［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

「………。」

少女はただ静かに、眼前に突きつけられた剣先を見つめていた。
その剣が横に薙がれた時、少女の首は宙を舞うだろう。
華奢な少女に、それを止める力はない。

「　　ッ……！」

剣を手にした男の腕は、震えていた。
目の焦点は定まらず、苦しげに息を荒げる。
後一歩、後一振りで、この少女を殺せると言うのに　　

「………どうしたの？」

少女の口から、声が溢れた。
今にも掻き消えてしまいそうな小声は、それでも男の耳に強く刻まれる。

「私を破壊すれば………世界を救えるのに。」

かのロスト、マッドスマイルは言っていた。
アダムスを発見、破壊し願いが叶えば、
ワールドスワップが無かったことになる…と。

「　　さあ。」

少女の赤い瞳が、真っ直ぐに男の瞳を捉えた。

「う、う　　ウアアアアアアア！！！！」

剣が、閃いた　　

---

---

　　時は遡り


「ここかッ、アダムスを発見したのは！？」

ハザマの中に広がる無数の廃墟、
その一つに、二人の男が現れる。

「あ、あぁ…。しかし情報通りの姿を見掛けただけだ、まだアダムスと決まった訳じゃ…。」
「ソイツは、Cross+Roseの検索に掛からなかったんだろう？
　だったら少なくともアンジニティだ、殺したって問題はねえよ！！」
「それは…そうかもしれないが……。」

片方は語気を強め、殺意を振り撒きながら。
もう片方は困惑気味に、廃墟の中を案内する。
彼はこの場で目にしたのだ、アダムスを…。
いや、アダムスと呼ばれる存在に酷似した姿の少女を。

直ちに周囲のイバラ陣営に連絡を入れ、近場の者とチームを組んだ。
目的は、アダムスの破壊。

「すぐにぶっ殺してやる…アダムスッ！！」
「……あぁ。」

---

---

「………。」

深緑色の髪で、赤い瞳の小さな女の子。
赤いワンピースを着て、大きな本を抱えた少女。

少女は廃墟の中を駆けていた。
壁の向こう、屋根の上、瓦礫の中、
四方八方から迫る気配が、着実に少女を追い詰める。

少女の足で逃げ切れるはずもない。
やがて袋小路に追いやられ　　追跡者達が姿を表した。

「やっと見つけたぜ、アダムスよぉ…。お前を殺せば全てが終わる…！」
「お、おい待てよ！本当にアダムスかどうか確かめてからでも遅くないだろう！？」
「まだそんな事言ってんのか、腑抜けがッ！！
　止んじゃねぇ、オレはコイツを…殺すッ！！！」

言い合う男達。
しかし、怒気をはらんだ男の行動は止まることは無かった。
その表情を象徴するかのような、熱い炎がその腕を覆い尽くす。
滾る炎は自身の肌すら焼き付け、皮膚が焼ける音と臭いが熱気に煽られ拡散する。
自らの命すら燃やす炎、それがその男の異能。

「お前、そこまで　　」
「ウオオオオオオッ！！！」

男の腕から炎の渦が放たれた。
少女は本を抱えて身を屈め、
声も出せずに、その劫火へと呑まれ行く　　

---

---

バシャアアアアアアア！！！

刹那、激しい水流が炎を押し流した。
水と火が交わり、噴出した蒸気が突風を巻き上げる。

「　　間に合った…！
　大丈夫、アダムスちゃん！？」

少女と男達の間に、割って入ったのは一人の女だった。
水を繰りて炎を防ぎ、少女を救い出す。


「この情報は同陣営にしか流してない…。
　アンタ、イバラ陣営だな…？」
「…そうよ。」
「何で………何故邪魔をしたァッ！！！」

男の悲痛な叫びがこだまする。
命すら削った男は、焼け爛れた顔を怒りに歪ませた。
それを前にしても、女は動じない。

「アンジニティの人達とだって、きっと分かり合える…。
　この子はその架け橋になってくれる子よ、殺しちゃダメ！」
「分かり合えるだァ？侵略者だぞッ！？」
「彼らだって好きで侵略しに来たんじゃ無い、巻き込まれたのよ！
　真の敵はこんな事態を仕組んだ主催者…そうでしょう！？」

「　　っざけんな。」

沸々と、残された水分が沸騰し煮え滾る。
男の身体から発せられた熱は、再び目に見える炎として顕現した。
それは先程までより、さらに大きく、轟々しい。

「ふざけんなああああああッ！！！」

咆哮と共に、熱波が吹き荒れる。
女は急ぎ水の壁を展開したが、それもいつまで保つかは定かではない。
その壁が焼き尽くされるのが先か、それとも…男自身が焼き尽くされるのが先か。

「ちょっ、あなた…それ以上やったら死ぬわよ！？」
「それがどうしたッ！！」　

その目に一切の恐れは無い。

「アダムスを破壊する
　そして、ワールドスワップを無かったことにする
　そうすれば　　アンジニティに殺された家族が蘇るッ！！
　そうだよ、その為なら死んだって構わねぇッ！！！
　誰を殺したって、構わねえよッ！！！」

「　　ッ！？」

女の顔に動揺が浮かんだ。
そして悟る。
命を掛けるに値する理由がそこにあり、決して言葉は届かない事を。

「お、おいアンタっ！
　退かないとアダムスごと焼き殺されるぞ！？」

もう一人の男が叫ぶ。
アダムスを破壊することを躊躇い、ただ迷い続けただけの男だ。
それでも目の前で起きる同陣営の殺し合いには、口を出さずにはいられない。

「な、なぁ、やっぱりアダムスを破壊するしかないんじゃ…。
　このままじゃ諸共に死ぬぞ！？」

「　　イヤよ。」

それでも、女は退かない。

「イヤ、絶対にイヤッ！」

女も、己の異能を全開に開け放ち炎へと抗った。
たとえ引かねば死ぬとしても、彼女は引くことは無い。

「…私ね、彼氏が居るの。
　とても優しくて、かっこよくて、素敵な人。
　でも……彼はアンジニティの人間だった。
　ワールドスワップが終わる時、私達は引き離される…。

　そんなの　　受け入れられる訳ないでしょッ！？
　私と彼が一緒に居るには、こうするしか無いの…。
　私達の未来のためなら、他人がどうなろうと…
　世界がどうなろうと構わないッ！！」

イバラシティとアンジニティの共存なんて、口先だけの綺麗事だ。
彼女が真に望むのは、愛する人との未来だけ。
そのたった一人との、未来だけなのだ。

---

---

『ウオオオオオオッ！！！』


ぶつかり合う水と炎。
異能と異能、意思と意思が、互いを押し潰そうと圧を増す。
拮抗する力の中、炎を繰る男は言った。

「　　お前がアダムスを殺れ。」

それは、躊躇う男に向けての言葉。

「えっ　　」

「この女はオレが抑えてる。
　今の内に、お前がアダムスを殺すんだよッ！！」
「やめてッ、あなたにだって大切な友人や想い出があるでしょう！？」
「世界を救え、今お前にしか出来ないんだッ！！」
「あなたに出来るの！？こんな小さな子を殺すことがッ！！」

「お、俺…は……。」

男はゆっくりと、少女の元へ歩み寄る。
ぶつかり合う水と炎の熱波はその元へ届き、酷い汗を体中に吹き上がらせた。
その均衡が崩れれば、自分はアダムス諸共に焼き殺されるのか…。
あるいは水に呑まれてすり潰されるか…、そのどちらかになるだろう。
確信があった。彼らはもう、他者の命を省みる場所には居ないのだから。

このまま逃げ出せば命は助かるだろう。
その先の世界がどうなろうと、自分の命だけは。

それでも、男は逃げなかった。
剣を手に取り、少女の眼前へと突きつける。

「………。」

少女はただ静かに、眼前に突きつけられた剣先を見つめていた。

---

---

　　そして時は冒頭へ

「う、う　　ウアアアアアアア！！！！」

剣が、閃いた　　

その刃はいとも容易く少女の首を裂き、
華奢なその首は、あっけなく胴から別離した。
グラリ…と、遅れてよろめく身体。軽い音を立てて地に伏せる。

「………。」

沈黙が場を支配する。
首を切り離された少女は、もう動かない。

「は、ハハハ、ハハハハ………」

乾いた笑い声。
少女を切り捨てた男が、天を仰いで声を上げる。
泣き出しそうな表情で、それでも涙は出ずに乾いている。

「何で、何で俺なんだ…。
　こんな事…別の誰かがやれば良かっただろ……。

　俺はただ、責任を負いたくなかっただけなのにッ…！

　何で俺が殺さなきゃいけないんだッ！
　何で世界の命運が俺に委ねられるんだッ！？
　そんなの、やりたいヤツがやってろよッ！！
　俺は流されるだけでよかったのに…何でだよ、なぁッ！！？」

悲痛な叫びに、応える者は誰も居ない。
誰、一人も。

静寂

ぶつかり合う水も炎も無く、声もなく、熱もなく、風もない。

「…え？」

命を掛けてぶつかり合った男と女は、活動を停止していた。
赤黒い触手が二人の胸を貫いている。

「なん、で…？」

地を這うように伸びた触手。
それを目で追えば、行き着く先は首を落とされた少女。
そのスカートの中からだ。

グラリ…と、倒れた時の逆再生のように、少女の身体が起き上がる。
それを補佐するかのように、蠢く触手が少女を抱え上げた。
落ちた頭が拾われ、首の上へと舞い戻る　　

「知れたから。」

繋がれた顔から紡がれる小さな声。
それはこの静寂の中、男の耳に強く刻まれた。

「その二人の事は知れたから。
　もう……良い。」

抑揚の無い声で淡々と告げる。
少女の髪色がゆっくりと変化して行った。
深緑色だった髪が、茶色へと　　


虚ろな赤い瞳だけが、変わること無くそこにあった。
それはワールドスワップの根源たるアダムスなどではない。
本を手にした悪魔、ダンタリオン。
老若男女様々な姿を持つとされる彼らの…少女体。

「俺達は…キミに踊らされてただけなのか…。」

全てを察し、男は独りごちた。
自嘲気味に、けれど…どこか安堵した声音で。

「そうか…、俺は少女を殺めたりしてないし、
　世界の命運を決めてもいないんだな…。

　ハハ…、ハハハハ、良かった…。
　ハハハハハッ！！！」

高らかに笑い出す。
その笑い声は、最期の瞬間まで響き続けた　　

---

---

アダムスの偽物が出没している

その情報はまたたく間に広まった
それでも…罠に掛かる者は一定数存在する

アダムス

それが彼らにとっての希望で在り続ける限り…

ENo.55 ゆい？ とのやりとり

特に何もしませんでした。

炎使い と別れました。

大毒茸 をエイドとして招き入れました！

.EXE(404) から 300 PS 受け取りました。

血糊子さん(1478) から 100 PS 受け取りました。

.EXE(404) に ItemNo.32 不思議な布 を送付しました。

自然LV を 25 DOWN。（LV30⇒5、+25CP、-25FP）

武術LV を 30 UP！（LV0⇒30、-30CP）
合成LV を 5 UP！（LV70⇒75、-5CP）

血糊子さん(1478) の持つ ItemNo.6 羽 に ItemNo.21 紅小石 を合成し、謎の肉 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 6 6 4 = 16 ］発動！合成アイテムの強さが増加！
　⇒ 駄物発生！駄物 を入手！
ItemNo.22 駄物 に ItemNo.19 駄物 を合成し、活力漲る魔力溢れる駄物 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 4 2 4 = 10 ］不発！
　⇒ 活力漲る魔力溢れる駄物／素材：強さ10／［武器］攻撃10(LV50)［防具］活力10(LV50)［装飾］体力10(LV50)

.EXE(404) の持つ ItemNo.33 腐った卵 に ItemNo.35 不思議な布 を合成し、活力漲る魔力溢れる水風船 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 2 4 1 = 7 ］不発！

吊るされた男(128) とカードを交換しました！

宵闇 （ダウンフォール）


ディクリースアイズ を研究しました！（深度2⇒3）
インクリースアイズ を研究しました！（深度1⇒2）
インクリースアイズ を研究しました！（深度2⇒3）

レッドショック を習得！
アイアンナックル を習得！
チャージ を習得！
デストロイ を習得！
サモン：ウォリアー を習得！
ユニティ を習得！
イレイザー を習得！
獄炎陣 を習得！
集気 を習得！
フィアスアタック を習得！
ハードブレイク を習得！
スカーレットスキュア を習得！
クリエイト：ウェポン を習得！
フィアスファング を習得！
フレイムインパクト を習得！
サモン：ナイト を習得！
怪力乱神 を習得！
気焔万丈 を習得！
魔力漏出 を習得！
滑々素材 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ダンタリオン(1071) は スパナ風のもの を入手！
ダンタリオン(1071) は 剛毛 を入手！
ダンタリオン(1071) は ビーフ を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
ダンタリオン(1071) のもとに 狼男 がゆっくりと近づいてきます。

チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『リュウジン区 C-17：チェックポイント《道の駅》』へ採集に向かうことにしました！

MISSION!!
リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》 が発生！
　　 - ダンタリオン(1071) が経由した リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［192 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［393 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［295 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［214 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［150 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［72 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［131 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［121 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［151 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［46 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［3 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　

　

　




　




　



　




　

　

　




　

　

　




　

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。



再び現れる守護者。

　　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！