永添 ルカ(ながぞえ るか)
164センチ 47キロ 成人男子
異能 「オートマタ」いとのない人形
本人の意図と関係なく、人形やぬいぐるみが目を覚まし動き、しゃべり始める。
相良伊橋高校三年四組。演劇部。
海外留学のために一年、生来の病弱ゆえに一年、計二回の留年をしており、成人済み。
おとなしく控えめ。引っ込み思案なところがあり、小心者。目立つのが苦手で、それのショック療法として演劇を始めた。
後述のノアの趣味で、ときどき女装させられているようだ。
レディ・ノア
彼のそばにいつもいる女の子の人形。外国製の輸入品だとか。ルカいわく、古いものなので壊れやすいとのこと。既婚者なので、ルカ以外の異性に触れられるととても怒る。
おしゃべりで勝気な性格。ルカにしょっちゅう何か命令している。レオにはマイレディと呼ばれている。
レオ
彼がいつも抱いているぬいぐるみ。騎士王とのこと。
レディ・ノアの夫であり、彼女を守る騎士である。ノアが異性に触られると怒る。あと、ノアと親しげにしているルカにもいつも怒っている。
無邪気で子供っぽく、歌がうまい。
!アンジニティ!
レオ・ハートコート
159センチ 40キロ
「君をもう二度と離さない」
永添ルカのアンジニティとしての本性。
とある国のかつての王の生まれ変わりの亡霊。とある理由で最愛の妻を失った男の成れ果ての王。白金の鎧を着た、騎士王。盾は持っておらず、剣には獅子の刻印がされている。
戦争の最中、当時の最先端であったミサイルを敵国に向けて発射すれば、即座に戦争には勝てたことをわかっていたものの、それで亡くなる敵国の国民のことを憂い、決断をすることができなかった15歳のころの自分をひどく呪っている。
そのせいで戦争は長引き、その最中に内乱も起きた。両国は直接的・間接的に多数の犠牲者を出した。
また、戦争が長引いている間に、彼の城は国民達による襲撃に遭い、最愛の妻を目の前で殺されることとなった。
ミサイル爆撃の作戦が結構された場合の被害者の推定人数は3万人から5万人程度だったようだ。
5万人の人間を殺さなかったがために妻が死んだと思い込んでおり、自らの手で5万人の命を奪えば妻は生き返ると妄執的に信じている。
どうでもいいが、彼はその生真面目さと誠実さと、意気地の無さゆえにノア・ハートコートの手すらもつないだことがない。
ノア・ハートコート
「もう……、もうやめましょ?」
レディ・ノアの亡霊。イバラシティにて暮らしている人形にとりついている。
自らの意志で動くことはできるが、イバラシティにいる間はしゃべることはできない。レオの行動には憤りを感じるものの、レオたちを傷つけることを決して許しはしない。
自らの死をきっかけに戦争は締結したため、自分の死に何一つ不満はない。今も、レオと国民のことを深く愛している。
もちろん、イバラシティに、この世界に住まうあなたたちのこともね。
*永添 ルカの異能のネタバレ
永添ルカには、異能はありません。ぬいぐるみのレオも、人形のレディ・ノアも、彼の腹話術によって会話しているに過ぎず、ノアは自立して動いているが、レオは彼が抱いているだけで決して動くことはありません。
彼らが同時に喋ることは不可能です。演劇部としての演技力ゆえに、イバラシティの皆さんは初見から気が付くことはあまりないと思いますが、なにかしらの違和感を抱くかもしれないです。また、ハザマにて出会った時には、その違和感と合点が行くかもしれません。
*ぬいぐるみのレオ
レオ・ハートコートにとっての理想の自分の姿を投影したもの。
何と引き換えにしてもレディ・ノアを守り抜くという固い決意を持っており、思うがままに振舞っており、決断力がある自己像。
勇敢なライオンの姿のレオは、何にも惑わされることなくノアへの愛を絶やすことなくいつも表現し続けている。