
ラブ&ピース フォーエバー
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立ちあがりは強くあたって、あとは流れでお願いします
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| 光輝く鳥たちを従えて、灰色の翼持つ妖鳥は、首を大きく振り叫ぶように天を仰ぐ。 そしてゆるりと、眼前の者に向けてその顔を向ける――…… |
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クレハ 「ふーはは!やっつけられに来ちゃったクチね?良かろう、我が一掃してやろうっ!」 |
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シロハ 「人間…ですか。良いでしょう、少し戯れと参りましょう。」 |
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レノン 「さぁ、楽しいハザマライフの始まりだ。皆の力、魅せてくれよな!」 |
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ユウ 「侵略だか何だか知らないが、俺たちの街は、俺たちが守る!」 |
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サクモ 「今度の「侵略者」は、またずいぶんと…… いや、姿形によらずとも、あれはもとより人外の侵略者か。」 |
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ミーシャ 「さぁて、一丁稼ぐとするにょろ。」 |
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チヨミ 「いやあ、消耗の度合いがダンチだわ…… 力の抜き方がうまいというか……やっぱり連戦に『慣れてる』よねアイツら……」 |
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クレハ 「さて、生意気な推定平凡に平穏に暮らす人間共!魔王の娘たる我が来たからにはじっくり存分恐怖をお持ち帰らせてやろうっ!」 |
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シロハ 「恐怖をお持ち帰る… #とは」 |
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シロハ 「まずは、基本を。お相手願います、人間の方々。」 |
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シロハ 「そして、願わくば、幾許かの恐怖と昏迷を。」 |
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クレハ 「そして、多くの絶望の羨望を味合わせてやろうっ!出でよ、原罪の竜、サイカっ、ヒョウカっ」 |
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ユウ 「神経接続伝導率、最大解放。今日も頼りにしてるぞ、相棒」 |
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ユウ 「カーボンナノシリンダー、戦闘モード開始」 |
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悪魔 「オマエの持つ再生能力を最大限に引き出してやる。言っておくが、寿命を縮める行為だからな?」 |
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ユウ 「今がなきゃ、明日もない。寿命が縮まる? 死ぬよりはいいさ」 |
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ユウ 「ついでに力を貸せよ、悪魔野郎」 |
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悪魔 「いいぜ貸してやるよ。オマエが正義を貫く限りな」 |
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ミーシャ 「強力に行こう、」 |
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ミーシャ 「守りは固く、」 |
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ミーシャ 「隙を見せず、」 |
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ミーシャ 「光り輝く。」 |


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クレハ 「さぁ、我が闇に飲まれよ、人間共っ!」 |
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サクモ 「読めたぞ!」 |
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シロハ 「…チッ、チョコマカとクッソウッゼェなァ…」 |
| 声なき叫びが響く。 |
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レノン 「まずは君からご退場願おうか」 |
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心臓がドクンと脈打つ。 体の中から何かが這い出てくるような、そんな感覚。 得体の知れない何かが叫んでいる。力が欲しいならもっと血を寄越せ、と。 |
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ユウ 「いいさ、くれてやるよ。持ってけ!」 |
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「ごめんなさい」 |
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ミーシャ 「ちゅるちゅるにょろ~ん。」 |
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チヨミ 「仕立て屋――っ!!」 |
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仕立て屋 「まいど~」 |

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クレハ 「さぁ、我が闇に飲まれよ、人間共っ!」 |
| 叫びに応えるように、光り輝く鳥たちがくるくると飛び回る。 |
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レノン 「追撃!!」 |
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ユウ 「先生の教えを思い出せ、相手の動きを見逃さず、隙あらば打つべし!」 |
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ユウ 「やるな、次は当てるっ!」 |
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ミーシャ 「こいつを使うにょろ~ん。」 |
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チヨミ 「たいがいしつこいな!」 |
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チヨミ (顔でごまかしちゃお) |

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シロハ 「……。」 |
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シロハ 「…意外にしぶといものですね。良いでしょう、終わらせましょう。…去ねや」 |
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シロハ 「我が祝詞、此処に潰える命の為に!【闇詞】っ!」 |
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チヨミ 「うわあああああああ」 |
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クレハ 「うーごーくーなー!」 |
| 上空に舞い上がり、急降下しながら鉤爪を振るう。 |
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レノン 「自然の力、やっばいよ???」 |
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レノン 「あははは!」 |
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ユウ 「燃えろっ」 |
| ハイドリのカード発動! |
| 静かに顔を向ける。 |
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ミーシャ 「こいつを使うにょろ~ん。」 |
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チヨミ 「フゥーッ……まだまだ」 |
| その攻撃は無数に飛び交う鳩たちに阻まれ消えていく。 |
| チヨミのカード発動! |
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チヨミ 「ギャアアアアアアッ」 |
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ユウ 「下がっていてください。こいつらは、俺が倒します」 |
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サクモ 「下がれ!殿は引き受ける!」 |
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ミーシャ 「お~い、倒れてる場合じゃないにょろ。」 |

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ミーシャ 「ありがてぇ、ありがてぇ。」 |
| ミーシャのカード発動! |
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エナ 「頑張ってください! 諦めちゃったら、"気合終了"!ですよっ!?」 |
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ミーシャ 「ク、ク、クスリを・・・」 |
| 虚空に光が集い、鳥のようなすがたを取る。 彼女が大きく翼を動かすと、軌跡を描いて動き出す。 |
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ミーシャ 「キレイに入ったにょろ~ん。」 |

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クレハ 「はいっ、ガンバレ者ども!」 |
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シロハ 「や、姉上も是非頑張ってくださいね?」 |
| 光輝く鳥たちが、ひとところに向けて飛翔を開始する。 |
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レノン 「さくっといこうか」 |
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ユウ 「このっ」 |
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ミーシャ 「こいつを使うにょろ~ん。」 |
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ミーシャ 「ク、ク、クスリを・・・」 |

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クレハ 「さぁ、今こそ焼き尽くせ!ヒョウカ!」 |
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クレハ 「火の吐息焦がれ愛焦がれ思い焦がれ【伐リ火】っ!」 |
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クレハ 「理解したか? 我はつおいのだ。」 |
| 戦場を器用にすり抜けて低空を飛翔し、くるりと後方に回転しながら鉤爪で蹴り上げる。 |
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サクモ 「踏み込みが甘い!」 |
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ドクンと心臓が強く跳ねる。 突如、体中の傷から血が噴き出し、肉体を赤く染めていく。 血は蠢きながら体を包み込み、攻撃的なフォルムの外骨格となって隈なく体を覆っう。 頭部を濡らした血は2本の角を生やした蛇の兜となり、顔全体を仮面が覆い隠した。 霧のように空中に飛び散った血は、集まってボロボロの赤いマントへ姿を変える。 義手を濡らした血は炎となって燃え上がり、炎は大蛇の姿となって大顎を開けていた。 |
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意識が一つになった感覚。 自分こそが悪魔だという感覚。 自分が自分でなくなっていく感覚が冷たい針のように胸に突き刺さる。 |
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ユウ 「──それでも、誰かを救えるなら……俺はっ!──」 |
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そこには赤い鎧兜を身に纏った、悪魔が立っていた。 |
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ユウ 「 正義、執行!」 |
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ミーシャ 「キレイに入ったにょろ~ん。」 |
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ミーシャ 「これが私の全力全壊。orz」 |
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ユウ 「下がっていてください。こいつらは、俺が倒します」 |
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サクモ 「下がれ!殿は引き受ける!」 |

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クレハ 「はいっ、ガンバレ者ども!」 |
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シロハ 「や、姉上も是非頑張ってくださいね?」 |
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クレハ 「理解したか? 我はつおいのだ。」 |
| 虚空に光が集い、鳥のようなすがたを取る。 彼女が大きく翼を動かすと、軌跡を描いて動き出す。 |
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サクモ 「後ろにも気を配れ。敵はいつも正面から来るとは限らない」 |
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ユウ 「あ、ありがとうございます」 |
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ユウ 「あ、先生そっち行きましたよ」 |
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ミーシャ 「ちょいさっ」 |
| ユウのカード発動! |
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ユウ 「こんな時ばかりは、この体に感ふぅ、一息つけるか」 |
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ユウ 「こんな、所で……」 |
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サクモ 「下がれ!殿は引き受ける!」 |


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クレハ 「我が虚空の形の印に飲まれるが良いっ!【闇ツ印】っ!」 |
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クレハ 「理解したか? 我はつおいのだ。」 |
| くるりと空を旋回し、大きく翼を振るう。衝撃を伴う風が吹き荒ぶ。 |
| サクモのカード発動! |
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レノン 「っと、一足先に失礼~!!」 |
| おやすみなさい、私の可愛い仔――、そんな声が聞こえたような気がした。 |
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クレハ 「あーもー。足手まといは後方待機!後でタップリお説教なのよ!」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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| 眠る子供をあやすように、妖鳥は翼をはためかせて倒れ伏した者たちの頭上を旋回する。 その周りを無数に飛び交う光の鳥たちは、光子となって降り注いだ。 |
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クレハ 「とーぜんっ!私ってばさいきょーね!」 |
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シロハ 「戦闘終了です。お疲れ様でした。」 |
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シロハ 「あなた方も。なかなか良き戦いでした!」 |
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シロハ 「…しかし、今後は喧嘩を売る相手はよくよく熟慮される事をお勧めしますよ。」 |
