［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

喉のあたりがとても熱くなってくるように感じた。
声を出そうとしても、痛みで、引っ掛かりで上手くでない。
首から提げた紐が切れて、赤く染まった狐笛が、倒れた自分の傍らに落ちているのが見える。

喉が熱いのとは逆に、身体が一気に冷えていくように感じた。
身体を動かそうとしても、自分の体じゃないように上手く動かせない。
わずかに動かせた視線の先に、招かれざる黒い服の女と、こかげが向き合っているのが見える。

それから先は、覚えていない。
気づいたら、知らない場所にいた。
１つしか持っていなかったはずの狐笛を、２つ持って。

そこで大切な人と出会って。
強大な妖魔と戦って、勝って。
大切な人に狐笛を託して、別れて。

イバラシティに流れついて初めて、こかげと向かい合った。


＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

「さて、私としては、あなたが大人しく戻ってくれると嬉しいのだけれど。
　このかわいそうな女の子も、今ならまだ助かるかもしれないわね」

「……言うことはそれだけか」

女の言うことは、半分ブラフであり、半分本当だろう。
実際、女の気分ひとつで、そのようになるかもしれないし、ならないかもしれないが、
その提案を受け入れる理由はなかった。
この森に自分がたどり着くまでに、既にたくさんの血が流れすぎていた。

女がここまで追ってきたことで、趨勢を理解する。
元はと言えば、自分が拘束されている研究所から自分が解放された段階で、この森の里に連絡が届くはずだった。
そうなっていれば、こうやって自分が森に帰ってきたのに、身を潜めてる必要もなかった。
そうなっていないということは、先手を打たれ、連絡手段を潰されていたということだ。おそらく、物理的に。

しなければならないことは、明白だ。
たった一秒でも早く、この女をこの森から叩き出して、倒された少女を助ける。
それが、この森に還ってきた自分の、最初で、最後にやるべきこと。

「この森での狼藉は、高くつく」


いわゆる妖狐や霊狐といった類は、力や年月が増すほどに尻尾の数が増えていくと言われる。
数十年生きて、４本。それが早いか遅いかはともかくとして。
そのうちの１本分の力を、惜しむこともなく使い切る。

もともと、想定の範囲内だったのだろう。
返された言葉に、交渉が決裂したと判断した女忍者が距離を詰めてきて、手を伸ばす。
首根っこを、女性とは思えない、首の骨も折られかねない膂力で掴まれる。

「あら、意外。　言葉の割に、大人しく捕まってくれるのかしら」

「不快だが、」

一言返す。
直後、捕らえたと思って笑みを浮かべた女忍者の表情が変わる。
大きな狐の首を捕らえた、狐火も考慮したはずの特殊なはずの手袋がぶすぶすと煙をあげる。
手袋の繊維が、服の袖が、女の皮膚が瞬く間に熱に融け始める。
気分の悪い匂いがし始める。

「一番早い」

言葉よりも早く、狐の身体から業火が立ち上る。
舌打ちとともに首を捉えてきた手が放されるが、遅い。
力が尽きるか、力の範囲から脱さなければ消えない炎。
数十年分貯めた力を解き放った炎は、容易には掻き消せず、
不利を悟った女忍者はすぐさま、その場から消える。
対処した後にまた来る可能性は高いが、いまはその時間さえ稼げれば十分だった。


狐が一匹と倒れた少女がその場に残る。
自身に纏った狐の炎を消すと、こかげは動かない少女の元へ近寄る。
傷の深さと血の量で、たちどころに治せるような傷ではないことはすぐ分かった。

「……巻き込んで、……それと」

血に染まって地面に落ちている少女のものではなく、自身が提げていた笛を口にくわえる。

「……大人気なくして、悪かったな」

少女の身体を転がして、仰向けにする。
口にくわえた笛の反対側を、少女の口にあてがった。
わずかな息とともに、狐の力が少女に移っていく。

この森の里では、ある程度大きくなったら、ひとり一つ笛を与えられる。
多くの者にとっては飾りでしかないが、才能があるものはその笛を使って、 狐を使役する。
ごく一部の者と、霊狐にとっては、また別の意味を持つ。

その使い方をしてどうなるかはお伽噺でしか語られていない、霊狐の力を分け与える唯一の方法。

ENo.55 ゆい とのやりとり


ENo.134 雫 とのやりとり


ENo.336 エネ＆ギイ とのやりとり


ENo.363 エミュレッタ とのやりとり


ENo.753 ミツル とのやりとり

雫(134) から ビーフ を受け取りました。

命術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
防具LV を 5 UP！（LV65⇒70、-5CP）

ゆい(55) により ItemNo.18 ビーフ から料理『ビーフ・アンド・チップス』をつくってもらいました！
　⇒ ビーフ・アンド・チップス／料理：強さ27／［効果1］活力5 ［効果2］体力5 ［効果3］防御5

Qimranut(717) とカードを交換しました！

『Qimranut』 （ミゼラブルメモリー）


フリーズノート を研究しました！（深度0⇒1）
フリーズノート を研究しました！（深度1⇒2）
フリーズノート を研究しました！（深度2⇒3）

ウォーターフォール を習得！
カームフレア を習得！
リフレッシュ を習得！
アイシング を習得！
ライフリンク を習得！
ヘイルカード を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

アーテル(126) は 緑星石 を入手！
エネ＆ギイ(336) は 緑星石 を入手！
エミュレッタ(363) は 瑪瑙 を入手！
無名(789) は 緑星石 を入手！
無名(789) は 不思議な雫 を入手！
無名(789) は 毛 を入手！
エミュレッタ(363) は 羽 を入手！
エミュレッタ(363) は 吸い殻 を入手！

ウシ区 Q-2（草原）に移動！（体調7⇒6）
ウシ区 R-2（草原）に移動！（体調6⇒5）
ウシ区 R-3（森林）に移動！（体調5⇒4）
ウシ区 R-4（チェックポイント）に移動！（体調4⇒3）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 無名(789) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》

MISSION!!
ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》 が発生！
　　 - アーテル(126) が経由した ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》
　　 - エネ＆ギイ(336) が経由した ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》
　　 - エミュレッタ(363) が経由した ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》
　　 - 無名(789) が経由した ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》

［845 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［409 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［460 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［150 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［311 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［202 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［149 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［68 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　





不機嫌そうな表情。

　











首を傾げる白南海。

　





ポケットから黒いハンカチを取り出す。

それを手で握り、すぐ手を開く。

　

すると、ハンカチが可愛い黒兎の人形に変わっている。

　









眼鏡をクイッと少し押し上げる。






咄嗟に腕を組み、身構える。

　







そう言ってチャットから抜けるエディアン。

　




　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！