトをヒトををを 象ヒトるヒト象をヒトをヒト象ヒトヒトヒト象ヒトを象ををヒトるヒトヒト ヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトをヒト?ヒトヒト象象ヒトがわからない |

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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |



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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
| 泥被る造花のカード発動! |

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── あなたの足元から、泥の腕がひとつ伸びる。 |
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その腕の先には、あなたの見知った目があるかもしれないし、 全然見覚えのない人間の声が響いたかもしれない。 …… しかしきっと、気のせいだ。 |
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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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ミハル 「のりが悪いなあ」 |

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ヒトをヒトヒト象ヒ象象トヒト象る象るヒト象るヒトをヒトをヒトををを 象ヒトるヒト象をヒトをヒト象ヒトヒトヒト象ヒトを象ををヒトるヒトヒト ヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトをヒト?ヒトヒト象象ヒトがわからない |

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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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ミハル 「窮鼠猫を噛むってやつかな?」 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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ミハル 「──殺すなら、殺す気で殺してくださいよ」 |



| 葵のカード発動! |
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ミハル 「おっとと……」 |
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死んでしまえば苦しめない。 |

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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |
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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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── 「 たすけて 」 。 |

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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |



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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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ヒトをヒトヒト象ヒ象象トヒト象る象るヒト象るヒトをヒトをヒトををを 象ヒトるヒト象をヒトをヒト象ヒトヒトヒト象ヒトを象ををヒトるヒトヒト ヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトをヒト?ヒトヒト象象ヒトがわからない |

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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ミハル 「ムリしちゃダメですよ」 |
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ミハル 「あは、……おみごと、でした。その調子で、これからも、……」 |
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ミハル 「ウ、ぐ……ッ、……!」 |
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ビチャッ。 咳き込んだ男の口角から、 塞ごうとした指の合間から、泥が零れ落ちる。 |
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2 4 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
3 1 0 0 1 0 |
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0 0 0 0 0 0 |
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「終わったか。」 |
