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飢餓の魔女 「なん と か しなき ゃ」 |
| 能面で顔を覆う。その表情はうかがい知れない。 |
| 手にした小刀の切っ先を顎下に宛がう。右の手で柄を叩くと、刃はするりと咥内に挿入され、切っ先は延髄に達した。 |
――――リン |

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レックス 「あまり戦闘はしたくはないのだが、引いてはくれないか?・・そうか、無理か。」 |
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U・D 「―――さて、では早速、UD理論の講義を始めさせてもらおうかの。」 |

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長い犬 「長くてすみません・・・・・」 |

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長い犬 「長くてすみません・・・・・」 |





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魔女はゆらりゆらりと左右にゆっくり揺れている。 |
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…ただ相手を見つめて。 |
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ゆらゆらと揺れ動く。 |

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U・D 「まず最初に『ジャイロ効果』について話そう。これは「物体が自転運動をすると姿勢を乱されにくくなる現象」を指す。回転しているコマとか走行している自転車が安定するアレである。」 |
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U・D 「そしてもう一つ、『作用反作用』というものがある。まあ、ハンマーとかで何かを打った時、衝撃は物体とハンマー両方に分散され、物体はへこむしハンマーは弾かれる、そういう動きである。」 |
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U・D 「さて、ここでUD理論を展開する。『打撃時に発生する反作用を、攻撃者に備わったジャイロ効果で受け止めることで反作用によって衝撃を逃がすことなく対象にぶつける』・・・これを『ジャイロ正拳』と呼ぶことにする。」 |


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飢餓の魔女 「つよ い つよ い きし さ ん どう か どう か みんなを まもっ て」 |
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いくつかの飴玉が空を舞う、それはふわりと浮かんでいたがほどなくすると地面に沈み込む そしてそこから影が形成されようとしている…! |
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…とぷんっ |
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…真っ黒な『影』は混ざりあう。 暗く、黒く、深淵のごとく。 |
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魔女には今だそれを視認することができず、ただそこに騎士が居ると、ずっと思っている。 |
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やがて、『影』は湧き出るようにその姿を変えていく。 |
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それは人の形を取っていた、ピンク色の髪をなびかせて、笑顔を向ける。 |
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くすくすと笑いながら、それは完全なる顕現を果たす。 |
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それは、にっこりと、歪に笑った。 |
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長い犬 「こ、この辺・・・・・なら映ります?」 |
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長い犬 「こ、この辺・・・・・なら映ります?」 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |



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0 0 0 0 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
1 0 0 0 0 0 |
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飴玉が注射器へと変化していき、同時に魔女の血でそれが満たされていく。 注射器は毒牙のごとく、相手を襲いゆく。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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「くすくす ごしょうたいであります」 『影』がくすくすと笑うと、辺りの景色は一変する。 形成された景色は、まるでお菓子の家のようだ。 …だが、いくつかの場所が歪んでいるようだ。 |
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長い犬 「こ、この辺・・・・・なら映ります?」 |
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長い犬 「こ、この辺・・・・・なら映ります?」 |
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U・D 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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「あはは」 |
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「あはは」 |



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0 0 0 0 0 3 |
1 0 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
2 0 0 0 0 0 |
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ふよふよと飴玉が浮かぶ。 飴玉は影へと吸収されていくだろう。 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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長い犬 「あ、こっちのほうですか?ここなら映ります?」 |
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長い犬 「あ、こっちのほうですか?ここなら映ります?」 |
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U・D 「―――そして打つ、これがUD理論に基本形、『ジャイロ正拳』である!みんなもやってみよう!!」 |
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レックス 「死なせはしないとも。ああ、きっとだ。」 |



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0 0 0 1 0 4 |
1 0 0 1 0 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 4 |
0 0 0 0 0 0 |
2 0 0 0 0 0 |
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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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「あはは」 『影』がスカートの裾を軽く持ち上げると、ぱらぱらと血濡れのビスケットの欠片が地面に刺さる。 それはカタカタと動きながら浮きはじめ、少しすると敵へと攻撃するように吹き飛んでいく。 |
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U・D 「―――そして打つ、これがUD理論に基本形、『ジャイロ正拳』である!みんなもやってみよう!!」 |
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レックス 「死なせはしないとも。ああ、きっとだ。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |



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0 0 0 1 0 7 |
1 0 0 1 0 3 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 5 |
0 0 0 0 0 0 |
2 0 0 0 0 0 |
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| レックス 「っと、危ない。」 |
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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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「…」 |
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長い犬 「あ、こっちのほうですか?ここなら映ります?」 |
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長い犬 「あ、こっちのほうですか?ここなら映ります?」 |
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U・D 「―――そして打つ、これがUD理論に基本形、『ジャイロ正拳』である!みんなもやってみよう!!」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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長い犬 「もうわからないです・・・・・」 |
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長い犬 「え、どこです・・・??」 |


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近くに落ちていた複数の石ころが宙を舞う。 それは一つに合体して巨大なキャラメルへと変化した。 そしてキャラメルは相手を潰さんと降りかかる。 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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U・D 「―――そして打つ、これがUD理論に基本形、『ジャイロ正拳』である!みんなもやってみよう!!」 |
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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |

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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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「あはは」 『影』がスカートの裾を軽く持ち上げると、ぱらぱらと血濡れのビスケットの欠片が地面に刺さる。 それはカタカタと動きながら浮きはじめ、少しすると敵へと攻撃するように吹き飛んでいく。 |
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長い犬 「あ、こっちのほうですか?ここなら映ります?」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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長い犬 「え、どこです・・・??」 |

| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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数個の飴玉が水のように溶けていく。 それはしだいに水飴となり、牙を形どって敵を噛み砕かんとする。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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「おいしくたべてね」 『影』の一部が欠け、それは飴玉の弾丸となって敵へと襲い掛かる。 |
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「…ふふ」 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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長い犬 「えぇと・・・・・どちらに動けば映りますか?」 |
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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |
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長い犬 「もうわからないです・・・・・」 |

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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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近くに落ちていた複数の石ころが宙を舞う。 それは一つに合体して巨大なキャラメルへと変化した。 そしてキャラメルは相手を潰さんと降りかかる。 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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「…ふふ」 |
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U・D 「さて、ワシの体内循環が高速で回っている。それはつまり、相対的に逆説的に、『ワシの体内循環が止まっていて、世界が高速回転してるのと同義』とも言える。ワシは自身の体内循環を制御することで、世界の動きを、加速し、停滞させ、自在に制御できるというわけじゃ。わけじゃったらわけじゃい!!」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |




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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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「あはは」 『影』がスカートの裾を軽く持ち上げると、ぱらぱらと血濡れのビスケットの欠片が地面に刺さる。 それはカタカタと動きながら浮きはじめ、少しすると敵へと攻撃するように吹き飛んでいく。 |
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「…ふふ」 |
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U・D 「無論、体内ジャイロは防御にも使える。 相手の攻撃を、ジャイロで受け止めるのである。」 |
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U・D 「おおっと。いかんいかんやりすぎた。すまんの☆」 |
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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |
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0 0 0 1 0 0 |
0 0 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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飢餓の魔女 「みん な だい じょ ぶ?」 |
| ―― さんぜん せかいの からすを ころし |
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怪異は消失した。 |
| ――――…………ん |
| 瑠璃子 「……終わり…ましたか?」 |
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レックス 「何とかなったか。 皆、怪我を診よう。 此方へ。」 |
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U・D 「がはは!この世界の秘密を解き明かし、プレイヤーからマスターに成り上がるためには、こんなところで負けておられんのじゃい!がはは!」 |
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「…くすくす」 |
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…『影』は溶けだし、しばらくすると跡形もなくなってしまった。 |
