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春秋 楪 「はー…見逃してくれねえかな。だめ?」 |
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ミハル 「はてさて、お相手は……わあ~。 強そうな男のひとたちだ~。体躯が勝ち組だ~。 どうします? 肉弾戦になるとオレ勝てる気しないですよ。 言っちゃいますが、オレもカラフルお兄さんもモヤシタイプですよ」 |
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ミハル 「──まあ、肉弾戦にならないよう、 ずるく戦って勝つしかないかあ。 足を引っ張らないよう、がんばりますね」 |
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ミハル 「……あ、カラフルお兄さんっていうのは カラフルお兄さんのことですよお」 同行者を両手の指で示している……。 |

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「おや 色柄の良さがわかるかい? ネクタイ、スーツ、眼鏡、靴の先っぽまで……」 「一張羅もおかげ様で この通り。"泥まみれ"ってワケよ。 ……ったく、邪魔なのが多くて嫌になるよなァ? まったくよ。」 |
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「あ~あ~ ヤダヤダ。 これだから肉体労働っつーのは…… モヤシにやらせる仕事量じゃねェっての。」 「顔 見りゃあわかるさ。 どーせお前もこす狡くやってきたタチだろ? 強制労働続きでこっちも疲れてんだ、少しは楽させてくれよな。」 |

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悲劇を呪え。不幸を恨め。敵を憎め。絶望を孕め。 |
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平穏を尊べ。幸福を望め。隣人を愛せ。希望を抱け。 |

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戦え。愛しき者どもよ。 抗え。愛しき者どもよ。 |
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愛しきその心を以て、運命を跪かせろ。 |

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其れこそ、わたしが世界に仇成す理由である。 |

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春秋 楪 「何事も、耐えてりゃなんとかなるもんだ。」 |
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春秋 楪 「……いつかは、な。」 |
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春秋 楪 「──来いや。」 |


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春秋 楪 「あ!!!あんなところにツチノコがいるぜ!!!!!」 |
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春秋 楪 「……なんてな。」 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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ミハル 「ズルくやってきたなんて人聞きが悪いなあ。 そんなこと言うと、お手伝いしませんよ?」 |
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春秋 楪 「深呼吸、っと……。」 |

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春秋 楪 「酔っ払いのがまだ速ぇよ!」 |
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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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胎内から滑り落ちた泥が隆起し、肉のような腕を模す。 肉のような山を模す。ばけもののようなヒトを模す。 |

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春秋 楪 「俺はしぶてーぞ。」 |
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「おっと、それはいけねェな。」 |

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どろり。 どろり。 |

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ずしーん… ずしーん… ゴゴ…ッ |
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揺れる。 |
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――石をける靴の音。 |
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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 そいつにとって、"これ"がヒトであったのだ。 これが世界だったのだ。 |

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春秋 楪 「うごくなよ、っと!」 |

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蠢く。 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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──泥にまぎれて掻き消えた、花の薫香。 |
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春秋 楪 「ハエが止まるぜ。」 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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春秋 楪 「うっっわ!なんだいきなり!?」 |


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蠢く。 |
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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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……わたしはきっと、もうとっくの昔から死体だったのだ。 それでもわたしは、ひとで在りたかった。 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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春秋 楪 「うごくなよ、っと!」 |
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ミハル 「おっとと……」 |
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春秋 楪 「おっと。」 |

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春秋 楪 「酔っ払いのがまだ速ぇよ!」 |
| 春秋 楪のカード発動! |
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春秋 楪 「……。」 |
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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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死して花となれたなら、なんとしあわせなことか。 |
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ミハル 「窮鼠猫を噛むってやつかな?」 |
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"──恐ろしいだろう、さみしいだろう。 さあ、早く死ね。" |
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春秋 楪 「うごくなよ、っと!」 |
| 春秋 楪のカード発動! |
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叶鈴 「お手伝いしようね」 |
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春秋 楪 「……。」 |

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春秋 楪 「ハエが止まるぜ。」 |
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影が踊る。 ウサギが跳ねる。 |
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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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死して花となれたなら、なんとしあわせなことか。 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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ナガレ 「よく効く三本詰め合わせ」 |
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わたしはこの世界に生きており、彼らもまた生きている。 なれば、例えどれだけ相容れなくとも、協調しなければならない。 |
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この世界で生きることを選んだのならば。 |

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── 「 たすけて 」 。 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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春秋 楪 「痛いの飛んでけ~のついでにツボ押しっと… このへんだっけ?…(ゴリッ)」 |
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春秋 楪 「……。」 |
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春秋 楪 「あーワリ……知らん間に食らいすぎた。」 |

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: 「 ――手元へと還っていく。」 |
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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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死して花となれたなら、なんとしあわせなことか。 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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0 1 4 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 4 2 1 1 0 |
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ミハル 「わあい。オレたちの勝ちですねえ。 カラフルお兄さん、さすがアンジニティに堕ちるだけあるう。 ……あれ? カラフルお兄さんって堕ちてるひとでしたっけ?」 |
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ミハル 「まあいいか。カラフルお兄さんが ドロドロお兄さんになっていないようならなにより。 オレもお兄さんみたいにおしゃれなスーツとか買おうかなあ。覚えてたら」 |

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「おや、終わりかい? 案外モヤシもやるモンじゃねーの。」 |
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「そんじゃご褒美タイムっつーこったな! どれ、生意気な頭でも撫でてやろうかね。」 |

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