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マッチングした相手の情報を探るべくCross+Roseを起動したが、 調べても出て来るのは"違う者"の情報ばかりだった。 |
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雫 「……?」 |
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雫 「身内の中で交代しているのか、それとも対象は同じで姿だけが変わっているのか …はたまたあたしの目が"また"おかしくなっているのか… 何にせよ、面倒くさそうな相手だわ」 |
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雫 「そうは思わない、"ダンタリオン"?」 |
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雫 「でも逆に"それ"は変わらない その名前だけはそのまま同じ それだけは真実 逆に言えば、"それ"こそが"あんた自身"ということ」 |
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雫 「オーケィ、それで十分よ さぁ始めましょう」 |
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ダンタリオン 「何だこのババア…イカれてやがる…。」 |
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ダンタリオン 「………いや待てよ、てめぇまさか なるほど、だったらこの狂った様相も納得だな…。 身体だけでなく精神にまでキてやがんのか…。」 |
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ダンタリオン 「コイツや良い、ナレハテ化の影響を確かめるチャンスじゃねぇか。 見せてみろよ、てめぇの隅から隅まで調べ尽くしてやるからよぉッ!!」 |
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"Cloak Room, Pick up." |
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声掛けに応えるようにして薄暗い光が足元に湧く。 溶けるような青が、薄く周囲を照らした。 |
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チリチリと何処からか音がして、その元を辿ってみれば、 いくつもの小さい金属板が押し出されるようにして空間から湧いて出ている。 その内のいくつかを選び、指先に絡め、更に何処かへと声を掛けた。 |
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雫 「No.7 Gleb Melnikov, No.32 Emma Robinson, No.64 Tomoki Miura, No.65 Masataka Tojo,」 見れば、板には確かに"7"、"32"、"64"、"65"と それぞれに数字が彫られている。 |

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硬い4つの音がして、足元を見ればそこには大小の4つのケースがいつの間に在る。 |
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手慣れた手付きで装填を終える。 |
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他のケースからも次々と武器や補給物資が姿を現した。 |
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雫 「悪いけど、あまり悠長にはしてられないの やるならやる さっさと始めて、さっさと終わらせましょう」 |


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雫 「…ほんと、嫌になるわ……」 |
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雫 「でも仕方ないじゃない、一生付き合っていくしかないんだわ こういうのはもう、開き直った者の勝ちよね」 |

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雫 「その程度?」 |
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雫 「何がって? 性癖の話よ あるでしょう?あんたにも そういうものの一つや二つ」 |

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雫 「……人間、飲まなきゃ渇いて死ぬし、食わなきゃ飢えて死ぬのよ」 |
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雫 「なのに快楽に飢えて干乾びたって、そう簡単に人は死にはしないのよね ある意味地獄だわ」 |

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硬い物音と共に新たなケースが出現する。 中には補給物資が入っている。 |
| 雫のカード発動! |
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雫 「落ち着いて…ペースを確保して」 |


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雫 「あたし、もうずっと探しているのよ ……やっと見つけたと思ったのに」 |
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雫 「当たらない!」 |
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雫 「そっちはそろそろ満足して来たんじゃない?」 |

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雫 「ああ、渇く… 渇いて、渇いて、堪らない…」 |
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雫 「当たらないわよ、そんなもの」 |
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雫 「その程度?」 |
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雫 「当たらないわよ、そんなもの」 |
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雫 「…………」 |


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雫 「ただでやられる訳ないでしょ、このあたしが!」 |
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雫 「あんたにもあるでしょう? ずっと探しているもの、求めて止まないもの、求めずにはいられないもの」 |
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雫 「…自分を満たしてくれる筈の何かを!」 |

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雫 「…………」 |
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雫 「あたしは後悔しない!今までだってずっとそうして来た! 失敗しようが、どんな代償を払う事になろうが、 それでも後悔だけはしなかったわ、…自分で選んだ事だもの!」 |
| 雫のカード発動! |
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微かな花の香りが漂う── |

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雫 「ふざけんなっ…!こんな所で終わってたまるか! もう少しなんだよ…もう少しで手に入る筈なのに…!」 |

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雫 「悪いわね ここらが潮時、引かせて貰うわ」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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ダンタリオン 「ナレハテ化による戦闘への影響…戦況を覆すほどでは無かったな。」 |
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ダンタリオン 「もう用はねぇよ。 後はナレハテとして死んでいけ。」 |
