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リヨ 「撮ってよ」 あなたを、次いで自分の周囲の光る花弁を指差す。 「忘れちゃうんだ、あたし」 |
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リヨ 「……ううん、ほんとうは覚えてなくてもいいんだけどね」 |

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ミドー 「それじゃ、いっちょやりますか。」 |
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胸に空いた空洞から枝が生える。 |
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それは伸びて、広がって、花が咲いて、散る。花びらはふわりと浮かび、辺りを漂っている。 すると枝は空気にほどけて、光の粒になる。 そうして、また胸の空洞から、枝が伸びる。 それを繰り返している。 |
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赤い光が、花びらが、淡く輝いてあなたを照らす。 暖かくも冷たくもない、触れれば解けてしまう光。 それだけだ。それだけに見える。 |
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あるいは、あなたにはわかるのかもしれない。 この花咲く異能は、使用者の一部――使用者そのものであるということを。 心や記憶を燃やし、散らし、失って、その代償に戦う力を手にする異能であることを。 ――花びらの奥に、なにかが見える。 |



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花が舞う。 |
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花びらが集まる。いくつかの大きな花のかたちをとって、あなたに向かう。 |
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ミドー 「用意はいい?」 |
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イブキ 「何なのあんた」 |

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花の香りがする。 |
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ミドー 「いい絵が撮れそう!」 |
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リヨ 「……」 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |

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花の香りがする。 |
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ミドー 「これで沈んでくれたら楽なんだけどねえ。」 |


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花の香りがする。 |
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リヨ 「……まだ、」 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |
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リヨ 「……」 |

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花が舞う。 |
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ミドー 「どんなもんですかね。」 |
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リヨ 「……まだ、」 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |
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枝が遮る。 |

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花が舞う。 |
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リヨ 「……」 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |


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花が舞う。 |
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ミドー 「これで沈んでくれたら楽なんだけどねえ。」 |
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ミドー 「これで沈んでくれたら楽なんだけどねえ。」 |

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花の香りがする。 |

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花が舞う。 |
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ミドー 「これで沈んでくれたら楽なんだけどねえ。」 |
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枝が遮る。 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |
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リヨ 「……」 |


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花が舞う。 |
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枝が遮る。 |
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枝が遮る。 |

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花が舞う。 |
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細い枝が赤いこどもに巻き付いていく。 |
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光の粒が漂う。 |
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浮かぶ花の奥に、記憶の断片がちらついている。だれか人の影が見える。 |

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花が舞う。 |
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ミドー 「これで沈んでくれたら楽なんだけどねえ。」 |


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花が舞う。 |
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浮かぶ花の奥に、記憶の断片がちらついている。だれか人の影が見える。 |
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ミドー 「あ、はい」 |
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ミドー 「貰いものですが!」 |
| ミドーのカード発動! |
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ミドー 「回復しとかないとね。」 |
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リヨ 「……まだ、」 |


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花が舞う。 |
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浮かぶ花の奥に、記憶の断片がちらついている。だれか人の影が見える。 |
| リヨのカード発動! |
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リヨ 「……まだ、」 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |
| リヨのカード発動! |
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サメサメのフカチャン! |


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花の香りがする。 |
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花が舞う。 |
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浮かぶ花の奥に、記憶の断片がちらついている。だれか人の影が見える。 |
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リヨ 「……まだ、」 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |
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リヨ 「……」 |

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花の香りがする。 |
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浮かぶ花の奥に、記憶の断片がちらついている。だれか人の影が見える。 |
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リヨ 「……」 |
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ミドー 「へえ、やるじゃん。」 |
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ミドー 「やっぱ強かったねえ。」 |



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0 0 0 0 0 0 |
1 0 2 1 0 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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花の香りがする。 |
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リヨ 「……」 |



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0 0 0 0 0 0 |
1 0 2 1 0 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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花が舞う。 |
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――エコーのかかった、ちいさなこどもの泣き声。 |
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リヨ 「……どう?」 |
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リヨ 「……」 |
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0 0 0 0 0 0 |
2 0 2 1 0 3 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 0 0 0 0 2 |
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0 0 0 0 0 0 |
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リヨ 「痛い? 痛かったよね。殴られるって痛いよね。その痛みを覚えていて。 あたしのことは忘れて……でも、何か怖くて大きなバケモノに襲われたということを、忘れないで」 「そうしていつか、あなたがそういうバケモノになって、人を嬲るの」 「待ってるね」 |
