［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　


「なんでおれの手はみんなとちがうの？」



あれは幼稚舎にはいったあとくらいだった思う。

クラスでひとりだけずっと手袋をつけていなければいけないこと。
素肌に触らせるのはもちろんのこと、布越しでも誰かに手で触れてはいけないこと。

家の中ではそれが常だったのでなにも疑問に思っていなかった。
けれど、学校に通うようになって、ああ自分は異質なのだと再認識させられた。



はじめは食卓で聞いてみた。
両親も兄弟も、おれの手はきれいで特別なのだと言ってくれたけれど
それで子供の疑問がなくなるわけではないんだよね。

だからおれは、せんせいのいるときに同じことを聞いてみた。
せんせいは、むずかしいことを言うことは多いけど誤魔化すことはしないひとだから。


せんせいはおれの顔を見て、ぱちりと瞬きを1回。
一瞬、右下に視線を逸らして、また、おれを見る。
ああ、これはハッキリ答えてくれるんだなとわかる。


「おまえの異能が、体質が、ほかのやつと違うものだからだ」


ほら。
すこし掠れ気味の声がぽつりと降ってくる。


「おれはひとの手が欲しい」

「それは、ふつうのひとと同じような、肌の色の手が欲しいということか」

「うん」


せんせいはまた瞬きをひとつ。



「無理だ」



ほら。
せんせいは誤魔化してくれない。




おれの手は異質だ。
はっきりと目でも見える、異質な手。

おれの手は、日によってまちまちではあるけれど、
大体は、指の半分、第一関節の上くらいまでは透けていた。

透き通った氷のような、指。

触ればカチカチに固いわけでもなくて、肉のようにぷにりと弾力がある。
指越しに向こうが透けて見えるのに、骨のある感触もする。爪もある。伸びたことないけど。
まぁ体温がアレなのはいまさらなので？

ただ、指が、結晶のような色をしているだけなのだ。
もしくは、結晶のようなものが、ひとの指を再現しているだけなのだ。



「どうして？」

「おまえのその体質のせいだからだ。
　だから、おまえの体質がどうにかならないかぎりはどうにもならん」

「どうにかなることはある？」

「わからん。
　が、おまえが熱を使いすぎた次の日は指の色がない範囲が広い」


気がついていたか？と、諭すような声。
ふるふると首を振る。
せんせいの手のうえにある、自分のちいさな手を見る。
せんせいの手は、浅黒くて、傷痕だらけだ。


「多分、癖だろうな。指は使いやすいから。
　おまえは熱を吸うとき、指や手を入り口に選んでいる。
　手の指ばかりに症状が出るのは、そういうことだとおれは思っている」


仮説でしかないが、なんて。
6才にもまだなっていない子供に対する説明ではないよなと、今では思う。


「おまえが手以外でも熱を取り込むことを覚えるか、
　制御がうまくできるようになれば、なんとかなるかもしれない」


もちろん当時のおれではその言葉は半分も多分わかっていなくて。
制御がうまくできるようになればいいとしか受け取れなかったと思う。


「つまり、練習」

「そうだ」

「がんばります」

「そうか」










『体質を、異能と呼ばれるこれを、できるだけ理解しろ。
　目を背けるな。自分の物にしろ。味方につけろ。敵に回すな』



自分の中に敵を飼うほど、面倒なことはないからな、なんて。
せんせいの言葉は、よく覚えてられるのに。

おれの制御はまだまだ未熟らしい。
手当たり次第の熱を食い荒らさなくなっただけじゃあまだまだ足りない。

せんせいほど上手になれるのはいつごろだろうな。
少なくとも、このハザマでは間に合わないのは確実だ。


カフスを外して、袖を捲り上げる。


すでに肘の近くまで結晶のような色になった腕が、あった。




ハザマの終わりまであと28時間だっけ？
まだあと4/5ほど残っている。思ったよりコレの進行は早いな。
幸い、この状態でも動かしにくいわけでもない。

おれが完全にひとでないものになったとしても、イバラシティのおれは無事だろう。
家族といっしょにいる“おれ”は無事だ。

だから、大丈夫。







（腕を覗き見たアシタが異様に驚いたようなポーズを取ったが、視界がうるさかったので無視をした。
　ちょっとへこんでたのかわいそうだったかもしれない。）

（そういえば、記憶の共有がうまくいっていないのでそろそろサポートセンターへ問い合わせがいるかもしれない。）





身体の結晶化 ： 97　＋　 【 3D9：843 = 15 】

ENo.730 モドラ とのやりとり


ENo.1099 コウ とのやりとり

シオウ(235) に ItemNo.10 黒い貝 を手渡ししました。

シオウ(235) から 桜 を手渡しされました。

ItemNo.15 エナジー棒 を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

カオル(166) から 300 PS 受け取りました。
アキジ(308) から 50 PS 受け取りました。
赤毛の人狼(90) に ItemNo.19 毛 を送付しました。
赤毛の人狼(90) に ItemNo.17 剛毛 を送付しました。
アキジ(308) に ItemNo.2 古雑誌 を送付しました。
アキジ(308) に ItemNo.18 チタンピアス を送付しました。

アキジ(308) から 桜 を受け取りました。

すごい木材（400 PS）を購入しました。
お肉（50 PS）を購入しました。
お肉（50 PS）を購入しました。
エナジー棒（30 PS）を購入しました。
エナジー棒（30 PS）を購入しました。

響鳴LV を 15 DOWN。（LV25⇒10、+15CP、-15FP）

変化LV を 20 UP！（LV5⇒25、-20CP）
装飾LV を 5 UP！（LV55⇒60、-5CP）

赤毛の人狼(90) の持つ ItemNo.16 楔石 から装飾『携帯灰皿』を作製しました！
雷蔵(329) の持つ ItemNo.10 楔石 から装飾『イヤーカフ』を作製しました！
ItemNo.2 桜 から装飾『桜色のタイピン』を作製しました！
　⇒ 桜色のタイピン／装飾：強さ175／［効果1］舞護15 ［効果2］－ ［効果3］－


雷蔵(329) により ItemNo.2 桜色のタイピン に ItemNo.10 桜 を付加してもらいました！
　⇒ 桜色のタイピン／装飾：強さ175／［効果1］舞護15 ［効果2］舞護15 ［効果3］－

ミアプラ(923) とカードを交換しました！

青い羽根 （クライオセラピー）


チャクラグラント を研究しました！（深度0⇒1）
チャクラグラント を研究しました！（深度1⇒2）
チャクラグラント を研究しました！（深度2⇒3）

フローズンフォーム を習得！
グレイシア を習得！
再活性 を習得！
グラトニー を習得！
ディープブルー を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ミツ(205) は 剛毛 を入手！
ミツ(205) は 剛毛 を入手！
シオウ(235) は 剛毛 を入手！
ミツ(205) は 触手 を入手！
シオウ(235) は 触手 を入手！
ミツ(205) は 触手 を入手！

次元タクシーに乗り ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》 に転送されました！


現在のパーティから離脱しました！

ヒノデ区 N-11（道路）に移動！（体調30⇒29）
ヒノデ区 N-12（森林）に移動！（体調29⇒28）
ヒノデ区 N-13（森林）に移動！（体調28⇒27）
ヒノデ区 O-13（山岳）に移動！（体調27⇒26）
ヒノデ区 P-13（山岳）に移動！（体調26⇒25）

赤毛の人狼(90) からパーティに勧誘されました！

採集はできませんでした。
　　 - 赤毛の人狼(90) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - カオル(166) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - ミツ(205) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - サナエ(536) の選択は チナミ区 R-7：チェックポイント《廃ビル》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 赤毛の人狼(90) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - カオル(166) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - ミツ(205) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》（ベースキャンプ外のため無効）
　　 - サナエ(536) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》（ベースキャンプ外のため無効）

［816 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［370 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［367 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［104 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［147 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　

　





　




チャット画面にふたりの姿が映る。

　





　





　








ドライバーさんから伝えられた内容に動揺している様子のふたり。

　





　

　

　

ザザッ――

　

チャットに雑音が混じる･･･

　

　

　




　

ザザッ――

　




　

ザザッ――

　




　




　

　

　

ザザッ――

　

　

　





　

　

　





　

　

　

チャットが閉じられる――