［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

※※この日記は、数回前の日記の続きになるよ！※※



情けない悲鳴が響き渡る中、生き血を啜る。
柔らかく暖かい肉を引き裂く。

極上の一時。

そうである筈というのに、
口の中に広がる味は、以前、一条瀬織の友人を喰らった時とは大きく異なる。

喉が渇くような、香しさはそこになく、
肉を噛みしめるたびに込み上げる悦びもない。

美味く、ない。

おかしい。
人であれば、美味である筈。
一条瀬織の知人を辱めれば、儂の心は、体は、満たされる筈であるのに。

耳を食んで、足りるなら腹を抉り。
一口、もう一口、絶叫が響く中、肉を抉り――




絶叫の中、混ざる二つの声。






現れた若い男女の一組。
それらへと、口元の紅を手の甲で拭い、目線を声のする方へと流せば、若い女は怯むよう、息を呑む。




とはいえ、人喰いのシーンを目撃する機会は、この世界といえどそう多くはないか。
いずれ、アンジニティに堕ちるイバラシティの民ならば、それらも日常に成り得ると、今はまだ覚悟も出来んのだろう。

ここまで長らく、ハザマで戦っておるだろうに、それでも尚、
人外たる儂を見て怯む小娘は滑稽で、つい、嗤ってしまう、が。





新たな人物の登場により、意識が、切り替わる。






ああ。香しい。
萎えていた血肉への欲求が、再び儂の中で湧き上がるのを感じり、微笑みを浮かべるが――。

嘲笑が気に障ったか、あたりに響くように、男が声を荒げ。




よく吼える。
普段なら耳障りな音に顔も顰めようが、怯える小娘や、憎しみの眼差しを受けて気分が良い。
少しならば、話をしてやろうか。




直情的に、本当にまっすぐに殺意を向けてくる。
同調や、生半可な友情や、そういった疎ましいものが一切ない、何と心地よい声の響き。
憎しみで染め上がったままに、頭を目がけてフルスィングで振り抜かれる金属バッド。

つい、と上体を背けて避けた後、くるりと後ろに身体を捻り跳び、上から退く。
解放される餌――伊藤晴の元へと、駆け寄る女が、泣きそうになりながら、
何度も名前を呼び続けている。




名を呼んだところで、儂が啜った血が戻るわけでも、喰らってやった肉が再生するわけでもあるまいに。

バッドで殴りかかる、明確な殺意も、けれどこれだけ頭に血が上ったような動きでは避けるに容易く、
なぜ、と言葉を繰り返す女に、時折、冷やかな目線を向けよう。

よそ見しているのが気に食わぬか、それとも泣く女を嗤ったのが気に食わないか、
儂にくってかかる男は、より一層、吼えて。




最早、それは、叫びに近い。
戻らなくともと、そんな言葉を吐いた時点で、
仲間が、伊藤晴が、もしかしたら　助からないと。
そう心の何処かで思っているであろうと考えれているのであれば……、
こやつらも、同じ場所に送ってやるのも、良いものでは？

獲物を振り抜いた瞬間に頭を掴もうと、そのまま握り潰してしまえば良いと手を伸ばす、

が。
その場、空間ごと、大きく裂く音と、気配。
その場から大きく後退する。

儂がいた、その場所に、振るわれる刃。大鎌。
そしてその獲物を握りしめて、悠然と佇む、山本悠吏の、姿。

一条瀬織の記憶では、こやつと伊藤晴は恋人であった、……既にもう、ただの他人となった関係。
それでも尚、男に固執して、この場まで追いかけてきたのならば、何と、愚か。




嫌悪の言葉を向ける儂に、だが、相手は動じる気配すら見せず。




こやつが、山本悠吏でないとするならば、人でないとするならば、アンジニティ側の出身であるか。
否、そんな事はどうでも良い。
それより否定すべきことは――。




握りしめた拳を振るう為、激情した男は捨てて、山本悠吏の姿に似た者へと殴りかかる。
拳をふるい、鎌の刃を避けて、蹴りを放った後に、大鎌の柄を弾く。




声を荒げるのは、今度は儂の番であり、それに冷やかに言葉を重ねられ。




苛立ちに負けたか。
その香の誘惑に負けたか。

距離を詰めて、息がかかる程に近く。

紅を引いた唇を、大きく開き。
深く、牙を突き立て、柔らかな皮膚を裂いて溢れる体液を啜る。
そのまま肉をちぎろうとするも、空気に触れてようやく香る鉄の香すら愛しく、香しいものだから。

つい、縋ろうと両手を伸ばして、掴んで、離せぬまま――。

血肉に飢えを満たす、その数秒の間、相手を引き剥がす事を忘れたせいと、言うべきか。
つぷり、と。
喉元に突き立つ、相手の歯。肉を抉る硬い感触は熱と痛みとなる。

互いが、互いを、噛み、喰らう環境で。
奇妙な悦楽すら覚え、争いの最中というのに、魅せられて、呑まれていく錯覚。

それはほんの僅かの間の出来事で、そしてこれが、命取りとなる。





不意に、背後より響く声。
側頭部に受ける衝撃、熱。鈍い音。

肉が潰れて、割れて、滲む血は片目に垂れて視界を狭める。

当然、殺す気の男は、その血で怯む事はあるまい。
鬼を名乗る輩は、慈悲を見せる事もあるまい。

――引くしかないという選択肢は、屈辱的で。
今、あちらに横たわる肉の味よりは、ずっと、……鬼を名乗るあやつの方に、未練は残る。
ただ、あれを美味と感じたのは、欲しいと思うのは、鬼は人を喰らうはずなのに。


……欲しいとおもうものは、いつだって、一条瀬織が、想う者。


自然と舌打ちが漏れる。
血を吸われた所為か、意識が揺らぐ。

駄目だ。ここに、これ以上いてはいけない。

そこに転がる者よりも、立ち塞がる者よりも、美味な獲物は、きっと、いるはずだから。
ここで彼らを逃がす事を、惜しいとは思わぬよう。




舌打ちが自然と漏れる。
その身を翻せば、赤い空の中に、髪を翻す。

もしかしたら、儂の背に向けて、罵倒の声は響いたのかもしれないが。
耳を塞いで。聞こえない、フリをした。

ItemNo.37 ワンダーパフューム を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 耐疫10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

　

　

　

どこからか、小さく声が聞こえる。

　




　

　

　

ハニィ(821) から 1100 PS 受け取りました。
アマネ(105) に ItemNo.40 躍動石 を送付しました。

ものすごい石材（1500 PS）を購入しました。
ものすごい石材（1500 PS）を購入しました。

呪術LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV51⇒56、-5CP）

堕天 ルチア(1200) の持つ ItemNo.46 レンガ から射程1の呪器『シラクサの残光』を作製しました！
ルナリウム(777) の持つ ItemNo.9 ものすごい石材 から射程3の呪器『永夜の天幕』を作製しました！
堕天 ルチア(1200) の持つ ItemNo.12 ものすごい木材 から射程3の呪器『天光』を作製しました！

ペーター(557) とカードを交換しました！

＊＊＊＊＊＊＊＊ （スペシャルタイム）


スリラー を研究しました！（深度1⇒2）
リビルド を研究しました！（深度0⇒1）
リビルド を研究しました！（深度1⇒2）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

アマネ(105) は 何かの歯 を入手！
ルナリウム(777) は ビーフ を入手！
セオリ(801) は 光小晶 を入手！
セオリ(801) は ビーフ を入手！
ハニィ(821) は 光小晶 を入手！
セオリ(801) は 光小晶 を入手！
ハニィ(821) は ビーフ を入手！
ハニィ(821) は 雪兎 を入手！
ルナリウム(777) は 雪兎 を入手！
セオリ(801) は 雪兎 を入手！
アマネ(105) は 雪兎 を入手！

次元タクシーに乗り マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》 に転送されました！


ハニィ(821) に移動を委ねました。

マシカ区 I-8（森林）に移動！（体調30⇒29）
マシカ区 H-8（道路）に移動！（体調29⇒28）
マシカ区 G-8（道路）に移動！（体調28⇒27）
マシカ区 F-8（道路）に移動！（体調27⇒26）
マシカ区 F-9（山岳）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - ルナリウム(777) の選択は タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - ハニィ(821) の選択は タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - ルナリウム(777) の選択は マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - ハニィ(821) の選択は マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》（ベースキャンプ外のため無効）

［821 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［481 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［200 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［410 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［328 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［263 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［189 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［111 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［146 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［146 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［299 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［41 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［203 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［89 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［99 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［90 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［76 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［56 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［5 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［21 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［43 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［0 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［11 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。




　

　

　











いくつかの映像が映し出される。

　







　

不思議そうにするエディアンを見て、軽くため息をつく白南海。






　






　

　

　

チャットが閉じられる――