
TeamNo.394
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立ちはだかるもの
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飢餓の魔女 「がん ば る」 |
| 能面で顔を覆う。その表情はうかがい知れない。 |
| 手にした小刀の切っ先を顎下に宛がう。右の手で柄を叩くと、刃はするりと咥内に挿入され、切っ先は延髄に達した。 |
――――リン |

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レックス 「あまり戦闘はしたくはないのだが、引いてはくれないか?・・そうか、無理か。」 |
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U・D 「―――さて、では早速、UD理論の講義を始めさせてもらおうかの。」 |

| 良きも悪しきも 現世すべては夢朧 |


| 朽ち果てし情念をくべよ 血に濡れし愛憎をくべよ |

| 彼岸の闇に 溶けて眠れや おころりよ |

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魔女はゆらりゆらりと左右にゆっくり揺れている。 |
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…ただ相手を見つめて。 |
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ゆらゆらと揺れ動く。 |

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U・D 「―――さて、ではUD理論における基礎理論講座を始めるとしようかの。」 |
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U・D 「まず最初に『ジャイロ効果』について話そう。これは「物体が自転運動をすると姿勢を乱されにくくなる現象」を指す。回転しているコマとか走行している自転車が安定するアレである。」 |
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U・D 「まず最初に『ジャイロ効果』について話そう。これは「物体が自転運動をすると姿勢を乱されにくくなる現象」を指す。回転しているコマとか走行している自転車が安定するアレである。」 |
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U・D 「さて、ここでUD理論を展開する。『打撃時に発生する反作用を、攻撃者に備わったジャイロ効果で受け止めることで反作用によって衝撃を逃がすことなく対象にぶつける』・・・これを『ジャイロ正拳』と呼ぶことにする。」 |


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飢餓の魔女 「つよ い つよ い きし さ ん どう か どう か みんなを まもっ て」 |
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いくつかの飴玉が空を舞う、それは次第に何かを形どろうとしていた…! |
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…とぷんっ |
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…真っ黒な『影』は混ざりあう。 暗く、黒く、深淵のごとく。 |
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魔女には今だそれを視認することができず、ただそこに騎士が居ると、ずっと思っている。 |
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やがて、『影』は湧き出るようにその姿を変えていく。 |
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それは人の形を取っていた、ピンク色の髪をなびかせて、笑顔を向ける。 |
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くすくすと笑いながら、それは完全なる顕現を果たす。 |
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それは、にっこりと、歪に笑った。 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |



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0 0 0 0 0 2 |
0 0 0 0 2 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 2 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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「くすくす ごしょうたいであります」 『影』がくすくすと笑うと、辺りの景色は一変する。 形成された景色は、まるでお菓子の家のようだ。 …だが、いくつかの場所が歪んでいるようだ。 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |


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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |



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0 0 0 0 0 5 |
0 0 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 3 4 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |

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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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「ふふ」 『影』から視界すら阻害されるような霧が放たれる。 それはむせ返るように甘い、毒のような霧だ。 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |

| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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飢餓の魔女 「…ごめ ん な さい」 |
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飢餓の魔女 「…ごめ ん な さい」 |
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「あはは」 『影』がスカートの裾を軽く持ち上げると、ぱらぱらと血濡れのビスケットの欠片が地面に刺さる。 それはカタカタと動きながら浮きはじめ、少しすると敵へと攻撃するように吹き飛んでいく。 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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U・D 「おおっと。いかんいかんやりすぎた。すまんの☆」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |



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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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「おいしくたべてね」 『影』の一部が欠け、それは飴玉の弾丸となって敵へと襲い掛かる。 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |

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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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飢餓の魔女 「…ごめ ん な さい」 |
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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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「あはは」 『影』がスカートの裾を軽く持ち上げると、ぱらぱらと血濡れのビスケットの欠片が地面に刺さる。 それはカタカタと動きながら浮きはじめ、少しすると敵へと攻撃するように吹き飛んでいく。 |
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「あはは」 『影』がスカートの裾を軽く持ち上げると、ぱらぱらと血濡れのビスケットの欠片が地面に刺さる。 それはカタカタと動きながら浮きはじめ、少しすると敵へと攻撃するように吹き飛んでいく。 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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U・D 「おおっと。いかんいかんやりすぎた。すまんの☆」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |
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0 0 0 0 0 9 |
0 0 0 2 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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飢餓の魔女 「みん な だい じょ ぶ?」 |
| ―― さんぜん せかいの からすを ころし |
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怪異は消失した。 |
| ――――…………ん |
| 瑠璃子 「……終わり…ましたか?」 |
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レックス 「何とかなったか。 皆、怪我を診よう。 此方へ。」 |
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U・D 「がはははは!「ナレハテ」・・・さてさて、成れて果てる前は、なんであったのかのお? 持ち帰って研究させたいところじゃが、ままならぬのがハザマの理よの。・・・欲しいのー『ワールドスワップ』。」 |
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「くすくす、こんどこそじぶんたちのかちでありますな …またいつか、すべてがおわったらあうであります」 |
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…『影』は溶けだし、しばらくすると跡形もなくなってしまった。 |
