［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

［SIDE：I］


その日、仲の良い少女たちは久し振りに、揃って顔を合わせた。


「あ…サツキちゃん！」

「サッちゃん来た！こっちこっち！」

「久し振りね、サツキ」

「皆久し振り…わ、流石に混んでるね」


笑顔で手を振る志野、二ノ丸、サキハに、颯木が駆け寄り合流する。
待ち合わせたイバモールは、そこかしこの店が赤やピンクを中心としたディスプレイで彩られ、華やかな賑わいを見せていた。


「そりゃねー、やっぱねー？」

「もうすぐバレンタイン…だもんね」

「目当てのもの、買えるかしら…」


──そう。バレンタインを直前に控えたこの日、少女たちは揃ってチョコを買いに来たのである。
三年生の彼女たちはそれぞれ卒業後の進路も決まり、既に自由登校となっている。卒業式までは顔を合わせる機会もめっきり減ってしまった為、『ｻﾋﾞｼｲﾖｰ！＞＜』という二ノ丸からのLINEを切っ掛けに、じゃあバレンタインも近いし皆で買い物でも…という運びになったのだ。
さっそく売り場を巡りながら、思い思いのチョコを探して行く。


「…だーってさあ、ヴェルちゃ…エアヴェルセンセさあ、『二ノ丸、俺のチョコはぁ？』とか言って、センセーなのに自分から催促するんだよお？」


そう言いながらも、今年は去年より真面目な顔でチョコを選ぶ二ノ丸。
（そして真剣な顔でゴリラチョコを手に取りかけて、そっとサキハに止められた）


「え…と、やっぱりこれかな…。それと…」


志野はマロングラッセ入りのガナッシュと、もう一つ…ビターチョコのアソートを手に取った。
ガナッシュの方の行き先は、志野が一年生の頃から想いを寄せている養護教諭だろう事は、全員予想がついた。
しかし、もう一つ…？
二ノ丸がそれについて尋ねると、みるみる真っ赤になって『…っあの、あのね…!!…そそ、卒業したらその…話す…から…』と、何だか気の毒なほど狼狽えた為、結局それ以上追及される事はなかった。


「うーん…色々あるから、迷っちゃうわね…。美味しそう、かつ多めの詰め合わせ…」

「あ、サキハちゃん。こっち…詰め合わせのやつ、沢山あるよ」


サキハは、颯木と共に詰め合わせチョコの並ぶケースを眺める。お互い、家族用のものを探していた。


「サキハちゃんの所、お父さんにお兄さん三人だから…大変だよね」

「兄たちはともかく、お父さんがね…あげないと、あからさまにしょんぼりするのよ…」


弧鉄とおんなじだね…？と言えば、ほんとそれ、と返ってきて、二人で思わず笑ってしまう。


「…ん、よし。これに決まりかな…サツキは？決まった？」

「うん、私もこれにする。弧鉄用のは、また別だし」


小さな弟用のチョコは『カキレンジャーDXチョコ（食玩）』にする予定なので、ジャンルが違う。
そちらは、帰りがけにスーパーで買うつもりだ。
と、会計を済ませたところでサキハが笑顔で問いかける。


「……で？弧鉄くんとは別口にもう一つ、買うのよね？」

「……え、あ……う、うん…！」


私は先に二ノ丸たちと合流してるから、ゆっくりみつくろってらっしゃいな…と、何やらとてもいい笑顔で送り出され、颯木はもう一度、別の売り場に足を向けた。


（……どうしよう、かな…。去年は、確か…）


一人ショーケースを眺めながらふと、去年の事を思い出す。
あの時も苦手な人混みの中うんうん悩んで、選んだのはそう…エスプレッソチョコでコーティングされた、トリュフチョコだった。

たくさんお世話になってるから。
何か少しでも、お返ししたいから。

そんな言葉で、精いっぱい恥ずかしさに蓋をして、去年はどうにかこうにか受け取って貰った。
そうして、あれから一年…
たくさんお世話になってるのも、少しでもお返ししたいのも、今も変わらない。
ただ。
──ただ少し、自分が、変わった。

広い背中。
大きくて温かい手。
低く、柔らかな声。
そして、晴れた空を映した様な優しい目。
…その全てに触れるたび、胸の奥がきゅっとしてしまう。
訳もないのにどうしてか、その胸元に額を付けて泣きたくなってしまう。
……そんな、自分に。

何故、どうして…幾度となく悩んだ答えは、本当はとうに出ていた。
何故なら答えを厳重に隠していた筈の蓋は、徐々に徐々に、あの人に触れるたび緩み、外されていたのだから。
…そうして知ってしまった答えと、それから…


「……あの、これ…下さい」


胸にこみ上げる想いを振り切る様、颯木は選んだチョコを手に取った。

・
・
・

「いやー、結構疲れたねー！」

「でも皆、無事にお目当てのものが買えて良かったわね」

「うん！…あ、チョコサンデー美味しそう…」

「ふふ。何だか、自分でもチョコが食べたくなっちゃったね」


一通り買い物を済ませ、少女たちはモール内のカフェで休憩を取っていた。
注文を済ませ、雑談に花を咲かせている中、おもむろに颯木が友人たちに向け、改まって口を開く。


「…あの、実は…皆にちょっと、お願いがあるんだけど……いい…？」




*********



──2月14日。

イベント日の日曜という忙しい日の営業を終え、この日も無事、BANKAは店じまいを迎えた。
サツキちゃん、先に支度していいよ。お疲れ様…と、いつも通りに労いの声を掛けられ、はい、といつも通りにロッカールームへ。
しかし開けたロッカーの中には、いつもとは違うものが幾つかあった。
一つは、先日友人たちと買いに行ったチョコレートの包み。
焦げ茶色のシックな包装紙に包まれた箱の中には、何種類かのプラリネチョコが数個、そして細かく砕いたドライストロベリーが乗ったハート型のチョコが一つ、行儀よく並んでいる。
そして、もう一つ。
鏡の前で一度、深呼吸。
友人たちに受けたアドバイスを思い出しながら、ブラシを片手に、颯木はポーチの中のそれを取り出した。


「……あの、ミランさん…」


いつもより少し時間が掛かったろうか。
帰り支度を終えたと思しき少女が、ロッカールームから姿を現す。
…その赤毛に、白い小さな花のピンを挿した姿で。


「…お疲れ様でした。…あの、これ……今年もたくさん、ありがとうございました」


そう言って、店主にそっとチョコの包みを差し出す。

…見て欲しかった。
いつか藤の花の咲く夜に、あなたに受け入れて貰った自分を。
本当は、“ありがとう”なんて一言に収まるべくもない。
それでも、感謝の気持ちだけは、受け取って欲しかった。

釣り合わない。
相手になんてして貰える訳、ない。
諦めと共に知ってしまった“答え”──





……好きです。





その言葉だけは、ついぞ口にする事が出来なかったけれど。

ミラン(1395) に ItemNo.18 ビーフ を手渡ししました。

ItemNo.15 BANKAの禁断じゃないデザート を食べました！
　体調が 1 回復！（20⇒21）
　今回の全戦闘において 自滅5 防御5 器用5 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ミラン(1395) から 小さな灯火+1 を受け取りました。

ぺんぎん(1397) に ItemNo.14 造花 を送付しました。
ミラン(1395) に ItemNo.17 強靭な皮 を送付しました。

ぺんぎん(1397) から 魔力溢れる何か固い物体 を受け取りました。

領域LV を 30 DOWN。（LV30⇒0、+30CP、-30FP）
合成LV を 37 DOWN。（LV37⇒0、+37CP、-37FP）

制約LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）
変化LV を 30 UP！（LV5⇒35、-30CP）
付加LV を 42 UP！（LV0⇒42、-42CP）

ミカゼ(211) により ItemNo.3 ドラム缶 から射程3の暗器『藤巻小刀【笹斬】』を作製してもらいました！
　⇒ 藤巻小刀【笹斬】／暗器：強さ436／［効果1］道連45 ［効果2］－ ［効果3］－【射程3】

ミカゼ(211) の持つ ItemNo.3 活力漲るぶにゅぶにゅ から装飾『ハートポロジー』を作製しました！
ミラン(1395) の持つ ItemNo.3 活力漲るぶにゅぶにゅ から装飾『荒野の蹄鉄』を作製しました！

ItemNo.3 藤巻小刀【笹斬】 に ItemNo.23 タイヤ片 を付加しました！
　⇒ 藤巻小刀【笹斬】／暗器：強さ436／［効果1］道連45 ［効果2］増幅15 ［効果3］－【射程3】


めーて(736) とカードを交換しました！

キャハ （スヴィニール）


アスティオン を研究しました！（深度0⇒1）
アスティオン を研究しました！（深度1⇒2）
アスティオン を研究しました！（深度2⇒3）

キーンフォーム を習得！
リストア を習得！
上書き付加 を習得！
アブソーブ を習得！
血気 を習得！
ディクリースアイズ を習得！
アブソリュート を習得！
ブレイドフォーム を習得！
オーバーウェルム を習得！
イクスプロイト を習得！
ローエレメンツ を習得！
グラトニー を習得！
シュロム を習得！
イディオータ を習得！
アスティオン を習得！
博打付加 を習得！
千変万化 を習得！
ムスケルクラフト を習得！
有為転変 を習得！
紙一重 を習得！
特質強化 を習得！
フォークス を習得！
ナタナエル を習得！
ベスチャルファング を習得！
超絶英雄 を習得！
ドゥームトラップ を習得！
アサシネイト を習得！
リープアイズ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ミラン(1395) は 紫水晶 を入手！
サツキ(1396) は 黒水晶 を入手！
ぺんぎん(1397) は 岩塩 を入手！
ぺんぎん(1397) は 汚れた玩具 を入手！
サツキ(1396) は ビーフ を入手！
ぺんぎん(1397) は 不思議な粉 を入手！
ぺんぎん(1397) は ビーフ を入手！
サツキ(1396) は すごいお肉+1 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
ぺんぎん(1397) のもとに 捨てBB弾 がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
ぺんぎん(1397) のもとに ニンジャ がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
ぺんぎん(1397) のもとに 野人 が泣きながら近づいてきます。

ミラン(1395) に移動を委ねました。

アライ区 K-16（山岳）に移動！（体調21⇒20）
アライ区 L-16（山岳）に移動！（体調20⇒19）
アライ区 M-16（山岳）に移動！（体調19⇒18）
アライ区 N-16（森林）に移動！（体調18⇒17）
アライ区 O-16（森林）に移動！（体調17⇒16）

［837 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［454 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［498 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［203 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［245 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［98 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［148 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［135 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［266 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［123 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［67 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［81 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［62 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［34 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［49 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［68 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［51 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　





突然チャットに現れるマッドスマイルちゃん。

　






疑いの目で見るふたり。

　








不満そうな顔で腕を組むエディアン。

　

　

　











チャットから抜けるマッドスマイルちゃん。

　

　

　

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――