
さまよえる森
|
![]() |
立ちはだかるもの
|

| 清 「さあ、行きましょう。あれを倒せば、侵攻の助けになるらしいし 移動だってやりやすくなる。良い事ずくめだよね?」 |
| 深谷 「大一番ってとこか。ま、気張っていこうぜ、皆々様よ」 |

![]() |
足音が忍び寄る。 |

![]() |
《やはり除かねばならぬものがあったか》 《早々に済ませねばならんな。街のものどもに後れを取らぬうちに》 |
![]() |
守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

![]() |
守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

![]() |
守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

![]() |
守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

| ここに吹く筈のない風が吹く。 大気を巻き込み、空間を裂いて、逆巻く、逆巻く、逆巻く── |
| 風が吹いている。 狭間の赤い空を裂いて、砂埃を吹き散らし、 逆巻く。逆巻く。逆巻く――。 |
| 清 「守護者ですって。何を守っているのかな。 姫ってだあれ?この鹿達を倒せばわかるかな?」 |
| 清 「まあ……正直どうでもいいんだけどね」 |
![]() |
祝詞を唱える。敵が何であろうと、今やこれだけが自分のすべて。 |

| 深谷 「おうおう、やる気になっちゃってまあ。 勝負なんて負けてもともと、気楽にやりゃあいいのによ。」 |

| 深谷 「ま、無様は晒せねえもんな。 今回も頑張ろうぜ、ご主人様よ」 |
堕ちた神のしもべの周囲、空気が震える。 そこには何もない。誰もいない。恵みなど、あろう筈がない。 |
| それでも、風は吹く。 取るに足らないことかもしれない。 空気が動いているだけ。それが、この周囲にあるというだけ。 ――それでも。 |
記憶が、思い出が、立ち上がる力を齎す! |
![]() |
《ものを言うだけ能があるとは見えるが》 |
![]() |
《その言葉も、どうにも生き物のそれともつかん。 物真似鳥どもの鳴き声でも聞いているようだ》 |
![]() |
《力。脳。姫。気になることは浮かぶが…… なにごとか聞き出そうとしたところで、さして聞くものでもあるまいな。 かたちばかり獣に似た木偶人形どもめ》 |
![]() |
《残らず潰して構わんな? 無論、否と言ったところでそうさせてもらうが》 |
![]() |
「木を隠すなら、森の中。」 |

![]() |
「人を隠すなら、街の中。」 |

![]() |
「とすれば、俺らは何処へ向かうべきなんだろうな。」 |





| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||

| 深谷 「悪く思うなよ。こっちも忙しい身なんだ。 おちおち死んでもいられねェくらいに、な」 |

まぼろしの風が吹く。 |
![]() |
《おれに手加減など期待するなよ、道がなくなったならおまえたちが作るがいい!!》 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |



| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 1 0 0 0 |
0 0 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 1 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||

| 深谷 「悪く思うなよ。こっちも忙しい身なんだ。 おちおち死んでもいられねェくらいに、な」 |

![]() |
馬の蹄が、地面を抉る。 |
まぼろしの風が吹く。 |
![]() |
轟音とともに瓦礫の山が崩れ降り注ぐ。 |
![]() |
うさぎ うさぎ ぜんぶ、偽物のウサギ |

![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |



| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 2 0 0 0 |
0 1 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 3 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||

| 清 「こういうのはどう?避けられる? こっちも良く狙ってはいるから、当たってね……」 |

『 おやおやおや、私の言うことが聞けないのか? 』 |
風は吹き続ける。 |
![]() |
《きさまらのその脚で、どれほど駆けられるか試してやろう!》 |
![]() |
《己の力量を悟るがいい!》 |
![]() |
「こーいうのあんま得意じゃねェんだけども。」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
![]() |
守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 3 0 0 0 |
0 2 0 2 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 2 3 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
![]() |
深谷 「……まずは一勝」 |
![]() |
清 「うん、いい感じ……」 「皆さん、梅楽園に行くんですよね? わたしは先に行って、道を拓いておきます」 「また会えるといいですね」」 |
![]() |
「終わった終わった! あとは自由行動っつーことで、またな。」 |

![]() |
《さあ、明け渡すがいい。きさまらの守りしこの地を》 《弱きものは追われ強きものへと住処を明け渡す。 それこそがこの世の、そしてこの侵略のことわりゆえに》 |
風はまだ止まない。 |
