［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　
　ハザマの空は赤い。
　そのせいか、まだ昼前だというのに森の中はどこか薄暗く、夕暮れ時を思わせる。
　そんな状況ではややもすれば見失いそうになる黒い背中を追って、ミランたちは森の中を進んでいた。


「館長～！あんまり先に行くなよ～！」

「ぎぃﾞあﾞ！」


　先行するアデリーペンギンに声をかけるものの、帰ってくる返事はどこか楽しそうだ。
　この先にあるのはヒノデコーポレーション…イバラシティ内有数の大手企業本社である。

　ハザマ時間における数時間前、イバラシティでの時間では半月前に突然チャットに混線した“ヒノデコーポレーション”に続いた“ゾンビだ！”という悲鳴…常なら絶対近付かない案件だが、何故か館長が異様な興味を示してしまった。
　捕獲を試みるも、今までに無いﾋﾞﾁﾋﾞﾁﾊﾞﾀﾊﾞﾀ活きのいい獲れたて新鮮なカツオの如き抵抗をされ、ﾖﾁﾖﾁ歩きのペンギン歩幅とは思えないほどの猛ダッシュで森に突っ込んでいってしまい、ならば近くまで行って終いにしようと現在に至る。
　館長が呼びだしたシルフのアリアは随分抵抗していたようだが、結局ミランたち同様に館長に押し切られる形で同行している。
　余程不本意なのか、それとも怖いのか、女子高生のセーラー服を握ったまま離れない。
　森に入るまでは館長と楽しそうに戯れていたマーレもまた、何かを感じるらしく盛んに鼻をひくつかせては不満げな声を上げ、今ではミランの肩にしがみついている。

　Ｂ級パニックホラーのような展開は勘弁してほしいんだがなぁと内心息を吐きつつ、チラリとマーレ越しに後ろに視線をやれば、木刀をぎゅうっと握りしめた少女がアリアと似たような表情でついて来ている。
　どうも、彼女はこういうのが苦手らしい。
　気の毒に思い先行する館長に視線を戻すものの、かつては舗装されていた形跡がある森の道をてちてちと進む小さな足が止まる気配はまだなさそうだ。
　ガシガシと頭を掻いて、後を追いつつ、さてどうしたものかとミランは思案し、ちょっと苦し紛れの話題を引っ張り出す。


「そういえば、サツキちゃん」

「ﾊ、ﾊｲ?!」


　軽く、いつも通りの調子で声をかければ、ひっくり返った声が応じて少女の緊張度合いが知れる。
　過度の緊張で少女が参ってしまう前に声をかけてよかったと、ミランはこっそり胸を撫でおろした。


「サツキちゃん、七夕飾りって作れる？」

「え…と、七夕飾り、ですか？」


　キョトンとした声が帰ってくる。
　そりゃそうだろう。
　こんな緊迫したシチュエーションでいきなりこんな話題を振られれば困惑もする。
　それでも、のんびりとした口調でミランは続けた。


「そう、折り紙切ったりして作る提灯とか吹き流しとか、そういうの」

「か、簡単なものでしたら…」

「そりゃ助かる！実は今年、店先に飾ってって町内会から笹もらうことになってさ」

「あ…それで、お飾りを？」

「そうそう！見たことはあるけど、作り方知らないからさ。イバラシティに戻ったら教えてくれない？」

「私で、良ければ」


　先ほどより柔らかな声で、望んだとおりの答えが寄越される。
　ハザマでの記憶はイバラシティに戻った時には覚えていない…それが分かっていながらこんな話をすることの意図を彼女はちゃんと汲み取って、それでも話に乗ってくれた。


「ほんとう？助かるよ！ありがとう！」


　少し未来の話をすることで緊張を和らげることに成功したミランだったが、一つ、重要なことを忘れていることに気付かない…
　そう、ホラー映画やゲームにおける少し未来の話というのが、定番の“フラグ”となり得ることを、彼はすっかり失念していたのである。


「じゃあ、短冊に何を書くか、考えてといてよ！」






　イバラシティに帰れば消えてしまう記憶。
　だが確実に、そこにフラグは建設されてしまったのだった…

サツキ(1396) に ItemNo.27 九頭竜の木刀 を手渡ししました。

ぺんぎん(1397) から サマーニット を手渡しされました。

ぺんぎん(1397) に ItemNo.30 ビーフ を送付しました。

命術LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）

ぺんぎん(1397) により ItemNo.14 禁断じゃない果実 に ItemNo.28 禁断じゃない果実 を合成してもらい、白い塊 に変化させました！
　⇒ 白い塊／素材：強さ20／［武器］閃光10(LV20)［防具］治癒10(LV10)［装飾］気合10(LV20)

ItemNo.20 お魚 から料理『BANKAの季節限定なめろう丼』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 6 1 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ BANKAの季節限定なめろう丼／料理：強さ82／［効果1］活力13 ［効果2］敏捷13 ［効果3］強靭13

サツキ(1396) の持つ ItemNo.7 ビーフ から料理『BANKAの賄い飯（牛）』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 4 6 = 13 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
ぺんぎん(1397) の持つ ItemNo.24 ビーフ から料理『BANKAの特製すり餌（牛）』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 1 2 = 6 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

えるざ(881) とカードを交換しました！

風邪薬 （ファーマシー）


インフェクシャスキュア を研究しました！（深度0⇒1）
インフェクシャスキュア を研究しました！（深度1⇒2）
インフェクシャスキュア を研究しました！（深度2⇒3）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ミラン(1395) は 竹 を入手！
サツキ(1396) は 竹 を入手！
ぺんぎん(1397) は 柊 を入手！
サツキ(1396) は 翠小石 を入手！
ミラン(1395) は 紅小石 を入手！
サツキ(1396) は 鉄くず を入手！
ミラン(1395) は ビーフ を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
ぺんぎん(1397) のもとに 風使い が恥ずかしそうに近づいてきます。
ぺんぎん(1397) のもとに 炎使い が軽快なステップで近づいてきます。
ぺんぎん(1397) のもとに 洗濯機 がものすごい勢いで駆け寄ってきます。

ヒノデ区 O-2（森林）に移動！（体調20⇒19）
ヒノデ区 N-2（森林）に移動！（体調19⇒18）
ヒノデ区 O-2（森林）に移動！（体調18⇒17）
ヒノデ区 P-2（森林）に移動！（体調17⇒16）
ヒノデ区 Q-2（草原）に移動！（体調16⇒15）

MISSION!!
ヒノデ区 M-2：ヒノデコーポレーション が発生！
　　 - ミラン(1395) が経由した ヒノデ区 M-2：ヒノデコーポレーション
　　 - サツキ(1396) が経由した ヒノデ区 M-2：ヒノデコーポレーション
　　 - ぺんぎん(1397) が経由した ヒノデ区 M-2：ヒノデコーポレーション

［843 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［396 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［440 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［138 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［272 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［125 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［125 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［24 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　






　





　





ロストのふたりがチャットに入り込んできた。

　

　

　





　





　







軽蔑の眼差しを向けるエディアン。

　








ミヨチンを制止する。





　







フレディオの胸倉をつかみ強く睨みつける！

　

　

　




　

　

　　　――ザザッ

　

　

　

　

チャットが閉じられる――

数々の巨大施設が立ち並ぶ、ヒノデコーポレーション構内。

その施設のほとんどは朽ち果てているようだ。

　

　　　がさっ･････

　

物陰から、何かが這い出てきた。

　







　

腐敗した者たちが、静かに迫ってくる･･･