

| 千里 「・・・また、あなたか.」 |
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ミハル 「さて、ご婦人。敵です。 今度はオレを退けることができますか?」 |
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── 泥のにおいがする。 |

| 千里 「・・・」 |
| 千里 「・・・」 |
| 千里 「・・・」 |
| 千里 「・・・」 |


| 千里 「どうでも良い、何も考えたくない.」 |

| 千里 「鬱陶しい.」 |
| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |

| 千里 「鬱陶しい.」 |

| 千里 「『私』は違う、分かってる.」 |
| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |

| 千里 「見たくない、聞きたくない.」 |
| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
| 千里 「・・・、」 |

| 千里 「五月蝿い、ずっとそうだ.」 |
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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |
| 千里 「・・・、」 |
| 千里 「・・・、」 |
| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |

| 千里 「・・・、」 |

| 千里 「見たくない、聞きたくない.」 |
| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |

| 千里 「五月蝿い、ずっとそうだ.」 |
| 千里 「『私』は違う、分かってる.」 |
| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |



| 千里 「・・・、」 |
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── あなたの足元から、泥の腕が数多伸びる。 |

| 千里 「五月蝿い、ずっとそうだ.」 |

| 千里 「・・・『私』ではない、でも、誰もいない.」 |
| 千里 「・・・、」 |

| 千里 「・・・、」 |

| 千里 「・・・『私』ではない、でも、誰もいない.」 |
| 千里 「・・・、」 |

| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「おっとと……」 |
| 千里 「・・・、」 |
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── あなたの足元から、泥の腕がひとつ伸びる。 |
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その腕の先には、あなたの見知った目があるかもしれないし、 全然見覚えのない人間の声が響いたかもしれない。 …… しかしきっと、気のせいだ。 |

| 千里 「・・・『私』ではない、でも、誰もいない.」 |
| 千里 「・・・、」 |
| 千里 「どうせ意味のない言葉だ.」 |

| 千里 「五月蝿い、ずっとそうだ.」 |

| 千里 「・・・、」 |
| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |

| 千里 「五月蝿い、ずっとそうだ.」 |
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── 「 たすけて 」 。 |

| 千里 「・・・、」 |

| 千里 「どうせ意味のない言葉だ.」 |

| 千里 「・・・、」 |

| 千里 「・・・、」 |
| 千里 「・・・、」 |
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── 「 たすけて 」 。 |

| 千里 「・・・、」 |
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ミハル 「……真面目なんだか、不真面目なんだか。 一般人としてはいいのかもしれませんが、戦場においては落第生ですね」 |
| 千里 「・・・ご満足いただけましたか?」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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ミハル 「……オレは別に、弱い者いじめがしたいわけではないんですが」 |
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ミハル 「ねえ、ご婦人。どうして"そちら側"にいるんですか? 守りたい人や思い出が、あったんじゃないんですか? それとも、なんとなく? 敵対する理由もないから? それどころじゃないから? まあ、別に答えてくれなくてもいいんですけどね」 |
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ミハル 「……仲間とか、つくるといいですよ。 あなたが守ろうとする世界には、 きっと手を取りあう人が数多くいるはずだから。 助けを求めれば、赤の他人だろうと手を取るバカも多いから」 |
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ミハル 「あなたの戦い方、たぶん、タイマンに向いてないですよ」 ……勝者の特権だ。好き放題言っている。 やがて敵は、あなたにとどめを刺すこともなくその場を去った。 |
