［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

青年が目を覚ますと、天井のLED照明の白い光が目に入ってきた。そこは、勤めている会社のミーティングルームの床の上だった。青年は自分のプロジェクトを社長に説明していた時に、叱責を受けて気を失ってしまったのだ。倒れた床の上にあぐらをかき、居並ぶお歴々を見渡してみた。社長（青白い顔の小柄な男）とその取り巻き、専務（赤い服のおじさん）、役員（知的な雰囲気の女性）、そして坊主頭のコンサルタントであった。会社はすっかり「どこかから集まってきた謎の人々」に乗っ取られていた。彼らは青年が床の上に伸びていても、騒いだり取り乱したりせず、落ち着き払った様子で青年が立ち上がるのを待っていた。

青年は思い出す。社長の見込みがないならやめてしまえなどの呵責のない叱責の言葉の数々を。他の役員たちも口々に青年のプロジェクトに対して文句を口にしていた。

しかし、自分の手のひらををじっと見つめて、青年はその声を遠くに聞いていた。


そして、その時、青年のメガネはきらんと輝いた。

青年は新しいプロジェクトの構想を語り出した。新しい働き方の提案。その名も「島流しワークライフプロジェクト」を。


社長はそのようなことを口にしていた。青年の言葉に身耳を傾けていた。ミーティングルームの青年は己の胸にこんこんと湧き上がる衝動となぜかすっきりと冴え渡った脳みそから、プロジェクトの概要とその社会的な価値を語って聞かせた。疾病渦巻く都から逃れて、中央から遠く離れた彼方の遠島でも自分の仕事を続けられる環境の構築。


社長は満足げにうなずき、さきほどまで青年のプロジェクトをけなしていた他の役員やコンサルタントまで青年はわしが育てたといった様子であることないこと風聴していた。青年は笑みを浮かべ、社長にささやく、実は見ていただきたいものがあるのですが？と言葉を続けた。なんだ？と社長は青年に近づいてきた。お時間よろしいですか？　それはとある病院にございます。ミーティングルームがざわざわし始めた。


社長はなん・・・だと？と呻いていた。そのくらい青年の言葉は場に似つかわしくなかった。役員たちが席を立ち青年に訝しげな視線を向けていた。何を言っているんだね、君は。

一般的な、常識的な感覚では、青年の言葉は気でも狂ったのかと思われるような、そのぐらい常軌を逸していた。


青年のメガネが輝いた。手のひらを掲げ、何かの呪いを呟く。確かに青年はその時狂ったのかもしれなかった。だが、そこはイバラシティ だった。異能が横行する街だ。天井は暗転して真っ暗闇となり、明滅する魔法陣が展開された。青年は手のひらをじっとみつめていた。青年にはハザマの記憶はないはずであった。だが、そこには文字列が記載されていた。誰かが書いたと思われる黒い文字だった。そこには社長を治療しなければならない旨と、異界とこの世を繋げる魔術術式が記されてあった。青年は長らくのハードワークに身も心も疲れ果てており、正常な判断はもはやできなかった。狂った彼はその言葉を意味するところを正確に読み取ったのだ。すなわち異界の自分から送られたメッセージなのだと。

魔術の力場が成立して、ミーティングルームの役員たちの霊的な素性が青年の目にも明らかになった。社長はナポレオンの霊であったし、専務はダンテの霊であった。その他も、何ししおう大霊であり、青年の会社は幽霊に乗っ取られていたのだ。青年は怨霊拳の継承者として、魔術術式を駆使し、大霊たちを支配下に置こうと試み、声で呼びかける。


社長は脂汗を浮かべ顔を曇らせていた。どんな英霊を呼び出しても、過去の英霊は痔の効果的な手術方法は知らない。癌の標準的な治療方法も知らない。それはどちらも２０世紀の後半になって科学の研究によって生み出されたものなのだ。冥府や地獄の医療水準が２１世紀の水準と同等なのか、青年には知る由もない。病気で苦しんだ怨霊たちを慰撫するには、青年には２１世紀の病院で治療を受けさせるのが一番だと青年には思われた。それがどんな形であろうともだ。

＊＊＊

青年が再びハザマに赴いた時には、痔の痛みで朦朧としていたナポレオンの大霊はさわやかな笑顔で青年を出迎えてくれた。


ナポレオンの霊はギラとした眼光をハザマの大地へと向けた。そこには御霊の軍団が敵として待ち構えている。平家を追悼し平安京の治安維持を託された木曽義仲軍団、ナポレオンから祖国を守るよう皇帝から託されたクトゥーゾフ将軍率いる帝国ロシア軍、そして、トロイをアカイア勢から守るために戦ったトロイア勢、いずれも歴史と神話に名を刻む大霊たちであった。

軍団としては3対1なのであったが、ナポレオンは御霊サイドの各軍団が連携を取れていないことを見抜いていた。木曽軍はわざと山中に布陣することで倶利伽羅峠の術を誘い、木曽川の牛の大群を逆に誘導して谷底へ落とし、牛を食料として奪い取り、その上で野戦に持ち込んで木曽軍を撃滅した。ついでクトゥーゾフ将軍率いるロシア軍に対しては「あいつらが守っているのは街ではない。皇帝だ。かつてもモスクワを放棄して撤退していったではないか」と吹聴し、士気をくじくことで退却せしめることに成功した。さらには神々の加護を受けるトロイア勢に対して「俺も軍神だ！」と味方の将兵を鼓舞する演説を行い「皇帝万歳！」と熱狂した大陸軍は銃や大砲でトロイア勢を撃退した。


俊寛の霊が呟く。それでは、社長（ナポレオン）の内戦作戦の餌食です、と。

怨霊軍団は御霊の軍団を打ち破った。軍団を召喚していた御霊使いの女性の瞳に渦が湧き上がる。さらに霊を呼び込もうとして背後にひかる円が生じていた。

「それ以上は危険です」

女性の傍らには御霊サイドの少年とYAMASHITA大将の霊が控えており、女性に後退を呼びかけた。御霊サイドは（霊的な）イバラシティ の内部へと逃げ込み、青年と俊寛さんの怨霊たちも（霊的な）イバラシティ の内部へと突入を開始したのだった。怨霊たちのイバラシティ への侵略は、今ここに成就しつつあるように見えた・・・。

ItemNo.8 塩にぎり を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 命脈50 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

九郎(357) から アパタイトのホイッスル を受け取りました。

九郎(357) に ItemNo.16 トネリコ を送付しました。

すごいお肉（400 PS）を購入しました。
ものすごいお肉（1500 PS）を購入しました。

呪術LV を 5 DOWN。（LV25⇒20、+5CP、-5FP）

武術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
百薬LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
料理LV を 90 UP！（LV1⇒91、-90CP）

ItemNo.16 すごいお肉 から料理『ハンバーガー』をつくりました！
　⇒ ハンバーガー／料理：強さ303／［効果1］攻撃30 ［効果2］防御30 ［効果3］増幅30

ItemNo.27 ものすごいお肉 から料理『チーズバーガー』をつくりました！
　⇒ チーズバーガー／料理：強さ404／［効果1］攻撃40 ［効果2］防御40 ［効果3］増幅40

ItemNo.38 やくそう から料理『やくそう』をつくりました！
　⇒ やくそう／料理：強さ505／［効果1］活力50 ［効果2］治癒50 ［効果3］復活50


「蛇」(929) により ItemNo.14 強撃グローブ に ItemNo.23 レンガ を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 4 6 3 = 13 ］通常付加
　⇒ 強撃グローブ／呪器：強さ1020／［効果1］強撃40 ［効果2］攻撃40 ［効果3］自滅19【射程3】

ランプ(896) とカードを交換しました！

ɐɔıʇsnɹ （スーパーパフォーマンス）


グシオン を研究しました！（深度0⇒1）
グシオン を研究しました！（深度1⇒2）
グシオン を研究しました！（深度2⇒3）
ダインスレイフ を研究しました！（深度0⇒1）
ダインスレイフ を研究しました！（深度1⇒2）
ダインスレイフ を研究しました！（深度2⇒3）

フロウライフ を習得！
エアブレイド を習得！
アイアンナックル を習得！
肉体変調耐性 を習得！
美酒佳肴 を習得！
四百四病 を習得！
カードゥーケウス を習得！
ミリキアレギア を習得！
ワイルドインスティンクト を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

「蛇」(929) は 刀の欠片 を入手！
でっさん(1340) は 刀の欠片 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - でっさん(1340) の選択は リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》

MISSION!!
コヌマ区 J-13：コヌマキャンプ を選択！
　　 - でっさん(1340) の選択は コヌマ区 J-13：コヌマキャンプ

［792 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［433 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［464 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［201 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［399 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［326 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［267 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［197 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［117 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［147 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［152 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［310 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［49 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［225 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［106 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［110 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［112 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［56 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［88 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［81 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［16 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［45 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［92 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［21 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

星空が映る。

　

微かな波音と共に、弦楽器の優しい音色。

　

　

　

星空のなかに、黒い裂け目。

　

その裂け目にいくつもの小さな光の玉が吸い込まれてゆく。

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

コヌマキャンプ場。

　






　

･･･異様な食欲のオーラを感じる。