雲河 琉生(うんかわ るい)
A型/しし座/190cm/♂/31歳
家族構成は母と弟だが、現在は一人暮らし。
これといって特徴のない、ごくごく普通の学芸員。
チナミ芸術館で働いている。
日頃の悩みは片頭痛と胃痛のため、薬が手放せない。
ちなみに最近不眠症も追加された。
あまりにも平凡・善良な性格のため縁談をよく持ち込まれているが、ふだんは巷で有名なイエスマンにもそれなりに断る理由がある。
実は彼と婚約した4人全てが亡くなっており、いずれも結婚式当日まで命がもった女性はいないという事だ。
流石に警察も事件性があると判断し捜査をしたが、結局特に何があるでもなかった。
当たり前である、ただ彼の「不運」に巻き込まれただけである彼女たちは殺されたわけではないのだから……
なんせ世界一ツいていない男、それ以外は特筆することはないのだから。
証言
婚約者A「ちょっとツイてない彼だけど、理知的な話し方に惹かれたわ。熱心に本を読む姿も素敵なのよ。」
婚約者B「Aさんが亡くなったのは偶然、気にしちゃだめ。次は私がちゃんと守るわ!」
婚約者C「へぇ。その類の迷信は信じないことにしてるのよ。それにあんなウブな笑顔見せられちゃあね……」
婚約者D「ぶっちゃけ学芸員ってことでお金を持ってそうだからよ。彼に興味はないわ。結婚したら即別居を予定してたし。」
「「「「まぁみんな、死んじゃったんだけどね!」」」」
とにかく毎日天文学的な確率で、命の危機に遭遇している。それは偶発的だったり政治的だったり策略的だったりと、大小関わらずありとあらゆる方向からのピンチだ。
彼と四六時中くっついても無事な人間は肉親、もしくはピンチを幸運にねじ伏せることができる女神だけだろう。
やや卑屈で人の顔色を見ながら対話をする。
人によっては、それはイラっとする態度かもしれないが本人に自覚はないようだ。
古風で地味、あまりネットの類も得手ではないようで、情報手段はもっぱら読書や新聞という天然記念物。面白みはゼロ。
[異能]不運の依り代
不運は彼の生まれ持っての性質ではなく、ダイ●ンの掃除機やスポンジのように、出歩くたび他人の不運を吸い取っては己へ跳ね返す性質を持つ。
なので必要以上に寄り添っていなければ、周囲はごく円満な環境であり、幸多き展望ある未来が待っている。
不運を他人へ放つこともできる(ようになった)が、どのみち自分がまた吸い込むことになるので無意味である。