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幕間――【ハザマ生物について】

この『ハザマ』という世界には、様々な存在がいる。
イツハたちと同じようにイバラシティから連れてこられた人々。
アンジニティという否定の世界から連れてこられた者たち。
定時放送を行う案内人に、ロストという存在。
――そして、ナレハテをはじめとする多様な敵対生物。

前者は意思疎通のとれる存在ではあるのだが、後者――敵対生物に関してはそうではない。
中には会話の成立する存在もいたのだが……それも会話がワンパターンなのだ。
どの種においても全ての個体が返答も――そして外見すらも共通している。
こちらの行動で慌てたり悔しがったり、人のような感情を見せる存在だからこそ、寧ろ皆が皆同じ行動を取るのが不気味に感じられるのだ。

イツハがキャッツアイと名付けた個体も、同じような見た目の存在を何度も見かけた。
人間は人間以外の生き物の外見の差異を正確には把握できていない。だから最初はそういうものだと考えていたのだけれど……。

ハザマで見かけたホストやバニーガールといった存在はまさしく人の外見であるのに。
それでもほとんど同じに思える外見での存在が、複数存在している事実を確認している。

これではまるで――ゲームに出てくるような敵NPCのようだ……なんて、イツハはそんな風に考えるようになった。
そしてそれが誰かの――たとえば以前の戦略戦争の参加者の成れの果てなのではないかという可能性。
タクシードライバーらしき人物が放送で話した残酷な可能性は、イツハの心を強く苦しめている。

そこに意思がないのなら、味方をしてくれるのはなぜなのか。
そういうシステムだからなのか……はたまた少しでも意識が残っているのか。

イツハはそれが知りたかった。

だからイツハは連れ歩いているハザマの生き物に積極的に話しかけるようにしたし、この侵略戦争についても聞き出そうと試みるようになった。
……その試みは実を結ぶことはなかったのだけれど。

――それでも、そうしているうちにイツハはとある可能性に思い至った。

イツハの異能は基本的には成功しないものだ。失敗の際に感じる“弾かれる”感覚からして、その身体には本来の中身、それを動かす脳や心があってそちらが優先されるからだと聞いていた。
それがここでは成功するのは、単純にハザマにおいては異能が強化されているからだと思っていたのだけれど……。

――もしかしたら、ハザマの敵対生物の中身は空っぽなのかもしれない。
外から入ってくる異物に、抵抗する機能もないくらいに。

そしてワールドスワップという、こんなにも多くの人間を巻き込むことのできる大規模な異能に付随する能力……それによってプログラムされ世界に配置された役割をこなすための空っぽの存在が、ハザマの生き物の正体なのではないかと。


……そのように考えれば、今ともにいるハザマの生き物たちは誰かの成れの果ての姿ではないと、そう思うことだって出来る。
少なくとも誰かの身体を勝手に奪っているわけではないと、そう思うことが出来るのだ。

だからイツハは仲間になってくれたハザマの生き物の身体を使うことに戸惑わなかった。
素早い大黒猫も、スピリチュアルな力を持つハニワも、セクシーな魅力を持つバニーガールも。
生き残るためにも――そして姉に身体を返しておくためにも、イツハはハザマ生物の身体を使って戦うことを決意した。










そう、これは生き残るためであり決して胸の大きな体が気になるとか触ってみたいとかえっちなことをしてみたいとかそういう俗で邪な考えからではないのである。
――とイツハは自身に言い聞かせている。

---

ここハザマにおいて、白槻 一葉(ｼﾗﾂｷ ｲﾂﾊ)という存在は他のナニカの身体を奪うことで成り立っている。
ハザマに連れてこられた時点での身体は、姉である四葉のものだからだ。
姉の意識が戻っている今、イツハに再び姉の身体を使おうという気持ちはなくなっている。

ーーだけどそれは、ハザマでなくとも。
たとえイバラ陣営が勝利してもアンジ陣営が勝利しても、はたまた第三第四の選択肢が達成されたとしても。

姉に身体を返すのならば、イツハの"居場所"は奪うことでしか作れない。
誰かの人生を犠牲にして、身体を奪うことでしかイツハの存在は成り立たない。



だってイツハの身体は既に、どこにも存在しないのだから。

ENo.195 天使様 とのやりとり


ENo.399 嬉野聖 とのやりとり


ENo.476 ミロワール とのやりとり


ENo.606 雀部 とのやりとり

瑞稀(360) に ItemNo.22 毛 を手渡ししました。

一葉 と別れました。

洗濯機 をエイドとして招き入れました！

使役LV を 5 DOWN。（LV10⇒5、+5CP、-5FP）

変化LV を 10 UP！（LV15⇒25、-10CP）
防具LV を 5 UP！（LV75⇒80、-5CP）

ヤエコ(983) により ItemNo.23 すごい木材 から装飾『まじないの香木』を作製してもらいました！
　⇒ まじないの香木／装飾：強さ270／［効果1］回復20 ［効果2］－ ［効果3］－

ゆり(601) とカードを交換しました！

山紫水明 （クラウト）


リンクブレイク を研究しました！（深度0⇒1）
リンクブレイク を研究しました！（深度1⇒2）
リンクブレイク を研究しました！（深度2⇒3）

スポイル を習得！
サモン：エンチャンター を習得！
グラトニー を習得！
光輝燦然 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

霞(144) は 葵 を入手！
瑞稀(360) は 公孫樹 を入手！
四葉(847) は 竹 を入手！
ヤエコ(983) は 竹 を入手！
瑞稀(360) は 鉄くず を入手！
霞(144) は たけのこ を入手！
霞(144) は たけのこ を入手！
瑞稀(360) は 牙 を入手！

霞(144) に移動を委ねました。

ヒノデ区 Q-9（森林）に移動！（体調25⇒24）
ヒノデ区 R-9（森林）に移動！（体調24⇒23）
ヒノデ区 Q-9（森林）に移動！（体調23⇒22）
ヒノデ区 P-9（森林）に移動！（体調22⇒21）
チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 霞(144) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》

［845 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［409 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［460 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［150 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［311 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［202 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［149 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［68 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　





不機嫌そうな表情。

　











首を傾げる白南海。

　





ポケットから黒いハンカチを取り出す。

それを手で握り、すぐ手を開く。

　

すると、ハンカチが可愛い黒兎の人形に変わっている。

　









眼鏡をクイッと少し押し上げる。






咄嗟に腕を組み、身構える。

　







そう言ってチャットから抜けるエディアン。

　




　

チャットが閉じられる――