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―― 耳を圧迫するような、風のなびき。 大きな翼が、上空で羽ばたき―― 急降下してきた!木々の葉が吹き飛ばされる! 大烏の化け物が現れた! |
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ハザマの大地を踏む黒鉄の音。 暗い諦観を瞳に宿した男が、剣を構える。 |

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尾のように揺れる血濡れた三つ編み。 その一つをつまみあげ、かみかざりの切っ先で 魔女は足元に魔法陣を描きだす。 |
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―― ドーラ・シーラの眷族があふれ出す! |

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呼吸に肩が上下する。 |
| ダーシャ 「……」 |
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『きらり』 『きらり』 その後ろ姿にみつあみがゆれる。 |
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「―――お見せするわ。 魔物と魔女がどうして親しいのか。魔女の魔法は…うふふ、クセになるから! |







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抜身の剣を握り直す——その手はやはり震えている。 |
「さあ!わたしの声を聞いて。 わたしを感じて。 わたしの魔力を…まとってみせて!」 |
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――ドーラ・シーラの魔力が 場に満ちる! |

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―― シーラの塔。 蛮勇の戦士。聡明な魔術師。 それはかつて魔女ドーラ・シーラを討とうとした英雄たちの死骸の山だ。 積み上がった死体は塔のごとく空を目ざす、生暖かい腐臭をはなつ魔物の住処となっている。 |


かつて故郷を、世界を救った英雄たちも、今や名をうばわれ、 戦うべき相手の顔も忘れて 怨鎖の剣を振るう。 |
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金属音。 |
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懐へ飛び込む。 |

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| シーラ 「えいえい、そ〜れえ!」 |
(薬草カカシのアロマがひろがる!) |

ギャア ギャア! |

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懐へ飛び込む。 |
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ダーシャ 「ちっ」 |
| シーラ 「こうべを垂れよ」 |
(薬草カカシのアロマがひろがる!) |

ギャア ギャア! |

金属音。 |
重たい鉄が風を切る音。 |
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ダーシャ 「ちっ」 |
| シーラ 「えいえい、そ〜れえ!」 |
| シーラ 「逃れられはしないものよ」 |
ギャア ギャア! |


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薙ぎ払う。 |
| シーラ 「こうべを垂れよ」 |
クコケケケケ ココッ |
ギャア ギャア! |

金属音。 |
| シーラ 「きりひらいて、ダーシャ!」 |

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懐へ飛び込む。 |
――――ビリリッ カラスの鳴き声に呼応し 空気がしびれる! |
| シーラ 「きりひらいて、ダーシャ!」 |

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潰れ目妖精ははげしくはばたいた! |

金属音。 |
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斬りあげる。 |
――――ビリリッ カラスの鳴き声に呼応し 空気がしびれる! |
イェロースライムは爆ぜた! |


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懐へ飛び込む。 |
| シーラ 「こうべを垂れよ」 |
ギャア ギャア! |


『わたしの呼び声にしたがって』 |

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| シーラ 「ええ、死ぬがいい。」 |
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一瞥する。緊迫しながら、しかしどこかに安堵の気配が孕まれた。 |


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斬りあげる。 |
――――ビリリッ カラスの鳴き声に呼応し 空気がしびれる! |

金属音。 |
| シーラ 「まあ!みなさんでやってくれないのっ? わたし、てずからトドメをさすべきかしら――?」 |

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ギャア ギャア! |

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薙ぎ払う。 |
| ダーシャのカード発動! |
| シーラ 「えいえい、そ〜れえ!」 |
| シーラ 「…あら? (ちりん、ちりんと髪飾りを指ではじいている) 寿命かしら、動きがにぶい…」 |

| 悪意の魔女のカード発動! |
| シーラ 「うふふっ!私の思ったとおりだわ! ねえ!?貴方死んでしまうのだわ!」 |

| シーラ 「逃れられはしないものよ」 |
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叩き斬る。 |
――――ビリリッ カラスの鳴き声に呼応し 空気がしびれる! |
| シーラ 「…あら? (ちりん、ちりんと髪飾りを指ではじいている) 寿命かしら、動きがにぶい…」 |

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懐へ飛び込む。 |
| シーラ 「そこだわ、タウラシアス!」 |

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| シーラ 「あら?まあ!」 |
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叩き斬る。 |
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ダーシャ 「ちっ」 |
| シーラ 「こうべを垂れよ」 |
| シーラ 「あら?まあ!」 |

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次の獲物に視線を移す。 |
| シーラ 「そこだわ、タウラシアス!」 |

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斬りあげる。 |

| シーラ 「うふふっ!私の思ったとおりだわ! ねえ!?貴方死んでしまうのだわ!」 |
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ギャア ギャア! |
ギャア ギャア! |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 0 9 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 1 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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| シーラ 「いったい何処まで抵抗するのかしら?うふふっ!」 |

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剣先が地に触れる。わずか乾いた血の匂いがする。 |
