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紫明 「芽吹け、芽吹け、芽吹いたなら伸びろ、伸びたなら蕾つけて、 さっさと咲いて散りやがれ」 |

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遠目には、周囲と変わりない建造物があった。電柱。看板。標識。街灯。ミラー。人影。 1つは歪に組み合わさって。 1つは液体から再生成されるように。 それらは……気づかれない内に、"敵"を取り囲んだ。 |
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見ている。 見ている。 見ている。見ている。 見ている。見ている。見ている。 街中が、入り込んだ"異物"を見ている。 街中が、それを排除しようとしている。 |
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ただ、"敵以外"へは、その視線を向けず。 |
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その街は生きている。その街は街ではない。 あらゆる街を取り込んで自身の一部へと変えた、生物兵器だ。 |

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チカギ 「……」 |

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早乙女ちえり 「え、えとっ……」 |
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早乙女ちえり 「だ、だれ?(……そもそも、ヒトなのかな……)チカギ先輩、このひとたちって……」 |
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早乙女ちえり 「わひゃあっ!?この犬みたいなのもなにっ!?」 |
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ちわわ 「くぅ~ん・・・キャンキャン!」 |
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ピクシー 「手加減なんてしないからね!」 |

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道端ガムマン 「いっぽんどうだ?中身は拾いもんだけどな。」 |

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チェリーさん 「誰か来たらどうするんだっけ・・・?」「わすれちゃった。」 |



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イバラシティで死んだ者は、ハザマ世界では生き続ける。 では、その逆は? |

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戦争?侵略? 説明されたって早乙女ちえりにはわからない。 イバラシティでの彼女にとって、それがただの噂話であるように、ここにいる彼女もまだ、現実を受け止めきれていない。 |

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だから……今となっては虚構の世界でその手に持っていたものが、既に零れ落ち、失われていることがわからない。 |

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早乙女ちえり 「……僕、みんなのこと信じるよ。」 |


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二号 「(やるきまんまん!)」 |
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道端ガムマン 「迂闊に触るとベタつくぜ?」 |
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道端ガムマン 「迂闊に触るとベタつくぜ?」 |
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見ている。見ている。見ている。 見ている。見ている。見ている。 |
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チェリーさん 「なんか私達にメロメロ!?」「おいしいからね。」 |
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ピクシー 「うりゃ!!」 |
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ちわわ 「きゃうーん!」 |

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道端ガムマン 「迂闊に触るとベタつくぜ?」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |
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鉄線が切り裂くように飛び出す。 |
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『おかえり!』 |
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チェリーさん 「ぶ、ぶれいくだんす!!」「ちぎれるよ。」 |
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ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
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ちわわ 「きゃうーん!」 |

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紫明 「ただじゃあやらせてくんねぇってか?」 |
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チカギ 「オラオラ。」 |
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道端ガムマン 「迂闊に触るとベタつくぜ?」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |
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幾重にも重なった標識が進路を塞ぐように降り注ぐ。 |
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チェリーさん 「なんか私達にメロメロ!?」「おいしいからね。」 |
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ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
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早乙女ちえり 「あっちいってよお!」 |
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ちわわ 「きゃうーん!」 |
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チェリーさん 「これからどうなっちゃうの・・・?」「・・・わかんない。」 |
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ちわわ 「・・・・・ァア?」 |
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ピクシー 「だだだだいじょうぶっ!!?」 |
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道端ガムマン 「もっとガム食えよガム。」 |

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紫明 「ただじゃあやらせてくんねぇってか?」 |
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チカギ 「あ!避けんじゃねえぞ!」 |
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道端ガムマン 「喰らいなッ!」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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ピクシー 「そりゃ!」 |
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早乙女ちえり 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」 |

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ちわわ 「キャンキャン!」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |

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チカギ 「よいせっと。」 |
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チカギ 「サンキュ。」 |
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道端ガムマン 「迂闊に触るとベタつくぜ?」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |
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カーブミラーの中で、子どもたちが走り回っている。 『待って、待って!』 |
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ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
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ちわわ 「キャンキャン!」 |

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道端ガムマン 「迂闊に触るとベタつくぜ?」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |
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カーブミラーの中で、子どもたちが走り回っている。 『待って、待って!』 |
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ピクシー 「そりゃ!」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |
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ちわわ 「生憎もう容赦とかそういうの超えてんだわなぁ。」 |
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ちわわ 「くぅ~ん・・・・・」 |
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ピクシー 「だだだだいじょうぶっ!!?」 |
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道端ガムマン 「もっとガム食えよガム。」 |

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チカギ 「オラオラ。」 |
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道端ガムマン 「喰らいなッ!」 |
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二号 「(犬が貴方を舐めに来た!)」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |

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紫明 「今の動き、覚えとくぜ」 |
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二号 「アォオン!」 |
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道端ガムマン 「迂闊に触るとベタつくぜ?」 |
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カーブミラーの中で、子どもたちが走り回っている。 『待って、待って!』 |
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『おかえり!』 |
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ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
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二号 「ワフワフワフ!」 |
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ピクシー 「いじめっこだぁぁーっ!!!!」 |
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道端ガムマン 「ベタつきが枯渇したか・・・・・」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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紫明 「こんなとこで邪魔されるわけにはいかねぇのよ、俺も」 |
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「おはようございます。本日は燃えないゴミの収集日です。ごみは朝8時までに出してください」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、合成したような音声が流れた直後、 |
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次の"敵"へ向かって、移動を始めた。 |
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チカギ 「無価値」 |
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早乙女ちえり 「これが戦争?なのかな…?」 |
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二号 「(撫でてほしそうにしている……)」 |
