［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

5:00

僕の異能は「なくしたものを探知する能力」であって、本来であれば、ややこしい条件をクリアした上で対象を絞らないと『道』は見えない。
およそ戦闘行為の役に立つようなものではないし、そもそも"こういう"使い方もできないはずだった。

けれど、ハザマに飛ばされて異能が強化された結果、とても抽象的だけど、"生存への『道』"が見えるようになった。
その『道』を踏み外しさえしなければ、生存、即ち生き延びる事ができる、ようだった。

とはいえ固定目標と違って、交戦中は目まぐるしく動き回る事になるから、『道』それ自体もうねりにうねって、
僕自身の運動能力の所為もあるけれど、とてもじゃないが完璧にトレースするのは無理だった。
そうして『道』を外れると、『道』の外側がどんどん欠けていく。
最初は肩幅ぐらいはあったはずの『道』が徐々に狭くなっていって、綱渡りをしているような感覚に陥る。
そして最終的には安全な『道』が見えなくなって、手痛い一撃を貰う事になる、と。これがさっきの棒人間達から得た情報だ。
異能はともかく、身体能力自体はそれほど向上していないというのも一応の収穫になったか。
できれば暴力以外で見出したかったところだけど、いい授業料になったと思っておこう。

……ところで、今現在安全な場所への『道』が見えない。
いや、『道』自体はある。あるんだけど……妙に揺らいでいる。何かちょっと不吉な予感がする。このまま進んでも大丈夫だろうか？

特に何もしませんでした。

逢見(1107) は ド根性雑草 を入手！
逢見(1107) は 羽 を入手！

領域LV を 1 UP！（LV11⇒12、-1CP）
解析LV を 2 UP！（LV21⇒23、-2CP）
付加LV を 3 UP！（LV17⇒20、-3CP）

特に移動せずその場に留まることにしました。

―― ハザマ時間が紡がれる。









ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。






針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――









声は淡々と、話を続ける。






























声はそこで終わる。



















榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。