以下は茨街警察署内の資料から抜粋したものであり、実際の稲見有子とは異なる可能性を留意のこと。
稲見有子は6年前の失踪者であり、現在14歳の女である。
失踪後少なくとも12の事件に関与し3人以上を殺害、25人以上に重軽傷を与え、余罪はさらに多いとされている。
その異能により足取りは不明だが茨街内で度々稲見有子と思しき人物が目撃されており、現在も茨街を「回遊」していると考えられている。
写真(イラストのこと)の通り見るからに一般人ではあるが、護送車からの離脱歴も持つ相手と知り、警戒して当たるべきである。
異能(解析結果) ”群体の不合理《ココナッツ・グローブ》”
一言で言えば『集団に紛れ込む能力』である。
稲見有子が人混みに入った場合、集団の外部・内部を問わず稲見有子をそれとして認識することが不可能となる。
稲見有子自身の言動は、その集団の「存在してしかるべき人間A」によるものとして浸透している、と考えられる。
この異能による事件として特筆すべきは
「男女15名が突然パニックに陥り暴動に発展したもの」
である。捜査中の警官の眼前にて稲見有子が意図的に隠蔽効果を解除したことで咄嗟に警官が警棒を投擲、という発端であった。
稲見有子を捜査するものは周囲への影響を十分に考慮のこと。
なお、集団の人数が多いほど隠蔽効果が増大する傾向がある。
※プレイヤー向け情報
イバラ出身ですが誰彼なく(NPC的市民の思考を混乱させて)ひどいめにする、望まれれば悪役として振る舞うタイプの”ヴィラン”です。
望まれなければ悪役ムーブはまぁ・・・。
異能で色々なところにフラフラ出向くかもしれません。
異能名は実際の事件から。パニックを防ぐには正しくセンセーショナルでない情報提示だそうです。