［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　　


　生まれた時から、二人だった。

　いつでも、二人は共にいた。

　それでも、いつかは道を分かつ時が来るから。

　その時は、笑顔で送ろうと思っていた。



　天空都市・ホウライ。
　それは、高度な魔術と結界術によって、遥かなる天空に浮かぶ島だった。
　二人は、天空の島に築かれた都の中心部に鎮座する、小さな城で生まれた。

　城に住まうは、城の主にして島の管理者たる〈王〉とその従者。
　天空の楽園とそこで生きる全ての者の為に、政を行い、月に祈りを捧げている彼らにとっての、家であり牢獄だった。


　城の窓から、遥か遠くの空を往く船を見て。
　「いつか自分の船を持って、世界中を旅したい」と云った弟。
　その旅に同行を求められ、曖昧に返す兄。
　幼き日の他愛無い会話。

　屈託なく笑う弟に、兄もまた微笑んだが。
　兄は知っていた。
　城の主は、生涯島から出られないことを。


　先代の城主であった母も、その先代も、そのまた先代も、戴冠式を終えれば籠の鳥。
　管理者になった者は、城からは出られても、島を出ることは許されない。
　幼かった兄にそう教えたのは、現城主の父だった。
　「お前には、可哀想な運命を背負わせてしまったね」と。
　父は心から申し訳なさそうな顔で、年端もいかない次期城主を抱き締めた。

　それでも。

　好奇心旺盛な弟は、外へ行ける。それだけで兄は満たされた。
　生まれつき体が弱い自分とは違う。やりたいこともある。何より、島の外に強い興味を持っている。
　城主になり得るだけの力を持った、ただそれだけの自分とは、違うのだ。
　健康で、活発で、他人に優しい。そんな弟が幸せになってくれれば、自分は籠の鳥でも構わない。
　小さな我が子にそう訴えられた父は、優しい、しかし酷く悲しげな笑みを見せた。


　
　月日は流れ、幼かった双子は16歳になった。



　城の先代の主である父が亡くなり、城は新たな主を求めた。
　若くして島の指導者になった兄は、まだあどけなさの残る顔で、寂しげに微笑んだ。
　戴冠式の翌日は、弟の船が初めて航海――渡るのは空だが――に出る日だった。
　念願の、自分の船。空を往く自由。未知への第一歩。
　その祝福すべき旅路に、兄が同行できないことを心から悔やんでいる、優しい弟。


　「絶対無事に帰って来るから」と涙声で宣言した弟の背を、優しく撫でる兄。
　多くの人々が見守る中、船は島を離れて行った。
　その日の空の色は、悲しい程に青く澄み渡っていた。


　弟の船が墜ちたと知らせが入ったのは、その数日後だった。





目を覚ました『兄』の視界には、見慣れぬ赤い空が広がっていた。


記憶を手繰ろうとして、鈍い頭痛に見舞われる。
上体を起こそうとすると、「無理をするな」と止められた。


不愛想な鬼は、簡単に状況を説明した。
アロニアがハザマに召喚されてから、倒れるまでの間にあったこと。
それから、召喚した本人とその従者が、ベースキャンプへとんぼ返りしてきたこと。


鬼が視線を遣った先には、主たる鬼に膝枕状態で眠る少年。
主にその白い頭を撫でられると、びくりと小さな体が震えた。


鬼の主従の遣り取りを眺め、アロニアは城での生活を思い出した。
自分にも──城の、島の主たる自分にも──いたのだ。従者達が。
ただ、目の前の主従の様な関係ではなかったと思う。
──そう、どちらかと言えば自分の方が世話を焼かれていたような。


気が付くと、勝手に声が出ていた。
鬼の主従はよく分かっていない顔で、同時に首を傾げて見せる。
……やはり、仲がいいのだろう。
自分と従者達の関係も、良好であった気はするのだが。
少々、羨ましく思うのも確かだった。


あわあわする従者を無理矢理寝かしつけながら、鬼の主は拒否を受け付けない声色でそう云った。


受けた魔術の影響か、死した身で尚疲労を抱えているのか。
その理由は定かではないが、睡魔が押し寄せているのは紛れもない事実だった。

眠い頭では、何も考えられない。
だから、アロニアは眠気に身を委ねる事にした。
滔々と、眠りの底へ沈んでいった。

アガスティア(830) から 杏 を手渡しされました。

ItemNo.34 エナジー棒 を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

青色の果実（800 PS）を購入しました。

自然LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
変化LV を 15 DOWN。（LV20⇒5、+15CP、-15FP）

魔術LV を 10 UP！（LV30⇒40、-10CP）
命術LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
制約LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
百薬LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV65⇒70、-5CP）

アガスティア(830) により ItemNo.17 杏 から聖衣『死神の白装束』を作製してもらいました！
　⇒ 死神の白装束／聖衣：強さ272／［効果1］体力55 ［効果2］－ ［効果3］－

ItemNo.32 良いお野菜 から料理『狭間の試作サラダⅥ』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 6 4 = 13 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 狭間の試作サラダⅥ／料理：強さ160／［効果1］器用28 ［効果2］幸運28 ［効果3］命脈28

アガスティア(830) の持つ ItemNo.41 お野菜 から料理『狭間の野菜カレー』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 6 3 1 = 10 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
雄一(427) の持つ ItemNo.23 赤色の果実 から魔香『紅玉香』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 2 4 2 = 8 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

雄一(427) により ItemNo.8 紫羊のフライパン に ItemNo.2 すごい石材 を付加してもらいました！
　⇒ 紫羊のフライパン／武器：強さ381／［効果1］回復30 ［効果2］体力20 ［効果3］－【射程3】

イナバ(178) とカードを交換しました！

八咫オカメインコ （デスブロウ）


サバト を研究しました！（深度0⇒1）
サバト を研究しました！（深度1⇒2）
サバト を研究しました！（深度2⇒3）

カーボナイズ を習得！
ツインコンフリクト を習得！
ステイクオール を習得！
サクラフィアンマ を習得！
☆メルト を習得！
☆レスレクシオン を習得！
☆ワロップ を習得！
☆スレーン を習得！
☆カグツチ を習得！
☆アグニトラップ を習得！
☆彩華爛発 を習得！
☆ポートラップ を習得！
☆ウェルフェア を習得！
☆万死一生 を習得！
☆宝珠作製 を習得！
☆毒牙作製 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが24増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

アガスティア(830) は 甲殻 を入手！
アガスティア(830) は 甲殻 を入手！
雄一(427) は 甲殻+2 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『ミナト区 G-8：チェックポイント《珈琲店》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 文人(346) の選択は ミナト区 G-8：チェックポイント《珈琲店》

MISSION!!
マシカ区 Q-2：チェックポイント《白い渦》 を選択！
　　 - 文人(346) の選択は マシカ区 Q-2：チェックポイント《白い渦》

［807 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［438 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［477 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［198 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［326 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［265 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［191 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［116 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［149 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［307 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［47 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［210 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［92 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［106 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［96 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［81 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［71 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［11 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［24 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［54 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［10 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　









　

ヴゥ･･･ン･････

チャット画面に何かが新たに映し出される。

　




　

　

　

　　　『次のワールドスワップのロスト候補者は53名。

　　　　――必要数を達成。次の発動が決定されました。』

　

　

　




　






少女が現れる。

　






　






　






　




　




　

　

　

チャットから消えるアダムス。

　

　

　




　






白南海もチャットから消える。

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！