SIDE:HAZAMA
男が一人、歩いていた。
くたびれた亜麻色のコートを揺らしながら、ざりざりと地面を踏みしめて進む。
 |
銀次 「ああ、まったく面倒なことになったもんだよな」 |
***
やがて崩れたビルに差し掛かると、近場の瓦礫に腰を下ろした。
ポケットを探って、煙草とジッポライターを取り出す。
鈍い銀色の塗装が、持ち主に似た印象を見る者に与える。
火をつけた煙草の煙を酸素の代わりだとでも言うように肺いっぱいに吸い込み、
そうして吐き出した紫煙が、宙に溶けていくのを見ていた。
白く伸びるそれが、誰かの面影に被るような気がした。
「なあ、おい。いるんだろ」
虚空に向けてそう問いかければ、ゆるく風が一度吹き抜ける。
上げていた視線を少し下げると、
雪色の髪を風に揺らしながら目の前に佇む少女と目が合った。
「……久しぶりですね。叔父さん」
制服に身を包んだ少女は、
本来の記憶にある彼女よりも随分若い姿だった。
「随分とまあ懐かしい頃の背格好に戻りやがって。笑えねえや」
「私は大真面目にやっていますもの」
あっけらかんとした返答。
煙を吐くのとは違う息を吐きながら、再び口を開く。
「お前のせいでなあ、俺はお前んちの家族全員の葬式やることになったよ。
ほんとの世界ではシュリが死んで、あっちの世界ではお前と姉貴たちが死んで。
散々じゃねえか。
……そんなにシュリが大事だったか?
てめぇの都合一つで他人の人生までぶち壊すことの意味がわかってんのか。
……ああ、わかっててやったんだろうなぁ。知ってるよ。だからたちが悪ぃんだ」
わからずやっていたのなら、行動を改める可能性がある分まだマシだった。
わかっていて実行したのなら、善悪の区別がついている分、厄介だ。
淡々と告げられる悪態を、少女の姿をした女はただ静かに聞いていた。
「なあ、本当にこんなことが正しいと思ってるのか。
お前は本当に、これでシュリが喜ぶと思ってるのか」
琥珀色の瞳同士が見つめ合う。
すう、と細められる眼差し。
「叔父さんの不幸は、申し訳ないとは思いますよ。
でも仕方ないじゃないですか。
他にあの子が戻ってくる方法なんてない」
「死人はそもそも、何したって戻ってなんざ来ねぇよ」
切り捨てるような言葉だった。
ほんの数秒、辺りを沈黙が支配する。
手元の煙草から立ち上る煙だけが、時間の経過を知らせていた。
暫くしてから、やがて男が重たげに口を開く。
「お前は、死人の声が聞こえちまうから。
自分にはできるって思ったのかもしれないけどな。
生き返ってはい元通り、なんてなるわけねえんだよ。
どこかでツケが回ってくる。世の中そういうもんだ」
「……、……それで私が諦めるとでも思っているんですか」
僅かに眉根を寄せながら、ぽつりと言葉が紡がれる。
「諦めるようなやつなら、俺はここまで苦労してねぇなあ」
わかりきっている、とでも言いたげな声音で愉快そうに肩を揺らす。
細められた目元に皺が浮かんだ。
ひとつ息を吐いて、再び真剣な表情に戻る。
「まあ、なんだ。結局よぉ、お前ら姉妹の問題なんだよ。
言いたいことがないわけじゃねぇけどな。
お前、朱里と話す気はないのか。一番の当事者だろ」
すっかり短くなった煙草は、瓦礫にぐり、と押しつけられて
火の消えた吸殻は携帯灰皿に呑み込まれる。
少女の方は、押し黙りながら、ずっと目線でそれを追っていた。
「私があの子と会っていないの、知ってるんですね。
……別にそれは良いですけど。
私たちの問題だと仰るなら、あの子と話すかどうかだって、
それこそ私の自由でしょう」
その言葉が終わるのと同時に、風が吹き抜ける。
瓦礫に僅かばかり残っていた灰が、さらわれていった。
風が止む頃には、少女の姿はどこにもない。
「……ああ、まったく面倒なことになったもんだよな」
訪れた時と同じ台詞を吐きながら、男は暫く空を見上げていた。
キャロ(624) に
ItemNo.22 燐灰石 を送付しました。
ハッチ(1199) に
ItemNo.16 月長石 を送付しました。
キャロ(624) から
コベリン を受け取りました。
 |
キャロ 「なんだかわからんものじゃが・・・ こんなものが欲しいのかぇ?(首をかしげる」 |
生命の宝石(800 PS)を購入しました。
すごい石材(400 PS)を購入しました。
エナジー棒(30 PS)を購入しました。
エナジー棒(30 PS)を購入しました。
エナジー棒(30 PS)を購入しました。
響鳴LV を
15 DOWN。(LV15⇒
0、+15CP、-15FP)
装飾LV を
28 DOWN。(LV30⇒
2、+28CP、-28FP)
武術LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
魔術LV を
10 UP!(LV20⇒
30、-10CP)
百薬LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
付加LV を
20 UP!(LV50⇒
70、-20CP)
料理LV を
13 UP!(LV17⇒
30、-13CP)
キャロ(624) により
ItemNo.16 コベリン から装飾『
銅藍のペンダント』を作製してもらいました!
⇒ 銅藍のペンダント/装飾:強さ381/[効果1]防御30 [効果2]- [効果3]-
 |
キャロ 「珍しいものでペンダントを作りたがるのじゃな? 三日月の形に作ったペンダントじゃよ 主に似合うといいのじゃが」 |
キャロ(624) により
ItemNo.22 生命の宝石 から装飾『
夜色の写真』を作製してもらいました!
⇒ 夜色の写真/装飾:強さ327/[効果1]耐疫30 [効果2]- [効果3]-
 |
キャロ 「ハザマでの夜もいいものじゃな!! 結構きれいに取れたのじゃよ」 |
アルマ(1257) により
ItemNo.21 お肉 から料理『
大盛りカツ丼』をつくってもらいました!
⇒ 家事の心得![ 4 6 5 = 15 ]成功!料理の付加効果のLVが増加!
⇒ 大盛りカツ丼/料理:強さ109/[効果1]攻撃15 [効果2]防御15 [効果3]増幅15
 |
アルマ 「いっぱい食べてくださいね、先生!」 |
アルマ(1257) により
ItemNo.25 お肉 から料理『
鍋いっぱいの肉じゃが』をつくってもらいました!
⇒ 家事の心得![ 1 3 2 = 6 ]成功!料理の付加効果のLVが増加!
⇒ 鍋いっぱいの肉じゃが/料理:強さ109/[効果1]攻撃12 [効果2]防御12 [効果3]増幅12
 |
アルマ 「煮物っていっぱい作ると美味しいんですよね」 |
冬華那(681) の持つ
ItemNo.2 リストバンド・震天 に
ItemNo.4 黒砂 を付加しました!
イリヤ(255) の持つ
ItemNo.39 『グーテンベルクの銀河系』 に
ItemNo.31 不思議な雫 を付加しました!
キャロ(624) の持つ ItemNo.25 風龍の鱗 に ItemNo.33 角 を付加しようとしましたが、指定アイテムが装備品と素材ではありませんでした。
秀真(636) とカードを交換しました!
応龍詩片
(ヒートウェイブ)
グリムリーパー を研究しました!(深度0⇒
1)
グリムリーパー を研究しました!(深度1⇒
2)
ヒートウェイブ を研究しました!(深度0⇒
1)
薬師 を習得!
獄炎陣 を習得!
医食同源 を習得!
ヒドラジン を習得!
ヒールミスト を習得!
グリモワール を習得!
生殺与奪 を習得!
火霊力 を習得!
火特性回復 を習得!
魔香作製 を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[871 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[441 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[500 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[177 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[377 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
[286 / 500] ―― 《商店街》より安定な戦型
[199 / 500] ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
[137 / 500] ―― 《古寺》戦型不利の緩和
[56 / 500] ―― 《堤防》顕著な変化
[122 / 400] ―― 《駅舎》追尾撃破
[5 / 5] ―― 《美術館》異能増幅
[92 / 1000] ―― 《沼沢》いいものみっけ
[90 / 100] ―― 《道の駅》新商品入荷
[83 / 400] ―― 《果物屋》敢闘
[0 / 400] ―― 《黒い水》影響力奪取
[8 / 400] ―― 《源泉》鋭い眼光
―― Cross+Roseに映し出される。
ザザッ――
ノウレット
ショートの金髪に橙色の瞳の少女。
ボクシンググローブを付け、カンガルー風の仮装をしている。やたらと動き、やたらと騒ぐ。
 |
ノウレット 「ごきげんよう皆さん。案内人さんには悪いですが、場所を借りますよ。」 |
チャットにノウレットが現れる。
・・・が、どうも雰囲気が異なっている。
 |
ノウレット 「何やら妙な輩が妙なことを言っておりましたが、全て戯言でございます。 ゲームへの支障はありませんのでご安心ください。」 |
 |
ノウレット 「混乱を招くような者は、こちらで対処させていただきます。」 |
 |
ノウレット 「そして・・・・・共に条件を満たしましたので、以前お伝えしました2件・・・18:00より開始いたします。」 |
 |
ノウレット 「ひとつ。影響力が低い状態が続きますと皆さんの形状に徐々に変化が現れます。」 |
 |
ノウレット 「最初に皆さんが戦った相手、ナレハテ。 多くは最終的にはあのように、または別の形に変化する者もいるでしょう。」 |
 |
ノウレット 「ふたつ。決闘を避ける手段が一斉に失われます。 ベースキャンプにいる場合でも避けられませんので、ご注意ください。」 |
 |
ノウレット 「・・・それでは引き続き、ゲームをお楽しみください。」 |
チャットが閉じられる――