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「────……」 あなたの気配を感じ、身を起こす。 ここにいるのは、ただの人間だ。 |
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ミハル 「こんにちは、お嬢さん。 気配がするとは思いましたが、まさか こんな愛らしい子だとは思わなかったな。 ……いや、嘘ですね。 このような場所で、状況なのだから、 きっとどんなひとが現れてもおかしくはないのでしょう。 オレ自身の立場を考えれば、むしろ当然」 |
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ミハル 「守りたいのですよね? あの世界を。人々を。 だからお前は、きっとオレの前にいる。 ……そんな"こわい"顔してさ」 |
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ミハル 「こうしてお前が戦っていれば、 お前が守りたいもの、本当に守ることができると思う? 本当に、これでいいと思う? ねえ、──こわいこわい、ひとりぼっちのお嬢さん」 |

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りりぃ (泥の匂い……? 武器を持ってるようには見えない、けど……) |
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りりぃ (だから、多分……この人は、私と同じように戦う人だ…。 油断しないように、しなきゃ……) |


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ミハル 「おっとと……」 |
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【風切り音が響いた。】 |
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ミハル 「おっとと……」 |
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【風切り音が響いた。】 |

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ミハル 「おっとと……」 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ミハル 「おっとと……」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |

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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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── 足元から、泥の腕が数多伸びる。 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |

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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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【説明書】 火器搭載型の攻撃機兵です。 行動原理は明確単純で、敵対勢力が抵抗を止めるまで重火器で暴れます。 耐熱加工済ですが、巻き込まれて燃えないよう気をつけてくださいね。 |

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── 足元から、泥の腕が数多伸びる。 |

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── 「 たすけて 」 。 |
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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |

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りりぃ 「 【耳元でカチカチと歯が打ち鳴らされる音がした。】」 |
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ミハル 「…………ひどいこと、してくれますね」 |
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ミハル 「それとも。お嬢さんは、お嬢さんの知り合いでもない "人間"のことは、どうでもいい人なのかな」 |

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【歯が。牙が。獲物が弱るのを待つ。】 |
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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |
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【風切り音が響いた。】 |
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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |


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── 足元が揺らぐ。 |

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りりぃ 「 【耳元でカチカチと歯が打ち鳴らされる音がした。】」 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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嬉野聖 「あの街の記憶……」 |

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りりぃ 「 【耳元でカチカチと歯が打ち鳴らされる音がした。】」 |

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ミハル 「おっとと……」 |
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ミハル 「おっとと……」 |
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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |
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ミハル 「おっとと……」 |
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── 「 たすけて 」 。 |
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ミハル 「──ぅえッ……。ごほっ、かはっ、……」 |
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ビチャッ。 咳き込んだ男の口角から、 塞ごうとした指の合間から、泥が零れ落ちた。 |
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ミハル 「──あっは、……。 さすがにちょっと、連戦は、厳しかったかなあ……。 ナメてかかるもんじゃ、ないです、ね」 |
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ミハル 「っ、う……ぐ、!」 |
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0 0 0 4 1 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
2 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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【戦えるだけの泥が尽き果てた男の顔を。 その口を、じっと見つめる。 宙に浮いた歯は、男を取り囲むように動いて、纏って。 砂利を踏みしめる足音が一歩、二歩と近づいて。 …ピタリと止まる。】 |
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りりぃ 「………行って、下さい。 今なら、逃してあげられますから………」 |
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りりぃ 「………絶対に…追わないで、下さいね」 |
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【そう告げると少女はなにかに耐えるようにして去っていった。】 |
