［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

からからと軽い音をたてて網戸が閉まる。

己しかいない家にただいまを言う必要もあるまいと、勝手知ったるそぶりで板張りの廊下を足早に歩く。居間へと通ずる硝子戸を無造作に引けば見慣れた光景が現れる。

と。



「おォ？––––何でェ来てたのかァ」


ソファに寝転び安らかな寝息を立てる孫の姿を見て、灰白は少しだけ驚いたというように片眉を上げてみせた。




















◆◆◆◆




「––––––––…オイ、オイて。オイきりん」


声をかけ、肩を揺すったりもしてみるが、一向に起きそうな気配がない。
そもそも己の帰宅でそこそこ大きな物音を立てているのに寝返りを打つような気配も見られないあたり、よほど深く寝入っているのであろう。確かに考えてみれば小さな頃から寝付きのよい子であったものな…、と孫馬鹿は過ぎ去った過去に想いを馳せてみた。
そうして考えれば考えるほどに、別段無理に起こすこともない。そもそも無理に起こすのも可哀想だと己の中で結論づける。
ほら、寝る子は育つって昔からいうし？

さて、そうと決めたら話ははやい。己は読書でもして静かにおうち時間を楽しむとしようか。
先ほど心内会議で出た結論に従って、さて新聞はどこに置いたかと我が身を翻そうとしたその時。灰白はきりんが何事かを呟くようすを視界の端に捉えた。


「きりん？」


やれ、起こしてしまったかとバツが悪そうにそっと声を掛ける。灰白としては成るべく音を立てないように行動したつもりだったのだが––––。
案に相違してきりんの返答はない。静かに近づいてようすを伺うが、目覚めているそぶりはないようだ。
であれば先ほどのは寝言のたぐいか。
そっと胸を撫で下ろし、しかしそうすると少しばかり悪いきもちが湧いてくる。
さきほどの寝言はなんと言ったのであろうか、と。それが無性に気になりはじめるのだ。
きりんが起きていれば苦笑いで諌めるか、もしくは引いたようすで「え、キモ」と呟くか。
いや後者はないヨないダロウチの子に限って。心中でそんな風に愚にもつかない繰り言をしながら屈み込み、孫の口元を真顔で注視してじっと耳を欹てる祖父の姿がそこにはあった。
家族が見てたら泣いてたかもしれないが、残念なことに彼とおやすみ中の孫しかこの場にはいないのであった。
そしてあゝ、彼の蛮行を止めるものもまたこの場にはいない。



そして、爺が固唾を飲んで見守る中できりんの口が開かれた–––––。



「––––…んぱい、……てください–––––せんぱい」


寝言にありがちなはっきりしない調子でそれだけを発して、再びその口は閉ざされたのだった。


ちょっぴり俺の名前も出てくるかも！？などと期待していた気持ちがすぅっと抜けていくのを感じた灰白。
何事もなかったように立ち上がり、ふぅと意味もなくため息をついた。

そうしてふと思う。せんぱい、先輩とあの子が呼ぶのは確か辺さんちの野路子チャンだったろうか。
そういえば幼い頃はおねえちゃんおねえちゃんと、さながらヒナ鳥のようにどこへ行くにも着いて歩いていたっけなと、灰白は優しい祖父のような面立ちで思い返していた。先ほどまで己の姿はどうやら彼の中で無かったことになったようだ。
賢明である。幸い誰も見ていなかったことだし、蒸し返したところで悲しいきもちになるだけでもあるので。

































そんな風に納得して頷いていたから気づかなかった。
孫の–––––きりんの紡いだ寝言の中に"聞こえていたのに認識できなかった単語"があったということに。







いや、気づいたところでどうにもならなかっただろう。

賽はとっくの昔に投げられていて。
もうあとは結末に向かって転がり落ちていくだけなのだから。

ぼくたちにできることはもう、ただ見守ることしかないンだからね。

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

命術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV10⇒15、-5CP）

ネタミちゃん(1583) により ItemNo.16 すごい石材 から防具『しぶい柄のつなぎ』を作製してもらいました！
　⇒ しぶい柄のつなぎ／防具：強さ231／［効果1］防御20 ［効果2］－ ［効果3］－

ItemNo.7 栄養ドリンク から料理『超合法飲料・蟷螂ノ斧』をつくりました！
　⇒ 超合法飲料・蟷螂ノ斧／料理：強さ120／［効果1］活力10 ［効果2］防御15 ［効果3］鎮痛20

ネタミちゃん(1583) の持つ ItemNo.15 良いお肉 から料理『調理された良いお肉』をつくりました！

キバ(76) とカードを交換しました！

不運：雪崩 （チェインリアクト）


決闘者 を研究しました！（深度0⇒1）
決闘者 を研究しました！（深度1⇒2）
決闘者 を研究しました！（深度2⇒3）

コンフィデンス を習得！
高山流水 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

キリン(310) は 不思議な食材 を入手！
キリン(310) は 赤い薔薇 を入手！
キリン(310) は 皮 を入手！
ノジコ(456) は 皮 を入手！

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - キリン(310) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - ノジコ(456) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》

MISSION!!
カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》 を選択！
　　 - キリン(310) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》
　　 - ノジコ(456) の選択は カミセイ区 H-4：チェックポイント《森の学舎》

［822 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［375 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［396 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［117 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［185 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　










　





チャット画面に映る、４人の姿。

　

　






　







少しの間、無音となる。

　






くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
















　

　

　

３人の様子を遠目に眺める白南海。





　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！