［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

私だっていちおー人間なので、死なない程度には体が勝手に寝てくれるし、夢を見るときだってたまにある。内容は覚えてないんだけど、曲がりなりにもってやつなんだ。何が曲がってるのかわかんないけど、小説とかではよくそうやて書かれてる。



夏の街を歩いていた。青い空がまぶしくて、道は人で――正確な形はわからなかったけど、私は確かに人だと認識していた――で溢れていて、活気に満ちてた。スマホの代わりにみんなタピオカのカップを持っていて、何なら建物も同じ形をしていて、路上にはカラフルなタピオカがそこかしこに転がっていた。いわゆるタピオカの夢だった。




私はイベアリス君と桜子くん、そして局長…代理（これをつけないと怒る人がいる）との待ち合わせ場所へ向かう途中で、急いでいた。普段よりも少し歩きにくかったように思う。人ごみを往くことがすくないからか、はたまたタピオカに足を取られていたのか。けれど、そんなことはどうでもよくなっちゃうくらい気分がよくて、普通の女子高生みたいなイベントに心を弾ませていたんだ。

蝉と人の喧騒にもまれながら歩いていた私は、待ち合わせ場所にさしかかったころ何かに――たぶん、いや絶対タピオカだけど――躓き、よろめく。転びはしなかったけれど、持っていたカップが揺れて、少しこぼれた。服にかからなかっただけマシかな？お気に入りのワンピースに染みがついていないことに安堵して――

――顔を上げた。



紅い、夕焼けよりもさらに紅い、空。蝉の声も、人の音もない。

真の無音。廃墟。

心の音がうるさい。


ひゅ、と息を吸って声を絞り出す。

「…みんな……？」

まるで自分の声じゃないみたいだ。ゆっくりと振り向くと、黒い影のような人込みがみんな、みんなこっちを見ていた。何だこれは？

なんだこの、高揚感は？

目線を動かすと、連動するように目の前の首が一斉に落ちる。

濡れた手が温かい。何かこぼしたんだっけ？掌を見る。そこには、短刀。

――ああ

――やっちゃった？

再び振り向く。みんなのほうを見る。待ち合わせていた人たちも、同じように思い思いの武器を持っていて。

大きな夕日の逆光で顔の見えない少女が、黄金の瞳で指をさす。口の動き。音はない。

「気分はどうでしたか？」

頬を伝う汗。唇の端を吊り上げるように、笑う。乾いた、響く、紛れもなく自分の、声。




「――っはは、気持ちよかったんだ」

ノイズにかき消されていく。

目を覚ます。寝汗がひどくて、頭が痛い。いつものことだけれど。

通知が点滅するスマホを手に取って、結果的に未読無視していたRINEに目を通す。

部屋に押し入られていないところを見るに、簡単な報告らしかった。既読マークだけつけて、寝台に再び放る。

ため息と共に起き上がる。

「……何の夢、みてたっけ」



どーせろくな夢じゃないんだ。

時刻は夜明けのだいぶ前で、任務の1時間前。寝なおす気にもならない。散歩にでもいってこよう。

ItemNo.1 不思議な武器 を破棄しました。
ItemNo.2 不思議な防具 を破棄しました。
ItemNo.3 不思議な装飾 を破棄しました。

使役LV を 5 DOWN。（LV25⇒20、+5CP、-5FP）

制約LV を 10 UP！（LV15⇒25、-10CP）
付加LV を 5 UP！（LV55⇒60、-5CP）

江華(780) の持つ ItemNo.13 妖刀・啜鳴 に ItemNo.26 触手 を付加しました！
セツナ(833) の持つ ItemNo.18 カースギア に ItemNo.21 触手 を付加しました！

ドロール を研究しました！（深度0⇒1）
ドロール を研究しました！（深度1⇒2）
ドロール を研究しました！（深度2⇒3）

高速配置 を習得！
超技術 を習得！
韋駄天 を習得！
マイントラップ を習得！
サモン：ヴァンパイア を習得！
博打付加 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

弥琴(37) は 蒲公英 を入手！
司馬(152) は 蒲公英 を入手！
江華(780) は 蒲公英 を入手！
セツナ(833) は 蒲公英 を入手！
弥琴(37) は 鉄板 を入手！
司馬(152) は 羽 を入手！
弥琴(37) は 翠小石 を入手！
江華(780) は 橙小石 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
司馬(152) のもとに 暴走トラック が恥ずかしそうに近づいてきます。
司馬(152) のもとに イナゴ がゆっくりと近づいてきます。
司馬(152) のもとに 風使い が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。
司馬(152) のもとに 岩投げ師 が軽快なステップで近づいてきます。

司馬(152) に移動を委ねました。

マガサ区 E-11（道路）に移動！（体調16⇒15）
マガサ区 E-10（沼地）に移動！（体調15⇒14）
マガサ区 E-9（沼地）に移動！（体調14⇒13）
マガサ区 F-9（沼地）に移動！（体調13⇒12）
マガサ区 G-9（沼地）に移動！（体調12⇒11）

［844 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［412 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［464 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［156 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［340 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［237 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［160 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［97 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［41 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［17 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破



　

　

　

　　　ぽつ･･･

　

　

　

　　　　　　　　　ぽつ･･･

　

　

　



　




　

　

　

　　　　　　サァ･･･――

　

　

　

雨が降る。

　

　

　

　

　

　




よく見ると雨は赤黒く、やや重い。

　




急いで雨宿り先を探す白南海。

　

　

しかし服は色付かず、雨は物に当たると同時に赤い煙となり消える。

地面にも雨は溜まらず、赤い薄煙がゆらゆらと舞っている。

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――