あんな塔に用事なんてなかったし、探偵結晶もどうでも良かった。
死に場所にしてはちょっとメルヘンチックなのが気になったけど





ただもう何もかも面倒くさかったから。
これ以上何もなければ良いなって。




救いが欲しかったなんて思わないで欲しい。
同情できるならしてみれば良い。薄っぺらい自己満足に酔えば良い。

せめて最期に、こうなったきっかけを終わらせたくて塔を登った。


まあ、俺なんかが父さんと弟に敵うわけもなかったし、知らない間に出来ていた妹にだって負ける有様。
その妹はまだ生まれたばかりで。ただ何にも知らないから、知っている言葉だけを口にした。






「今からやりなおせばいいん、よ」

「復讐なんてやめて皆で一緒に暮らそ？」






ああ、それは、ほんとに







誰も連れていけなかったから、一人でいこう。
追い詰めるつもりで追い詰められた崖の縁で、地を蹴った。
















やっぱり、二人でいこう。









俺の体を支えたまま、絶壁の横から突き出した標識が弟の体を貫いた。
飛び込んで、俺を支えるための部品となった。







こうして俺は死ぬことすら諦めることになった。

▲	プロダブりスト 「そうなんスか？双子だし、二人一組でカウントなんスかね？それならいいんスけど・・・」

	プロダブりスト 「オブルスさんもこっちきたら異能強化されてるんスかね？危ないときは影の瞬間移動でしゅっと戻ったりしてくださいね！・・・っつっても、心配だなぁ・・・。うん、次の次にハザマにくる時くらいで戻るんで、待っててくださいね！」

	プロダブりスト 「（しばらく、声がとまって）」

	プロダブりスト 「すんません、なんやかんやいってるけど、ほんとは会いたいだけっつうか・・・」

	プロダブりスト 「・・・うん、そう。会いたいだけなんスよ。一緒にいたいだけ、だから。待っててくださいね！迎えに行くんで！」

▲	矢車エリカ 「キレてねーけどムカついたから今度一発ブッ叩いていいか？？？」

	矢車エリカ 「アレ影なの？そいやァなンかヤケに静かだッた気もすッけど……いや、なンか嫌にお前ッぽいッつーか、返ッて出てきたら死にそうだしなァ……貧弱すぎて。」

	矢車エリカ 「つーかお前。……アー、なンつーンだ？アッチ側で、いいンだよな？本当に。なンか結構他のアンジ連中と違ッて大人しいッつーか、逆に変わらないのが新鮮でよォ。……まァ、そう言われると少しばかり気も楽だな。」

	矢車エリカ 「お前の事ヘンに傷つけなくていいと考えるとよ、コッチも気が楽だわ。」

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ハザマに生きるもの 洗濯機 風使いA 風使いB 岩投げ師

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2人の声が響いています。

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ハザマに生きるもの 夜雀 レッサードラゴン 岩投げ師 リビングミスト

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TeamNo.10 ENo.10 クロス ENo.350 チトセ ENo.563 あかがね ENo.1252 フータ

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