［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

二十一日目

「いやしかし強えー強えー」
「ああうん、言い訳しないよ異議なし」

呑気なハトどもの鳴き声にようやく安堵する。デュエルと称されている、アンジニティ連中とのひさびさの決闘であっさりとボコにされたオレたちは、ほうほうのていで後ろを向いて全力で走るとようやく息をつくことができた。五十歩百歩ではあるが、いちおー最後まで戦場？に留まっていたオレとしても偉そうなことは言えそうにない。

「まあ今回はこれくらいにしといてやろうぜ」
「偉そうだし雑魚の捨て台詞そのままだな」

楽タローがいつものように余計な指摘をして、ようやく調子が戻ってくる。開放戦の連戦でひーこら苦労していたオレたちが、バトルマニアが集まっているアンジニティとのデュエルに巻き込まれて勝てと言われても正直ムツカシイ。オレとしてはせめて「引き分けて相手を悔しがらせる」コトを目標にしているがソレすら実現できていないのが現状だ。

オレたちをこのハザマ世界に放り込んだ連中の依頼は、イバラシティに侵攻するアンジニティを返り討ちにしろというモノだった。そしてアンジニティの連中がハザマ世界に送り込まれた理由は、自分たちを邪魔するイバラシティを排除しろというモノだろう。ハザマ世界がどちらのモノか、そいつはたぶんどーでもいい。連中の目論見はイバラシティとアンジニティが互いに戦ってくださいね、で間違いない。敗けたらナレハテだからね、というオドシがある時点で推察できる。

「考えても仕方ねーな。できるコトを積み重ねる、オレたちにできるのはそんだけだ」

てきとーにそんなコトを言いながら、ひさびさにベースキャンプから出立する準備をする。ようやくとはいえ、古寺のシマウマどもを倒すコトができたオレたちはウシ区の探索が許されていた。明けてウシ年になって縁起がいいといえなくもないが、ハザマ世界の時間は現実とズレているのだから干支もなにもないのだろう。

「もちろん準備はするけどよ。オッサンのそれ、何とかならないのか？」
「なんかアンジニティのヒトも気味悪がってたんですけど？」

楽タローとフミが揃って非難しているのは、最近オレが呼び出している「はぐきスライム」のコトだ。慣れるとケッコー愛嬌があると思うんだが、他人にはイマイチお気に召さないらしい。

「すでにハト魔法ですらないぞ」
「楽タローにしてはめずらしくマトモな指摘だな」
「まともじゃないのは誰だろーね」

ようやく、ハザマ時間でそろそろ一日が経とうとしているが、この世界における異能の意味がようやく分かってきた。この「ドリームランド」であらゆる存在はただ力として存在している。オレたちはそれに一定の方向性を与えるコトができる。その能力が異能というワケだ。

そしてその方向性には外見も含まれている。これはオレたちが共通して見るコトもできるし、そうでないコトもあるようだ。そのへんのリクツはイマイチ理解していないのだが、このピンクと緑の空の色も、そこらで当たり前のようにたむろしているハトどもの姿も、一部はオレだけに見えていて一部は全員に同じモノが見えている。

「この世界のどこにでもあるハトという存在。そいつらから少しずつ力を取り出して具現化するのがハト魔法だ」

世界のどこにでもハトはうろついている。だからオレの力はどこでも使うコトができるだろう。問題はオレ自身がそれを十分に使い切れているとは言い難いコトで、いまのところ仲間の傷を治療したり、遭遇したイキモノを仲間にしたり、従者と呼ばれるモノを呼び出したりする程度しかできずにいる。

「つまりそのスライム連中はオッサンの趣味ってことだな？」
「あまり考えねーで造ったらこーなっただけだ」
「考えろよ！」「考えなよ！」

慣れるとケッコー愛嬌があると思うんだがな。

特に何もしませんでした。

使役LV を 3 DOWN。（LV18⇒15、+3CP、-3FP）

料理LV を 5 UP！（LV18⇒23、-5CP）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

楽タロー(1285) は 不思議な布 を入手！
フミ(961) は 角+1 を入手！
マッケンジー(1144) は 角 を入手！

次元タクシーに乗り ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》 に転送されました！


ウシ区 R-3（森林）に移動！（体調30⇒29）
ウシ区 S-3（草原）に移動！（体調29⇒28）
ウシ区 T-3（草原）に移動！（体調28⇒27）
リュウジン区 A-3（草原）に移動！（体調27⇒26）
リュウジン区 B-3（草原）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - マッケンジー(1144) の選択は ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》（ベースキャンプ外のため無効）

［866 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［445 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［194 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［310 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［221 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［160 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［90 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［137 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［196 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［58 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［32 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［58 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［39 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［8 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！！」

　

　

　

「ひぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！！」

　

　

　

　

　

　

突然の絶叫と共に、チャットが閉じられる――