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SIde:イバラシティ

【不思議な事故】

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二月下旬のとある日、夕方頃。


イツハはイバモールで買い物を済ませて、家路についていた。
暖かな春の到来を感じさせる陽気に少し薄着をして出てきたものの、この時間になればすっかり冬の寒さに震えることになる。
もちろん上着は用意してあったが、嵩張らないように薄手のカーディガンしか持ってきていなかったことが悔やまれる冷え込み具合だった。

（もうすぐ年度も変わるのですねぇ……。
高校生になってから、あっという間の一年でした……。）

ふぅ、と白い息を吐き出しながら青く点滅する歩行者用信号を見て足を止める。
中学生から高校生になるというのは大きな変化であり、意識面でも勉強面でも強く実感しているところだ。
そんないろいろあった一年だったが、それでも楽しいことばかりで時間が過ぎるのもあっという間に感じる一年でもあった。

（楽しい日々ですけど、このままじゃいけませんよね……。）

無意識に考えないようにしてしまうことは多いものの、イツハが何よりするべきは遊ぶことでも勉強することでもなく、身体の──姉と自分の問題を解決することだ。
イツハなりに行動は起こしてきて、進歩こそ見られたものの未だ解決の見通しはない。
より専門的な機関に依頼をするべきか、それとも……。

そんな風に思考を深めている間に、何時の間にか信号は赤へ、そして再び赤から青へと切り替わっていた。
それでも慌てて飛び出すことはせずに、一歩歩き出す前に周囲の確認。

事故により大事なものを失ったイツハは、それ以来交通事故に遭わないよう外を出歩くときは注意深くなっている。若干挙動不審なぐらいに周囲をきょろきょろと見渡して道を歩くのは、自分だけの身体ではないという意識がしっかりとイツハの中に残っている事の表れでもあるのだ。

安全を確認してから、これまたきょろきょろしながら速足で横断歩道を渡り切る。



……それでも、どれだけ気を付けていようとも絶対に事故が起こらないわけではないのだ。

その瞬間、クラクションの音が響き渡る。
慌てて振り返るが、あの事故の時のように迫ってくる車はない──鳴り続けているクラクションの方に視線を向ければ、猛スピードで道路を逆走する大型トラックを視界に捉えた。
何が原因でどうなっているのかは分からないが、ここならある程度距離はあるし離れてしまえば問題ない。

とにかくこの場から離れようとしたイツハは、そこで見たくないものを見てしまった。

お婆さんが杖を手放し、横断歩道の只中座り込んでしまっているところを。
……おそらく音に驚いて腰を抜かしてしまったのだろう。

ここまで一瞬、その刹那の判断。
イツハはすぐに踵を返し逃げ出した。


──あれだけ距離があれば老人はきっと巻き込まれない。
──逃げなければ自分が巻き込まれてしまうかもしれない。


希望的観測とそれに矛盾した自己保身の言い訳、逃げる理由を並べて、それでも間違ってはいないのだと自分に言い聞かせながら走り出す。

イツハにとって何より大切なものは自分自身。
それはたとえ相手がどれだけ大切な人であったとしても。
絶対に自分を犠牲にすることなんてできないのだ。

『頼むから起き上がって逃げて……！走って……！！』

自分が見捨てたせいでお婆さんが事故に遭う、そんな結末は嫌だから。
そう強く思いながら決して振り返らないようにして──


──次の瞬間、先程座り込んでいたはずのお婆さんが隣をすごいスピードで駆け抜けていった。
突然の事態に衝撃を受け固まる呆けたように固まるイツハ、その時妄想力豊かな頭に浮かんでいたのは昔聞いたことのある現代怪異【ターボばあちゃん】についてだ。

道路を車で走っていると、車より速いスピードでお婆さんが走ってきてそのまま並走してきたり窓をノックしてくるという現代怪異。
一説によれば、抜かれたら死んでしまうともいう……。

先程とは別種の恐怖に捉われていたイツハは、目の前でお婆さんが勢いよく転倒するという大き目な事故の衝撃で我に返った。

見れば、お婆さんは倒れたまま苦しそうに呼吸をしており動けない様子だ。

「だ、大丈夫ですか……！？」

慌てて駆けより助け起こすも、呼吸も荒く自力で立ち上がることも難しい様子で。
聞けば手足が痛くて動かないというので、ひとまずイツハはスマホを取り出し救急車を呼ぶことにしたのだった。

（トラックの方は……どうなったのでしょう。
誰か通報してくれますよね……。）

度重なる恐怖に動悸が止まらないが、ひとまずお婆さんを担いで道の脇に座り込んで。
呼吸を整えようと息を吐くお婆さんの背を摩りながら、救急車の到着を待つのだった。
暴走していたトラックも、クラクションが聞こえなくなっているしきっと事故は起こっていないのだろうと自分に言い聞かせ、心を落ち着けつつ……。

（とりあえず普通のお婆さんっぽくてよかったのです。
ターボばあちゃんは転倒しませんもんね……。きっともっと速いですし……。）

そんな妄想力豊かな心配をしながら、ひとまず安心を得ることができたのだった。

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イツハの巻き込まれた一連の不思議な事故。
その原因の半分はイツハにあったのだが、それに気づくのはもう少しだけ先のお話──。

ENo.107 メリル/ミノリ とのやりとり


ENo.476 ミロワール とのやりとり


ENo.1153 悪魔王ヨハンネス とのやりとり


ENo.1443 三波 とのやりとり

特に何もしませんでした。

ものすごい木材（1500 PS）を購入しました。

幻術LV を 7 DOWN。（LV7⇒0、+7CP、-7FP）
解析LV を 5 DOWN。（LV35⇒30、+5CP、-5FP）
防具LV を 83 DOWN。（LV99⇒16、+83CP、-83FP）

使役LV を 2 UP！（LV0⇒2、-2CP）
響鳴LV を 15 UP！（LV20⇒35、-15CP）
合成LV を 88 UP！（LV11⇒99、-88CP）

一条正義(305) とカードを交換しました！

ナタナエル （ナタナエル）


オミナスドリーム を研究しました！（深度0⇒1）
オミナスドリーム を研究しました！（深度1⇒2）
オミナスドリーム を研究しました！（深度2⇒3）
エンチャントウェポン を研究しました！（深度0⇒1）
エンチャントウェポン を研究しました！（深度1⇒2）
エンチャントウェポン を研究しました！（深度2⇒3）
ソードブレイカー を研究しました！（深度0⇒1）
ソードブレイカー を研究しました！（深度1⇒2）
ソードブレイカー を研究しました！（深度2⇒3）

駄物発生 を習得！
ノクターン を習得！
スーティワルツ を習得！
デスラッシュ を習得！
ドロール を習得！
石破天驚 を習得！
クリエイト：コーラス を習得！
放歌高吟 を習得！
浮声切響 を習得！
カオス を習得！
パルティシオン を習得！
スペシャルタイム を習得！
強化合成 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

四葉(847) は ガラス瓶+1 を入手！
四葉(847) は 栄養ドリンク を入手！
霞(144) は ガラス瓶 を入手！
瑞稀(360) は ビーフ を入手！
四葉(847) は 栄養ドリンク+1 を入手！

霞(144) に移動を委ねました。

チナミ区 D-3（隔壁）には移動できません。
チナミ区 D-3（隔壁）には移動できません。
チナミ区 C-2（隔壁）には移動できません。
チナミ区 C-2（隔壁）には移動できません。
チナミ区 D-3（隔壁）には移動できません。
体調が全回復しました！

『チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 霞(144) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》

MISSION!!
ウシ区 E-19：チェックポイント《黒い水》 を選択！
　　 - 霞(144) の選択は ウシ区 E-19：チェックポイント《黒い水》

［837 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［454 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［498 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［203 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［245 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［98 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［148 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［135 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［266 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［123 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［67 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［81 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［62 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［34 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［49 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［68 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［51 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　





突然チャットに現れるマッドスマイルちゃん。

　






疑いの目で見るふたり。

　








不満そうな顔で腕を組むエディアン。

　

　

　











チャットから抜けるマッドスマイルちゃん。

　

　

　

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！