［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

……。

サキリは七日七晩泣き伏しました。
お山には一寸先も見えぬ霧が立ちこめ、何も見えなくなってしまいました。
調月の血を引く者もおおいにサキリを案じましたが、人の身では何もできません。
人とサキリは思い合いながらも、会うことすら叶わなくなってしまいました。

泣き疲れてなお涙の止まらぬサキリは、霧に満ちたお山をひとりで登ります。
カンザカイの頂よりなお高き場所で、万物を見守られる祖父様と祖母様にお伺いを立てるためです。
頂上から朝焼けの空の果てへ、サキリはめいっぱい喉を開いて叫びました。

「一夜に一千五百の産屋を作る大祖父（オオテテ）様よ
　一千の屍（かばね）を築く大祖母（オオカカ）様よ。
　サキリは人と暮らしとう思います。されど、サキリは人と共にはあれません。
　人はサキリが独り寝をする合間に、こころのみを遺して枯れてしまうのです。
　サキリは半ばで倒れたものを引き戻すことはできても、枯れ果てたものには何もできません。
　この苦しい渇きを、どのように癒やせばよいのでしょう」

言うなり額ずいて、サキリはまた、わあっと泣き出してしまいました。
サキリの心は、人に近すぎたのです。
全てを見ておられた祖父様と祖母様は、よくよく話し合いました。
そして、サキリを連れて里へ下り、サキリを愛するサカイの人々へ呼びかけたのです。

「サキリの愛する人の子よ、よく聞くが良い。
　サキリは人にあらず。ゆえに共にはあれぬ。それでも、サキリと共に在りたいと申すか」

サカイの人々はおそれおののきながらも、サキリに歩み寄ろうとします。
彼らへ向けて、サキリの祖父様は言いました。

「ならば、すでに去りし神代の契りを汝等と交わそうぞ」

祖父様は片足で、どんと空気を鳴らしました。
晴れていた空がたちどころに曇り、雷を鳴らし始めました。


「汝等に『門』を託す。これにサキリの境界を往来する権能を封ず。
　何人たりとも野心を持ち『門』を開くこと、まかりならぬ。
　我らがことばを、子々孫々に届けよ。
　これよりサキリと同じ金茶の髪をもって産まれた百の子に語り継ぐことを命ずる」


サカイの人々は、まず深く祖父様の沙汰を心に刻みました。
次に、祖母様が口を開きました。

「サキリ、お前は我らが声を聞くことがかなわなくなる。
　お前は霧けぶる山を駆けることもできなくなる。
　いっとう明るい月の下で寝れば、お前は凍えて死ぬほど弱くなる」

サキリは震える足でしっかと立って頷きます。
祖母様は、一度だけサキリを抱きしめました。

「だが、それはあまりにも哀れだ。
　お前が人を愛する限り、人の子が飢えぬ加護を残してやろう。
　しかと民を守るのだ。それがお前の新しい務めである」

サキリも祖母様の言いつけを忘れぬと誓いました。

「てんにおわす、オオテテさま、オオカカさま！
　もし、契りを破ったらどうなるのですか？」

ただ一人、祖父様と祖母様を恐れぬ幼子が問いました。
無礼に人々は大層怯えましたが、二人は穏やかに、しかし厳かに頷いて答えました。

「汝等が野心と私欲によって『門』を開いた時。
　サキリは汝等と再び分かたれ、百代の孤独に荒ぶる御霊と成り果てるであろう」

祖父様は山の頂にて煮える泥より槍を捏ね、サキリの魂を穿ちました。
祖母様は海の底にて揺蕩う泥より鎌を練り、サキリの力を刈り取りました。
身と心を引き裂かれる痛みも、サキリはぐっとがまんしました。
サカイの人々と手を繋いで、ずっと耐え忍んでいました。
そしてその痛みが晴れた時、霧は晴れ、太陽の光が差し込みました。

「汝が境界の任は改められた。これよりキリと名乗るがよい」

二人は巨大な門を作り上げ、その奥へ分かたれたサキリを封じたのです。
こうして人の身となったキリは、サカイの街で、調月の人々と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。


――――――
【6.　　　】
――――――


麻生田が向き合う先に、麻生田そっくりの人影が立っている。
ただ一つ違うのは、その瞳が薄紫であるということだ。



サキリは、一つの石榴を差し出している。

ENo.631 クロウ とのやりとり

ItemNo.10 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（25⇒26）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

魔術LV を 5 DOWN。（LV20⇒15、+5CP、-5FP）
使役LV を 5 DOWN。（LV20⇒15、+5CP、-5FP）
料理LV を 30 DOWN。（LV30⇒0、+30CP、-30FP）

百薬LV を 15 UP！（LV0⇒15、-15CP）
防具LV を 35 UP！（LV0⇒35、-35CP）

ItemNo.6 ド根性雑草 から防具『てづくりてぶくろ』を作製しました！
　⇒ てづくりてぶくろ／防具：強さ67／［効果1］反護10 ［効果2］－ ［効果3］－


ItemNo.6 てづくりてぶくろ に ItemNo.7 白石 を付加しました！
　⇒ てづくりてぶくろ／防具：強さ67／［効果1］反護10 ［効果2］反祝10 ［効果3］－


りる(1327) とカードを交換しました！

エイプ＝りる＝フール （グランドクラッシャー）


大爆発 を研究しました！（深度0⇒1）
大爆発 を研究しました！（深度1⇒2）
大爆発 を研究しました！（深度2⇒3）

ヒールポーション を習得！
フィーバー を習得！
スコーピオン を習得！
ファーマシー を習得！
オイルファイア を習得！
パワーブリンガー を習得！
薬師 を習得！
ヒドラジン を習得！
救済 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

麻生田(988) は 平石 を入手！

チナミ区 C-17（山岳）に移動！（体調26⇒25）
チナミ区 C-18（山岳）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 C-19（森林）に移動！（体調24⇒23）
チナミ区 D-19（森林）に移動！（体調23⇒22）
チナミ区 D-20（森林）に移動！（体調22⇒21）

採集はできませんでした。
　　 - 麻生田(988) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 麻生田(988) の選択は チナミ区 O-16：梅楽園（ベースキャンプ外のため無効）

［707 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［297 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にまたまたふたりの姿が映る。

　








　





　

ふたりの背後から突然現れる長身。





　




ダルそうな、面倒そうな、そんな様子の青年。

　





　




ふたりの反応を気にすることなく、




前髪を手でくしゃっとさせて、目のあたりを隠す。




　

そう言って、さっさと姿を消してしまう。

　

　

　






うーん、と悩むふたり。

　




白南海の姿が消える。

　





チャットが閉じられる――