［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

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　ｲﾊﾞﾗｼﾃｨ
　あの街に、桃色の髪をふんわりとなびかせて、何やら良い匂いを漂わせながら、
　時に優しげに、時に艷やかな笑みを向けてくる女性がいる。
　その名に違わず兎の耳を模した帽子を被った彼女は、どこぞの大学に通う三つ四つ年上の素敵な人だ。

　背丈はわたしと殆ど変わらないというのに、大人の雰囲気というものを確かに纏っていて、
　けれども誰とでも親しげに話す気さくさは彼女の人柄の良さを感じさせる。
　アルバイト先の企画か、或いは母校の催し物か、彼女は季節ごとに様々な衣装に身を包む。
　いずれも華やかで可愛らしく、また色気を醸し出しもするので、わたしを含め観客の注目を浴びることも多い。
　惜しげもなく晒される肉感的な身体――とりわけ臀部ばかり見ているわけだが――女体美は彼女の魅力の一つである。

　彼女が当時働いていたパン屋で偶然知り合ってから数年。
　なんだかんだと付き合いは続いているものの、わたしの抱く感情の大半は邪なものが占める。
　専ら身体的要因によって女性をそういう対象として意識してしまうわたしであるから、
　彼女を一目見た時から不純な想いを募らせていたのだけれども、
　この頃は知ってか知らずかこちらを誂うような仕草や言動も増えてきているし、
　わたしの意図を汲んだ反応を返してくることも少なくない。
　弄ばれているだけだとしても、勘違いさせてくれることそれ自体がある種のご褒美ですらある。

　剰えイバラインでセクシーな自撮りなんぞを送ってくるくらいなのだから、
　その日の夜、わたしがどうなったかは言うまでもないだろう。


　◆　◆　◆


　恋人が欲しい。
　世間一般で言うところの青少年――もとい、年頃の学生なら誰しも一度は考えうる、健全な夢。

　恋人の定義には個人差もあろうが、ここでは「かけがえのない一時を過ごしたいと思える、恋い慕う特定の誰か」とする。
　なぜそんな話をするかというと、わたしにはそう定義出来る相手がいないからだ。
　正確には、相手を持とうとする欲求が生じないのだ。

　これは偏に"端末"を取り巻く環境と深い関係を結んでしまった所為に他ならない。
　余計な諍いに巻き込んでしまう可能性を排除し切れない以上、平穏な日常を保証するのは難しい。
　危険を承知で距離を縮めたとして、その結果引き起こされる何かに対する責任の取り方を知らない、と言い換えてもいい。
　他者との距離の縮め方にしても、わたしには自信が殆どない。
　友達と呼べるだけの相手は作れても、そこには常に見えない壁があって必要を越えた交友を阻む。

　そして何より、一度手にしたものを手放すのが怖いのだ。
　使い古した日用品への未練などは一緒に捨ててしまえるが、人間は同列に扱えない。
　幼少期に親友と離れ離れになったことで味わった喪失感は今でも鮮明に思い出せる。
　大切にしていたものが手元から消えて無くなった時の自分を考えるのが嫌だから、
　いっそ新しく傍に置かなければいい、とすら思ったりもする。

　あの街に移り住んでじき三年、それらの思考は幾らか和らいだ節はあるけれど、
　良くも悪くも、わたしは一定の距離を保ったまま俯瞰することに慣れてしまった。


　わたしの性欲は留まるところを知らないわけであるから、
　誰かと肉体関係を持つといったような憧れは当然わたしの中で激しく渦巻いている。
　ただそれも結局は一時的だと分かりきっているために生まれる衝動であって、
　あの子の身体の味が忘れられないから一生添い遂げたい、などといった発想に至るかは甚だ怪しい。

　或いは一度経験してしまえば、こんなもの些末な悩みだった、と
　百八○度心変わりするパターンも有り得なくはないか。


　◆　◆　◆


　ヒノデの砂浜で二人、小さな打ち上げ花火を眺めていたある時、
『………来年の夏も、また同じように楽しめたらいいんだけどね』と彼女は言った。
　なんのことはない、些細な願望のようなもの。
　充実した一時を味わえば、次回を期待するのは自然だ。

　それから些か急でいて、とても情熱的すぎる踊りに興じたのち、
『……私のことも、忘れないでね』と感情を吐露されてようやく、
　彼女が胸の内に抱いていた不安めいた想いを知ることが出来た。

　尤も、今こうしてハザマで記憶を客観的に精査しているからこそ気付けたことでもある。
　あちらでこの世界での勢力争いを認知していたかは定かでないが、
　次がある保証がない、という状況に身を置かれれば、あの言動をそう解釈してしまうのも無理からぬ話だ。


　そうして先刻、Cross+Roseで彼女からの誘いを受けた。
　誰かに事情を話せば「そんなことしている場合じゃあないだろう」と一蹴されるのは明白だ。
　だからわたしは黙って行動に移すことにした。
　責任や義務に苛まれていないというと嘘になろうが、彼女とお互いの想いを確かめなくてはいけない。

　そのために時間を割くことすら許されないのであれば、わたしにこの世界で何が出来るというのか。

特に何もしませんでした。

龍は起き上がり、再び上空へと消える。

　

龍の頭から小さな光の玉が出て、

空へと飛び去って行くのが見えた。

放課後探検部(723) から 150 PS 受け取りました。
アイ(783) から 200 PS 受け取りました。
じいや＆ねえさん(814) から 150 PS 受け取りました。
生命の宝石（800 PS）を購入しました。

合成LV を 18 DOWN。（LV55⇒37、+18CP、-18FP）
料理LV を 37 DOWN。（LV37⇒0、+37CP、-37FP）

魔術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
付加LV を 60 UP！（LV20⇒80、-60CP）

じいや＆ねえさん(814) により ItemNo.25 生命の宝石 から防具『『電歪回折の鎧』』を作製してもらいました！
　⇒ 『電歪回折の鎧』／防具：強さ327／［効果1］活力30 ［効果2］－ ［効果3］－

アイ(783) の持つ ItemNo.14 サダルメリク に ItemNo.33 魔力溢れる水風船 を付加しました！
アイ(783) の持つ ItemNo.35 カーディナル・サイン に ItemNo.36 ものすごい石材 を付加しました！
じいや＆ねえさん(814) の持つ ItemNo.15 すべすべケープ に ItemNo.36 朝凪の宝石 を付加しました！

ソラ(639) とカードを交換しました！

吸魂 （ドレインライフ）


タイトロープ を研究しました！（深度0⇒1）
タイトロープ を研究しました！（深度1⇒2）
タイトロープ を研究しました！（深度2⇒3）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

放課後探検部(723) は 薔薇 を入手！
放課後探検部(723) は 良いお肉 を入手！
七夏(12) は 角 を入手！
七夏(12) は 剛毛 を入手！
アイ(783) は 黒龍の鱗 を入手！
アイ(783) は 白龍の鱗 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - アイ(783) の選択は リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》

MISSION!!
マガサ区 S-16：ヨシバラ を選択！
　　 - アイ(783) の選択は マガサ区 S-16：ヨシバラ

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［193 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［305 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［216 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［156 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［79 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［134 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［182 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［48 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［22 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［49 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［0 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　

　

　

　

　

　




　






　

　

　

　

　

　







　

　

　

チャットが閉じられる――

ネオン輝く歓楽街、ヨシバラ。

　

何故だかネオンの代わりに

たくさんの提灯が街を照らしている。

　

どんちゃん、どんちゃん･･･

どこからか、太鼓や三味線の音色も聴こえる。

　

　

　

そんな街を多くの男女が歩いている。

みな黒い着物に身を包み、顔には黒い狐面――

　

　




　

　



瓦屋根の上、声の主と思われるひょっとこがこちらを見ている。

　

　




　

その声に反応するかのように、道行く狐面が襲い掛かる！