
この世界に来るのは三度目だ。
つい先ほどまで日常を過ごしていた鷺山は、同じ足でこの荒れ果てた見覚えのある地を踏む。
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鷺山 「マジで何なんだよ、ここ……」 |
我が地のように街中を闊歩するモンスターたち。
そのモンスターたちを慣れた動きで捌く人間。
さっきまで人間だったはずのよく分からない生き物。
なんというか––––。
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鷺山 「RPGでいう、中盤〜終盤って雰囲気だな」 |
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鷺山 「…………」 |
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鷺山 「……………………」 |
とんでもなくハンパなタイミングで迷い込んでしまったのではないか。
鷺山は頭を抱えた。
もうそうであれば今の自分はただただ狩られる事しかできない弱者だ。
"敵"に見つかれば最期である。
影になる所を探し、あまり生き物に出くわさないよう祈りながら歩き始めた。

[826 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[447 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[491 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[198 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[402 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
[323 / 500] ―― 《商店街》より安定な戦型
[246 / 500] ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
[182 / 500] ―― 《古寺》戦型不利の緩和
[103 / 500] ―― 《堤防》顕著な変化
[145 / 400] ―― 《駅舎》追尾撃破
[5 / 5] ―― 《美術館》異能増幅
[141 / 1000] ―― 《沼沢》いいものみっけ
[100 / 100] ―― 《道の駅》新商品入荷
[277 / 400] ―― 《果物屋》敢闘
[35 / 400] ―― 《黒い水》影響力奪取
[147 / 400] ―― 《源泉》鋭い眼光
[77 / 300] ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
[93 / 200] ―― 《図書館》蜂のように刺し
[67 / 200] ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
[43 / 200] ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
[66 / 100] ―― 《珈琲店》反転攻勢
[100 / 100] ―― 《屋台》更なる加護
[55 / 100] ―― 《苺畑》不安定性
[0 / 100] ―― 《荒波》強き壁
[0 / 100] ―― 《小集落》猛襲
[0 / 100] ―― 《落書き壁》リアクト
―― Cross+Roseに映し出される。
・・・・・ヴオオォォォ・・・ッ!!
チャットに響く走行音。
アルメシア
金の瞳、白い短髪。褐色肌。
戦闘狂で活動的な少女。
鎧を身につけハルバードを持っている。
ヴォンヴォンヴォンヴォンッ
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アルメシア 「・・・・・・・・・最高、だッ」 |
アルメシアがバイクで登場する。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
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白南海 「・・・・・・・・・最高、だッ」 |
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白南海 「・・・じゃねぇよおい!チャットで爆走すんなうっせぇぇ!!」 |
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エディアン 「これはこれは、アルメシアさん。良い馬を手にしましたね。」 |
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アルメシア 「そうだろう!癖のある跳ね馬だが、御せれば最高の馬だぞこれは!!」 |
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白南海 「鎧姿にバイクとか・・・・・素直に馬はいなかったのか馬は。」 |
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アルメシア 「馬では限界があるだろう?進化とはこういうものと私は思う!」 |
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白南海 「はぁそうっすか、いや絶対違うけどな。」 |
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エディアン 「そういえば、アルメシアさんはマッドスマイルさんのこと知ってます?」 |
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アルメシア 「マッド・・・?何だそれは、人の名なのか?」 |
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エディアン 「ふむ、ロスト同士はお知り合いじゃないんですね。」 |
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白南海 「そもそもロストってのはどういう・・・・・・ぁ、この質問はやばいん――」 |
――ザザッ
チャットが閉じられる――