［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［スキル］OK.　

絵は切り裂かれた。額縁ごと、いや、空間ごとというべきか。光の亀裂の走り、それが扉のように開かれる。

「・・・やっと繋がったか？」

扉から男の声が聞こえ、ガチャリと足音を立てて入ってくる。品の良さそうな金属の鎧を着ている。聖騎士みたいだ。

「イサオ！！よかった。無事だったんだなぁ！！」
「あ、あ・・・リルデトだ！！リルデトー！！！」

イサオ君が感動の再開のように男に抱きつく。男は兜を外してから腰を落とし、イサオ君を撫でる。白髪のイケメンだった。近づきがたい。正直元の世界のような平和な環境にいる感覚でいたので、いきなり武装した戦士が入ってくるとは夢にも思わず、めちゃくちゃビビっている。

「イサオ。そちらのお方は？」
「えっと・・・僕の、知り合いの知り合い？」
「ち、ちょっと？　・・・岸野パルサです。イサオ君が通っていた学校の先生の友達です。」
「これはご丁寧に。私は魔王国軍二千三十八番隊所属リルデト・リーフィンラル・シュバイツェと申します。見ての通り軍人ですが、今はイサオの後見人という認識で結構です。この空間を作り出したのは貴女ですね？」
「え、あ、はい。そうですが。」

そう言うとリルデトは膝をつき、礼をする。

「感謝します。貴女のおかげで、私はイサオと再開することができたのです。」
「い、いえ、ど、どういたしまして？」

急な展開で頭が追いつかない。

（イケメン聖騎士が出てきて、イサオ君の知り合いで？あ、扉の向こうの世界の住人？お城で遊んでたって言ってたから、その関係の・・・あああ？）

私が混乱している間に、リルデトは周囲を確認していた。例の絵に視線を止めると、状況をすぐに把握したのか、この場を纏めようと。

「あまり時間はありません。私はイサオと、この部屋を生成した術師へ話に参りました。まずは説明させていただきたい。」

木製の机をどかし、椅子を二つ、ベッドの傍に寄せる。

「パルサ様はそちらに。イサオ、座りなさい。」

私はなぜかベッドに誘導された。まぁ部屋に椅子が二つしかないから仕方ないか。

「イサオとその立場についてはご存じということでよろしいでしょうか？」
「え、ええ、まあ、イサオ君から少し話は聞いたので」
「緊急の場で、イサオの前でもあるので、交渉事は抜きにします。まず、我々の世界は貴女方の世界に危害を及ぼすようなことはいたしません。我々の世界は数多の異世界と繋がっており、多くは友好的な関係を築いています。」

うっ・・・異世界転生物のラノベはあまり履修してないんだけど・・・。まぁ、数多くの世界とつながってて敵対的だったら大変そうだし、イサオ君の前では嘘をつきにくい内容かな。

「イサオの特別な能力を見込まれ、わが国で正式な国民権を得て、学士として暮らしていました。イサオは我々には見えない転移・異界の扉を見つけ、自由に出入りできる力があります。」
「えっ、そうなんですか？いや・・・」

そりゃ楽しい暮らしはしてたんだろうけどまさか学士としてとは・・・。イサオ君の能力ってそんなにすごいのか・・・？

「我が国に滞在していたある日、突然イサオが私の目の前で姿を消しました。痕跡から、元の世界に何らかの魔法で引き寄せられたことがわかりました。」

曰く、元の世界は、扉の先の世界からは本来たどり着けない位置関係だったので、人探しの魔法にもかからなかったと。イサオ君の「扉渡り」は異界同士の位置関係を無視して、複雑な次元の空間を行き来できる。しかし、その時の扉渡りは本人の能力が未熟だったこともあって、事故を起こし、結果、魂だけが扉の先の世界に渡り・・・つまり、元の世界の記憶と姿を保持したまま、転移と転生の中間のような扉渡りをしてしまった。イレギュラーな状況で魂が渡ったが、元の世界の肉体と魂をつなぐ糸は微かに残っており、先生はそれを使って引き戻した。

「我々の世界からイサオの元居た世界にたどり着く方法は、今現在でもイサオの扉渡りを使う以外ありません。しかし、この空間であれば話は別です。」

（あ・・・そうか）

イサオ君の走馬灯・・・精神世界を具現化したこの空間なら、イサオ君の記憶に残る人物であればアクセスできるのかもしれない。あの札があちらの世界から伝わった物なら更に。ハザマの中だからこそ、本来ならできるはずの無かった道を一時的に作り出した。

「感謝します。パルサ様。このご恩は、騎士の名において、必ずお返しいたします。」
「い、いえ・・・とんでもないです。それで、これからどうするんですか？」
「まずはパルサ様を助けます。その次にイサオに選択の機会を作ります。」
「選択の機会・・・？」
「元の世界に戻るか、我々の世界に行くか、です。」
「うーん・・・でも元の世界じゃイサオ君は・・・」
「イサオは生きています。おそらく、お体は大事にされていたのでしょう。」
「へっ？・・・あっ」

『・・・ピリー症、精霊病、潜魔病、転移アレルギー・・・そして、魔性腫瘍』

先生からイサオ君の病名を聞いたとき、亡くなったと思っていたが、それはただの私の推測だ。先生の口から、亡くなったとは一言も聞いていない。だとすれば、未だ意識不明状態で、病院にいるということになる。

（イサオ君が、生きている・・・？つまり・・・）

イサオ君はこの騎士の手配で、選択の機会を得られる。本人の願いだった扉の世界に行くことも可能になって、先生を恨む理由はなくなる。つまり、つまり・・・。

「・・・パルサ様・・・」
「おねえさん・・・？」
「・・・すみません。嬉し涙です。大丈夫です・・・」

つまり、過程はともかくとして、ひとまず、私は賭けに勝ったんだ。

ItemNo.23 腐肉 を破棄しました。
ItemNo.27 腐肉 を破棄しました。
ItemNo.41 腐肉 を破棄しました。

ItemNo.14 桧弁当 を食べました！
　体調が 2 回復！（5⇒7）
　今回の全戦闘において 回復14 活力14 体力14 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

時空LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
呪術LV を 15 DOWN。（LV20⇒5、+15CP、-15FP）
付加LV を 10 DOWN。（LV50⇒40、+10CP、-10FP）
合成LV を 10 DOWN。（LV50⇒40、+10CP、-10FP）
料理LV を 5 DOWN。（LV50⇒45、+5CP、-5FP）

武術LV を 10 UP！（LV30⇒40、-10CP）
具現LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
変化LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
百薬LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
武器LV を 40 UP！（LV0⇒40、-40CP）

司馬(152) とカードを交換しました！

ワンダーエリクシル （リザレクポーション）


魔弾作製 を習得！
戦盾作製 を習得！
サモン：ヒーロー を習得！
アスプ を習得！
☆メナス を習得！
☆サモン：パラディン を習得！
☆アルティメットフォーム を習得！
☆スレーン を習得！
☆クリエイト：ブラッド を習得！
☆メガトンパンチ を習得！
☆適者生存 を習得！
☆サモン：フォームイト を習得！
☆クリエイト：ハイパーポーション を習得！
☆アムブロシア を習得！
☆毒牙作製 を習得！
☆神工鬼斧 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが24増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

パルサ(771) は 杏 を入手！
パルサ(771) は 朱の光焔 を入手！
パルサ(771) は 雪兎 を入手！

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『マガサ区 F-6：チェックポイント《美術館》』へ採集に向かうことにしました！

MISSION - 未発生：
　　 - パルサ(771) の選択は マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》（同行者が達成済み）

［807 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［438 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［477 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［198 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［326 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［265 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［191 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［116 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［149 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［307 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［47 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［210 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［92 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［106 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［96 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［81 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［71 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［11 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［24 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［54 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［10 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　









　

ヴゥ･･･ン･････

チャット画面に何かが新たに映し出される。

　




　

　

　

　　　『次のワールドスワップのロスト候補者は53名。

　　　　――必要数を達成。次の発動が決定されました。』

　

　

　




　






少女が現れる。

　






　






　






　




　




　

　

　

チャットから消えるアダムス。

　

　

　




　






白南海もチャットから消える。

　




　

　

　

チャットが閉じられる――