
TeamNo.394
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立ちはだかるもの
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飢餓の魔女 「がん ば る」 |
| 能面で顔を覆う。その表情はうかがい知れない。 |
| 手にした小刀の切っ先を顎下に宛がう。右の手で柄を叩くと、刃はするりと咥内に挿入され、切っ先は延髄に達した。 |
――――リン |

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レックス 「あまり戦闘はしたくはないのだが、引いてはくれないか?・・そうか、無理か。」 |
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U・D 「―――さて、では早速、UD理論の講義を始めさせてもらおうかの。」 |

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守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

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守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

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守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

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守護者《DEER》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |





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魔女はゆらりゆらりと左右にゆっくり揺れている。 |
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なんだが気分がすこし優れない。 |
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…それでも戦いは待ってはくれない。 |

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U・D 「―――さて、ではUD理論における基礎理論講座を始めるとしようかの。」 |
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U・D 「まず最初に『ジャイロ効果』について話そう。これは「物体が自転運動をすると姿勢を乱されにくくなる現象」を指す。回転しているコマとか走行している自転車が安定するアレである。」 |
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U・D 「まず最初に『ジャイロ効果』について話そう。これは「物体が自転運動をすると姿勢を乱されにくくなる現象」を指す。回転しているコマとか走行している自転車が安定するアレである。」 |
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U・D 「さて、ここでUD理論を展開する。『打撃時に発生する反作用を、攻撃者に備わったジャイロ効果で受け止めることで反作用によって衝撃を逃がすことなく対象にぶつける』・・・これを『ジャイロ正拳』と呼ぶことにする。」 |


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飴玉が注射器へと変化していき、同時に魔女の血でそれが満たされていく。 注射器は毒牙のごとく、相手を襲いゆく。 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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U・D 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |

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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |
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U・D 「おお、やるではないか。」 |

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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |


| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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飴玉が注射器へと変化していき、同時に魔女の血でそれが満たされていく。 注射器は毒牙のごとく、相手を襲いゆく。 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |

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飴玉が注射器へと変化していき、同時に魔女の血でそれが満たされていく。 注射器は毒牙のごとく、相手を襲いゆく。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |

| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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飴玉が大槍へと変化し、敵を貫かんとする。 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「ううむ、若者と長いこと殴り合うのは、辛いのう~」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |


| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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飴玉が金槌へと変化していき、敵へと降り注ぐ。 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |

| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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飴玉が金槌へと変化していき、敵へと降り注ぐ。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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飢餓の魔女 「…」 |
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魔女はゆっくりと、左右にふらりふらりと揺れている。 |
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U・D 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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U・D 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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守護者《DEER》 「・・・・・・・・・」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 9 |
0 0 0 4 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 2 0 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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飢餓の魔女 「みん な だい じょ ぶ?」 |
| ―― さんぜん せかいの からすを ころし |
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怪異は消失した。 |
| ――――…………ん |
| 瑠璃子 「……終わり…ましたか?」 |
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レックス 「何とかなったか。 皆、怪我を診よう。 此方へ。」 |
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U・D 「がはははは!「ナレハテ」・・・さてさて、成れて果てる前は、なんであったのかのお? 持ち帰って研究させたいところじゃが、ままならぬのがハザマの理よの。・・・欲しいのー『ワールドスワップ』。」 |
