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巨大な土塊がその身体を引き摺るように歩む―― |

| 緋染の白花 「蹂躙、させていただきますね」 |
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土塊に唯一咲く花、のようなものがずるりと動く。 |

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<<さあ、綺麗な土地のため、あなたを穢す悪い者たちを退治しましょう? ……『頑張って』、ね……。>> |
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土塊の頂上に座した女が囁く。 ――その言葉に呼応するように、土塊に活力が漲る――異能の力―― |
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土塊 「……うん。おで、がんば、る……。」 |

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「…………、――…」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |


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「……、……」 なにもされていない。ならば、土塊は何もしない。 |
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<<大丈夫よ。そのままのあなたでいれば、大丈夫。>> |
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相手の攻撃など意に介さず、そっと土塊の頭部を撫でる。 <<……ね?>> |

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<<……、次があるのよ。まだ。終わりではないわ。>> |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |

| 緋染の白花 「……。」 |

| 土塊と黄花のカード発動! |

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道を塞ぐものたちを振り払わんと。 |
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「……どうして……、はやくどく……どいて……。」 |
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<<大丈夫よ。そのままのあなたでいれば、大丈夫。>> |
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相手の攻撃など意に介さず、そっと土塊の頭部を撫でる。 <<……ね?>> |

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道を塞ぐものたちを振り払わんと。 |


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≪奪われたぶんは、取り返すほか無いでしょう?≫ 土塊の背後から数本の根が伸びる。 |


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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |
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「…………じゃま……もうならな、い?よかっ た…………」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 6 0 0 |
0 1 0 3 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 4 0 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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<<そうよ、それでいいの。花の咲く綺麗な土地を取り戻せたわね。>> |
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土塊 「……うん。花……いっぱい……する…………」 |
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土塊が体を引き摺った後には、一輪の花が咲く―― |

| 緋染の白花 「……」 無言で倒れ伏したものに触れると、それは急速に枯れ、朽ちてゆく |
| 緋染の白花 「さようなら。……あなたに幸いを」 最後に音を響かせると、それは一瞬輝き…何かを残して砕け散った |
