
なけなしの力を振り絞ってこの世界を調べた。
図書館にパソコンが併設されていたのは僥倖だった。
こんな所にも知を蒐集する場所があったことにも驚きだが、
なにより、このパソコンがちゃんとインターネットに接続されていることに驚きを隠せない。
とにかく、インターネットさえ通っているかそうでないかは、
なけなし力しか持ち合わせていない私にとっては雲泥の差だ。
まったく、詰めが甘いというか、変に凝り性な性格なのだろう。
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外界の情報は欠片もなかった。
まったく、詰めが甘いのか、変に凝り性な性格だということは再確認できた。
そもそも、情報量が少なすぎる。あまりにも。
結局のところ、あの飴屋さんで貰った飴玉分で済んでしまった。
ただひとつ、有益な情報を得た...というか"与えられた"に近いかな、
とにかく凄くわかりやすいところに情報があった。
"イバラシティ"と"ハザマ"、そして"アンジニティ"。
──あーあ、結局見世物か。
知の枯れたこの地で見世物勝負か。
これ程の地獄はあろうか?
これ程の屈辱はあろうか?
憤りを通り越して呆れこそする。
あぁ、心の中で悪態が渦を巻いて凝り固まっている。
詩的な表現をするなんて私らしくもないんだけどね。
舐め腐るのもいい加減にしろよ....

[861 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[443 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[500 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[192 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[393 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
[295 / 500] ―― 《商店街》より安定な戦型
[214 / 500] ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
[150 / 500] ―― 《古寺》戦型不利の緩和
[72 / 500] ―― 《堤防》顕著な変化
[131 / 400] ―― 《駅舎》追尾撃破
[5 / 5] ―― 《美術館》異能増幅
[121 / 1000] ―― 《沼沢》いいものみっけ
[100 / 100] ―― 《道の駅》新商品入荷
[151 / 400] ―― 《果物屋》敢闘
[12 / 400] ―― 《黒い水》影響力奪取
[46 / 400] ―― 《源泉》鋭い眼光
[3 / 300] ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
―― Cross+Roseに映し出される。
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ノウレット 「呼ばれなくても出てきちゃう☆ノウレッ――」 |
ノウレット
ショートの金髪に橙色の瞳の少女。
ボクシンググローブを付け、カンガルー風の仮装をしている。やたらと動き、やたらと騒ぐ。
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ノウレット 「・・・・・・・・・」 |
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ノウレット 「え、誰もいない! ・・・・・何か落ちてます。・・・・・・・・・紙切れ?」 |
紙切れ
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ノウレット 「・・・えっとぉ・・・・・」 |
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《 サボってみます。 案内役一同 》 |
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ノウレット 「・・・・・・・・・・・・」 |
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ノウレット 「えええぇぇぇぇ・・・・・・・・・」 |
チャットが閉じられる――