［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

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走り、走って。そのうちに、授かった力を行使して飛んでいた。

気づけば、今の〝私〟の全てが始まった場所にいた。


――星十字大聖堂。
最もハザマという場所のせいか、私の記憶にある見た目よりも、大分荒れ果て、朽ちてしまっていたが。

それでも、其処は安息の場所。
綻びかけていた心が、少しだけ塞きとめる事が出来た。

その足は、自然と司祭室へと向けられる。
そこは卓も、ソファーも、クローゼットもベッドも、皮肉なことに再現されている。
真新しさも、二人の子供達の名残も、そこにないだけで。


……疲労が濃い。
既に時間にして一日中、戦闘してる様なものだ。
それに、きっとこの身体の疲労と倦怠感はそうでは無いのだろう。


半ば、壊れかけのベッドへと体を沈ませる。
ほんの少し休めようとした身体は、直ぐに言うことを聞かなくなる。
程なくして、私は深い眠りへと意識を落とした。

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夢。
この夢は、銀の少女が罪を犯してしまった時の夢。
自分から願った訳でなくとも、元より存在しなかったものが存在してしまったために、犯してしまった罪の話。

その夢を見ているという自覚は確かにあった。
私じゃない私を通して、追体験をしている悪夢。
目覚めたくても、それは叶わない。

『……んちゃん。りんちゃん、大丈夫？
ぼーっとしてるけど』

聞き慣れた声が耳に届く。
私よりも随分と柔らかく、温度のある、優しい声。

「……あ、ねえさま。
……はい、大丈夫です」

返答に、本当にー？とじっとりとした視線で見つめて、ペタペタとおでこや頰や、首を触れてくる。
きっと具合が悪いのでは無いか、という心配も含んでいるのだろう。

「んっ……んっ……。
ね、ねえさま、ちょっと……」

その抗議の声に、姉は困ったように笑顔を浮かべた。

『もうすぐ大事な行事だからさ。
これが終われば……わたし達はもう』

姉に淡い笑みが浮かぶ。
疲れてはいるけれど、その先があるからこそ、浮かべられる淡い笑み。
儚いけれど、だけど、絶望の淵にあるものではない笑顔だ。

その言葉に、私は言葉を返さずに頷いていた。


『……ねぇ、りんちゃん。
実はね、ずっと聞きたい事があったの』

少しだけ俯き、三拍程小さく息を吐いた後、姉が口を開く。
言い澱みかけたけど、意を決した後のように、息を吐き出して。

『ここ最近、もう暫くお勤めが無かったの。それどころか〝叔父様〟も……』

言葉をゆっくりと紡ぎながらも、姉は白い顔を近づけてくる。
自分とあの子と同じ青い瞳が、水面の様にゆらゆらと揺れていた。

『りんちゃん。〝叔父様〟に何を……』

其処まで言いかけた所で、部屋にノックが響いた。
此処は二人だけの待機室になっていた事もあり、意識が其方に同時に向いてしまう。

話が途切れて、姉は不満そうに息を吐いた。
立ち上がり、ノックの主へと話をしに行く。

短いやり取り。
何度か、ちらりと私の方を見つめながら、何か悩む素振りを見せて、頷いている。


『ちょっとだけ出てくる。
……後で、教えてね？』

私が頷くのを見届ける前に、約束だよ、と小さくはにかむと、姉は小走りで部屋を出ていった。

小さく、小さく、息を吐く。
何ということはない、〝叔父様〟は、私の異能によって〝そうなった〟だけなのだから。

膝を抱えて、部屋の角に身体を預ける。
……明るく、暖かな広い部屋というのは居心地が良いものではない。





暫くして、姉が戻らないままに半刻ほど。
時計が針を刻む音だけであった部屋に、再びノックが響く。


「………？」

今は代わりに出るものは、居ない。
当然のように、ノックは二度、三度と少し間を置いて打ち鳴らされる。

自分が出て不快にならないだろうか。
そんな不安があったが、ノックが続く以上は仕方ない事だろう。

対応するべく、ドアを開く。

「……あれ？」

誰の姿も見えない。
辺りを見回せば、ちらりと廊下の曲がり角を人影らしきものが曲がっていくのが見えた。

……もしかしたら、痺れを切らして行ってしまったのかもしれない。
だとしたら、それはそれで悪い事をしているだろう。
謝らないといけない。


後を追うべく、私は部屋から出た。
……きっと昔の私なら、このまま部屋に戻り、片割れが帰ってくるまで膝を抱えていたのだろう。

私は成長していた。
学んで、覚えて、繋がりを得て、何かを持とうとしてしまった。
その過ちの一つが、これなのかもしれない。


「（なんだろうあれは……）」

その影を追いかけて、妙に追いつけないままの距離のまま、暫くがたった。
追う影が消えて、代わりに目に入った黒い靄のようなもの。

それは初めて見るはずなのに、何処かで見た覚えのある気配。
手を伸ばして、触れようとした瞬間――それは、爆ぜる様に膨れ上がった。

私は息を飲んで、けれど、反射的に逃れようと身を捻った。
しかし、既に足首まで飲んでいた〝それ〟は、私を逃がすことはない。

真っ黒な影が私を縛り上げる。
身体が軋むほどに絞られて強い痛みを感じるほどの力。

その中に、顔の様なものが浮かび上がり……赤い、酸漿の様な瞳が自分の顔を覗く。

この瞳は知っている。
覚えがある。
姉である楔奈を苦しめていたあの男の目だ。
だけど、何故、この男がここに居るのだろうと、そんな思考を途切れさせるように、小さく何かが音をたてた。


「……っ、やめて。ダメ、それ、壊したら」

縛る力を振り退こうと、身体を捩らせながら訴える。

白い腕飾りに罅が入っていた。
それは自分の異能を抑する為の装置。
自分が自分であるために、他を守るために授けられたもの。
それが壊されてしまえば、きっと取り返しのつかないと事になると、そう理解している。

それは、自分が、姉やその大切な少女と共に居られなくなると……そう察する事ができた。

だから必死に抵抗した。
四肢に力を込めて、振り解こうと。
けれどその黒い異形は嘲笑うかのように、その抵抗を物ともしない。

それどころか、身体を更に縛り上げ、黒い影が白い腕飾りを侵食していく。


――パキン、と軽い音を立てて、腕飾りが儚く崩れた。
其処から先は世界が暗転するかのように、何かが蝕んでいく。

「……あっ」

私は反射的に小さな声をあげた。
自分の抑えられていた楔が、解けていく感触に。

それは白い紙の上に、黒いインクを零したかの様に世界を侵食していく。
それは私から齎された、世界にとってヨクナイもの。

黒という言葉を代用してるだけに過ぎないその色は、自分の足元から広がっていき……そうして、染めていった。

「やっ、……だ、め。だめ……！」

必死にその力を抑え込もうと、意識を傾ける。
けれど――

その黒い、蛇様な影は私を飲み込む。
何かに後押しされる様な感覚。
自分が自分で無くなる様な。
意識が思考が、別のものに染め上げらていく。

私の意識が落ちかけた寸前、何が崩落する様な音が全てを包んだ。

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もう片割れの少女が、丁度部屋に戻ろうとした時刻。
何か強い違和感を感じた。

まるで足元に亀裂が入り、そのまま崩落するかのような錯覚だ。
それは全てを終えさせる様に、飲み込もうとする力の一片。

それが何を意味するか理解する前に、銀の少女もその崩落に飲まれる。
悲鳴をあげる暇もなく、意識が途絶えた。
そうして次に目が醒める時に、漸く理解と後悔をしたのだから。

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ENo.224 鳴 とのやりとり


ENo.612 チホ とのやりとり


ENo.656 詩季 とのやりとり


ENo.813 玲子 とのやりとり

ItemNo.13 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（1⇒2）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

自然LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）

天使様(195) により ItemNo.12 腐肉 から謎飯『カレーパン』をつくってもらいました！
　⇒ 酒池肉林！［ 2 3 3 = 8 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 謎飯チャレンジ！［ 3 6 5 = 14 ］成功！なんかそれっぽい気がする！！
　⇒ カレーパン／謎飯：強さ72／［効果1］腐朽19 ［効果2］放腐25 ［効果3］耐疫19

アーシェリー(714) により ItemNo.25 プロテイン から料理『プロテイン炒め』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 5 5 2 = 12 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 4 1 6 = 11 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ プロテイン炒め／料理：強さ784／［効果1］強靭42 ［効果2］活力49 ［効果3］鎮痛56

アーシェリー(714) により ItemNo.41 ビーフ から料理『ビール』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 5 6 3 = 14 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 5 2 1 = 8 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ ビール／料理：強さ70／［効果1］活力7 ［効果2］体力7 ［効果3］防御7

叶(295) とカードを交換しました！

＊＊＊ （インフェクシャスキュア）


ハデスポムグラネイト を研究しました！（深度0⇒1）
ハデスポムグラネイト を研究しました！（深度1⇒2）
レインフォース を研究しました！（深度0⇒1）

ルーク を習得！
水天一碧 を習得！
百花繚乱 を習得！
マッドストーン を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

セツナ(194) は 榧 を入手！
天使様(195) は 藤 を入手！
暗獄少女と死神鴉(265) は 榧 を入手！
スペイド(799) は 藤 を入手！
セツナ(194) は 光小晶 を入手！
スペイド(799) は 何かの歯 を入手！
天使様(195) は 何かの歯 を入手！
天使様(195) は 甲殻 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
スペイド(799) のもとに かなぶん が軽快なステップで近づいてきます。
スペイド(799) のもとに マングース が微笑を浮かべて近づいてきます。
スペイド(799) のもとに くわがた がものすごい勢いで駆け寄ってきます。

天使様(195) に移動を委ねました。

シモヨメ区 O-2（森林）に移動！（体調2⇒1）
シモヨメ区 O-1（山岳）に移動！（体調1⇒0）

採集はできませんでした。
　　 - 天使様(195) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 天使様(195) の選択は ツクナミ区 E-16：チェックポイント《落書き壁》（ベースキャンプ外のため無効）

［826 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［447 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［491 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［198 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［402 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［323 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［246 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［103 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［141 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［277 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［35 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［147 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［77 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［93 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［67 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［43 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［66 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［55 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［0 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［0 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　･････ヴオオォォォ･･･ッ！！

　

　

　

チャットに響く走行音。

　

　

　



　

　

　　　ヴォンヴォンヴォンヴォンッ

　

　




　

アルメシアがバイクで登場する。

　

　

　








　








　

　

　







　

　

　　　――ザザッ

　

　

　

　

チャットが閉じられる――