［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

//side:イバラシティ


「飯出来たよー」

声を掛けながら、千屋はいつものように食事を運んだ。
そこには、お前が家主かと思わせるような慣れた態度で黒猫がいる。
はいよ、とその前に置く。
それを横目に自身の食事もテーブルに置いて、いただきます、と千屋も食事を摂ることにした。

今日の夕飯は中華だ。
エビチリに、かきたまの中華スープ、棒々鶏サラダ、まだ冷蔵庫で待機しているデザートは杏仁豆腐だ。
エビチリの海老はぷりっと弾力があって、とろみのあるソースが甘辛くて箸が進む。
こつこつと育てた鉄製の中華鍋をふるった甲斐があってか、上出来だ。
最近ネットで作り方のコツを見てから作ったスープも、たまごはふんわりとしていてなめらかだ。
かきたまのスープは、失敗するとスープが濁る。
今日はそんなこともなく、透明なスープの中に卵の黄色が鮮やかだ。

「んー、んまい。スープ、この前会社で配ってたカニ缶使ったんだけど正解だったなー」

会社が取引先から貰ったと言うカニ缶は、きっと普段スーパーで買うものとは値段が違うのだろう。
デパ地下とか、贈答品用のグレードだ。
普段からいただきものを欲しい社員にくれるものの、その中でも上等な部類ではなかろうか。
カニ飯に使っても良かったかも知れない、と考えながらもスープを口に運ぶ。
余ったスープは、翌朝に中華雑炊にして食べても美味しそうだ。

（その時は葱に鳥のささ身をどさっと載せて……いや、作り置きの豚の角煮かチャーシューの角切りでもいいか。あとはザーサイの胡麻油炒めと……）

あれこれ料理を考えながら、ちらりと黒猫を見る。
心なしか普段よりも目を煌めかせて、もむもむと口を動かしている。
すっかりと黒猫の食の好みも把握してしまったし、相手もその自覚があるのか、大人しく食べてくれる。

（前……いや、前々彼女？　は違ったなあ）

千屋は正直な所、結構モテる自信がある。
告白は大体される側だったし、いいな、と思った相手といい仲になれることは多かった。
ただ、女運はイマイチと言うオチがつく。
浮気現場に遭遇すること数回、度が過ぎる愛情を試す行為を受けたことは数知れず。
優しすぎるだとか、もっと愛情を感じさせて欲しいだとか、どうすればいいのかわからない理由でフッたりフラれたりを繰り返した。
中には、千屋の料理の腕に引いて離れた人もいる。
あくまで趣味の範囲で楽しんでいるだけだし、相手に料理を求めたことはないのに、だ。

（そのまま、喜んで食べてくれるだけでいいよなあ）

黒猫の食事風景を見ながら、そんなことを思う。
エビチリにスープにと口の中が熱くなったところで、棒々鶏サラダを口に運んだ。
じゃき、と野菜が歯ざわりよく音を立てて、胡麻ダレの香ばしい甘さが口の中に広がった。
練り胡麻を買い置きしていなかったから胡麻をするところから作ったけれど、そのせいか胡麻の匂いが強い。
胡麻で口の中がもったりしそうなところ、野菜がみずみずしくてさっぱりと食べられた。
もっと気温が上がれば、豆腐サラダだとかコブサラダを中華風のさっぱりとしたドレッシングで添えてもいいだろう。

こう言う、見た目がチャラいのに主夫めいたところが駄目だったのだろうか。
ふとそんな考えも浮かんだ。
個人的にはいいギャップだと思うのに、もっと一緒にウェイウェイ遊べるほうが良かったのかも知れない。
それとも、恋人にぐいぐいと甘えるキャラを想定されていたのだろうか。
型にはめて見ている相手を見抜けなかった自分が、一番悪いのかも知れない。

「ふは、口元ついてる」

黒猫の口元が汚れていたものだから、手を伸ばして拭ってやる。
迷惑そうな、『拭われてやっている』顔をするものだから、つくづくこの猫は女王様気質だ。
そのまま撫でたい衝動に駆られたけれど、食事に集中することにする。

この黒猫は、夏頃から度々家に来るようになった。
丁度彼女のいない頃だったから、来るに任せている内に、すっかりと居着いてしまった。
千屋の帰宅に合わせてだったものが、いつのまにか留守中にも上がりこむようになっている。
黒猫は自宅のようにくつろいで、千屋の作ったご飯を食べる。
出張もある仕事だから、留守中はどうかと思えば、用意しておいたご飯を食べていく程度には千屋に慣れたらしい。
千屋も、家の中でくつろぐ黒色に慣れてしまった。

（……このまま、うちの子になっちゃえばいいのに）

そう思う回数は、ここ最近でぐんと増えた。
共にいる時間が増えた分だけ、慕わしさが増す。
撫でた時の柔らかさや、抱きしめた時の体温。
普段は他のものを映している目が、自分に向く瞬間。
これはもう、恋と言って差し支えないだろう。

「俺が、まさかねえ」

思わず呟くと、黒猫がやはり機嫌悪そうな顔でこちらを見た。
実際は食事で色々と満たされている所為で、そこまで機嫌は悪くない。
そうわかる程度には、共にいる。
それがこれからずっと続いても、いいのではないか。

固まった願望を噛みしめるように、千屋は椅子の背にぐぐっともたれかかった。
黒猫がそうであるように、自身も腹が満たされたお陰で、いつもよりも前向きな考えが湧いてくる。
よし、と思った瞬間。

「ぐえっ」

どす、と腹と太ももに圧が加わった。
気まぐれな黒猫が、乗っかってきたのだ。

「いや、俺これからデザートの杏仁豆腐が……いだっ！　待っ、わかったから！」

乗られて、抗議のようなパンチを食らって、両手を降参の形に上げる。
こうなると、千屋には食後の運動をしたいらしい黒猫に付き合う以外の術はない。
別に、嫌ではないけれど。
そんな千屋の空気を察したのか、黒猫は挑戦的な、どこか楽しげな顔をした。
今日はまた爪で引っかかれるかも知れない、そんなことを予感する。

「……引っかいてもいいけど、ジムで薄着になっても変な視線集めない程度にしてくれよ」

聞き入れられるかは半々だろうかと思いながら、黒猫の遊びに付き合うことにした。

食器の片付けは後回し。
デザートの杏仁豆腐は、運動後か――あるいは翌朝に持ち越しになった。

ItemNo.20 駄物 を破棄しました。
ItemNo.22 駄物 を破棄しました。
ItemNo.27 駄物 を破棄しました。
ItemNo.39 駄物 を破棄しました。

チュイ(1519) に ItemNo.10 毛 を手渡ししました。

ItemNo.35 春野菜とつみれのお吸い物 を食べました！
　体調が 1 回復！（10⇒11）
　今回の全戦闘において 攻撃12 防御12 増幅12 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

呪術LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV55⇒60、-5CP）

雪里(1373) により ItemNo.38 お肉 から料理『ジューシーハンバーガー』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 2 4 = 9 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ ジューシーハンバーガー／料理：強さ109／［効果1］攻撃13 ［効果2］防御13 ［効果3］増幅13

雪里(1373) の持つ ItemNo.18 辛夷の髪留め に ItemNo.9 何かの歯 を付加しました！
ItemNo.30 幸運守 に ItemNo.23 雪花石膏 を付加しました！
　⇒ 幸運守／装飾：強さ545／［効果1］闇纏45 ［効果2］煙霞45 ［効果3］－

チュイ(1519) の持つ ItemNo.10 雪花の指輪 に ItemNo.28 毛 を付加しました！

麻生田(988) とカードを交換しました！

飽食のあぎと （シャークトゥース）


ソウルミュージック を研究しました！（深度0⇒1）
ソウルミュージック を研究しました！（深度1⇒2）
ソウルミュージック を研究しました！（深度2⇒3）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 冬虫夏草 を入手！
雪里(1373) は 杏 を入手！
チュイ(1519) は 木通 を入手！
クゥ(1372) は 赤色の果実 を入手！
雪里(1373) は 光小晶 を入手！
チュイ(1519) は アンテナ を入手！

コヌマ区 R-8（森林）に移動！（体調11⇒10）
コヌマ区 R-9（森林）に移動！（体調10⇒9）
コヌマ区 R-10（草原）に移動！（体調9⇒8）
コヌマ区 R-11（草原）に移動！（体調8⇒7）
コヌマ区 S-11（森林）に移動！（体調7⇒6）

［821 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［481 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［200 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［410 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［328 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［263 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［189 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［111 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［146 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［146 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［299 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［41 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［203 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［89 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［99 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［90 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［76 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［56 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［5 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［21 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［43 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［0 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［11 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。




　

　

　











いくつかの映像が映し出される。

　







　

不思議そうにするエディアンを見て、軽くため息をつく白南海。






　






　

　

　

チャットが閉じられる――