この日記は前回の続きなので、前回を見てない人は、そっちを先に見てね！

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招待状に描かれた場所に向かえば。
荒野のなかに、突如、不自然に生い茂る森のなかを指し示す。









森のなかを進めば、おおよそ森に生きるとは思えぬ珍妙な生き物が、
足元をチョロチョロと鬱陶しく行き来する。

たとえば、ニタニタと気色悪く笑う猫だとか。
平べったい身体をした人型の生き物だとか。
……ただ転がって割れるしか能のない生き物も見かけた気がするが。

ハザマで生きるナレハテの類か、それとも原生生物かとも思うたが、
向こうに敵意は感じられず、こちらの行く先を阻む気配も見られない。

――となれば、これらはすべて、誰かの。

そう、思考が至ったところで、うっそうと生い茂る木々から視界が開け。









小さな広場といえる、置かれたテーブルといくつかの椅子の傍に。
そやつは、いた。








その場にいたのは、手紙の送り主たる人物。
傍らに帽子を被った女がいるが……知らん顔だ。興味はわかぬ。








儂の言葉に呼応するように、森が木々の葉を擦らせ、不快な音を鳴らす。
森の怒りを宥めるよう、女主人たる目の前の女は、まるで動じぬ振る舞いを続け。




素性も知らぬであろう儂に向かって、堂々と。
紅茶の入ったカップが差し出され。

だが。それを受け取った直後に、儂はそれを、地面へと落とす。
かしゃん。乾いた音が鳴って、淹れたばかりの紅茶は地面に吸われ。






と、投げ捨てられた紅茶を眺める女が笑った、気がした。




などと。独り言も添えて。




イバラシティの人間が淹れた茶を飲み、
茶菓子を喰らうだけの為に、儂がはるばる森の中に出向くわけがない。

儂の目的は、喰らいたいものは、ただ、の前の血肉であり。
狩りを始める為に、一歩を、踏み込み。




人喰い鬼たる儂の目的を、今までの対話で察したか。
襲いかかろうとする儂に向かい、茨の蔓が伸び、手足を絡め取ろうとする。

やはり、この森自体が、此奴の異能そのものだ。




絡みつく蔓を引き千切れば、次は先ほどの笑う猫が火を吹き、行先を牽制する。
厭わず火の中に身を投じて、その小さき体を蹴り飛ばす。

その間、先ほどの位置から一歩も動かず、紅茶の入ったカップに唇を寄せたのち。
襲い掛かられているという自覚すらないような素振りで、女は問いかけてくる。







無機質そのものであった振舞いに、ここで僅かに歪みが生まれる。

嗚呼。この森のシステムは厄介かと思うておったが、
案外、此奴は、容易いな。




押し寄せる平たい小さな兵をいなし、懲りずに伸びてくる茨の蔓を食いちぎる。
植物の汁が、苦く、口に広がり、唾液と共に地面へと吐き出す。
健気に振る舞う兵が傷付くさまには心を痛めぬくせに、此奴は、頑なに幻を受け入れない。








儂と出会ってから、初めて声を荒げる。
数歩前に出る。感情をあわらにする。

そのように固い決意を示して、何と健気で……何と、無防備なことか。
最早、射程圏内となった隙だらけの身を狙おうと手を伸ばす。

いくら、此奴の兵が優秀であろうとも、此奴自身はただの人。

身構えてもいないただの小娘に出来る事などと腕を伸ばし……。









不意に。

腕が、飛んだ。


儂の視界の前で、吹き飛ぶ右腕。
女のものではない。これは、儂の……。

一瞬、後に、込み上げる熱。そして直後に襲い掛かる激痛。

あれだけ狼狽をしていたこの女が、
迷いなく“一条瀬織”に近しいと認識する儂の身体を傷付けるとも考えづらく。

けれど、硬く覆われた黒々しいカーボンの腕は確かに、儂の血に塗れて今は赤黒く。

儂の計算違いかと顔を険しくし、皮肉のひとつでもくれてやろうかと口を開こうとするが、
その声よりも早く、大きく、……喉を裂くような、叫び声。

絶叫。




儂の腕をちぎり飛ばした本人たる、この女が、地に落ちた腕と、血に塗れた儂の姿を見て泣き叫ぶ。

まるで、此奴の意思で起きた出来事ではないかのように。
不幸な事故を嘆くように。

出会った頃の澄ました顔はすっかり失せて、歪みきった顔。
喉を裂くほどに叫んだその言葉をきっかけに、森の生き物は一切の動きを止める。


……認識自体は間違ってはいないな。

この女は、やはり、脆かった。
腕を落とした、あの一瞬の理由はわからぬままではあるけれど、……それでも、今、儂は何ら迷うことはない。
何にも守られぬ、ただの無防備な小娘の肢体に、手を、伸ばし。









その首を、掴む。
微かに動いた気がした、その唇が紡ぐ言葉を聞きもせず、
握る手に渾身の力を込めて、握り潰し……。









愚かな女の首を、落とした。

▲	アマネ 「え〜？そんな事言うと、他の二人にも嫌われたくないな…。 　って言ってるようにも聞こえちゃうよ？」

	あっ…ごめん、危険悪くしないで。と慌てて取り繕う。 「でも、どう思われてたって離れる気が無いって決まってるんならそれでいいんじゃない。 　サツキさんもハニィちゃんだって、きっと4人で動けるならその方が良いに決まってるよ。」

	「…当然に、勝った後なんだぁ…」 「んー…イバラシティとアンジニティの住人が入れ替わっちゃうんでしょ。 　それだったら、そうだなぁ〜…。」

	「次にやりたい事が思いつくまでは、いつもみたく1組の教室に登校して 　しばらくはお花の水換えでもしてようかなぁ。 　こっちでは会えてないクラスメイトが来てくれるかもしれないし。」

▲	「……」 大きく、大きく溜息を吐く。 心底落胆したように。憐れむ目を向けて。 「やっぱりお前は瀬織ちゃんと比べようもないほど頭の悪い楽観主義者だな 所詮ただ力があるだけのゴリラだかチンパンジーと大差がないじゃないか。 ああそうだよ。君が言う通りアンジニティが略奪した結果、イバラシティの住民はアンジニティに飛ばされて、君等アンジニティの勢力はめでたくイバラシティに移住できるんだろうさ。」

	「で？　その後は？　アンジニティに飛ばされた者同士仲良しこよしでやっていくのかい？ そんな協調性がアンジニティの犯罪者諸君にあるのかな？ お前達が勝った後にイバラシティで待ち受けているのは平穏な生活じゃなくてアンジニティ同士の勢力争いに決まってるだろう？ ……百歩譲ってお前が何かの間違いで鬼になって何かの間違いでアンジニティに送られたなんかだとするよ。 他の流刑者が謂れなき罪で流された犠牲者だとでも？ 瀬織ちゃんの記憶を辿ってもう一度近代社会を勉強しなおせよおっぱいゴリラ。 お前みたいな鬼一人、近代社会の粋をもってすれば、 それを有効活用できる勢力にかかれば交戦するまでもなく”駆除”できるに決まってるだろ？」

	ハッチ 「お前は一人で奪い続ける側に在る限り、イバラシティに向かえば奪われる側になるんだよ。 残念だったな！ ……ああでもそうか。鳳さんは……。 ……お前なんぞより、何億倍もマシだな。」

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鬼彩天外 ENo.105 アマネ ENo.777 ルナリウム ENo.801 セオリ ENo.821 ハニィ

ハザマに生きるもの 蚊 くわがた 廃車 アルラウネ

決闘怖いので手袋を捨てる ENo.44 南 ENo.47 トリィ ENo.79 ミロ ENo.95 暁人

鬼彩天外 ENo.105 アマネ ENo.777 ルナリウム ENo.801 セオリ ENo.821 ハニィ

周囲は不気味な静けさに包まれています。

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ハザマに生きるもの 蚊 廃車 蚊 チビメデューサ

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晴仁会アンジニティ支部 ENo.311 サカエホタル ENo.424 ユキ ENo.1011 梢 ENo.1305 アカイホノオ

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アライ区 L-3 周辺

アライ駅

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立ちはだかるもの ナナヨン キドセン

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