進行先にある壁も生き物も、避けずに進む。 ただ街中が、その『異物』を注視していた。 |
レッド 「ねこです。ねこがいます。そこにいますねこです。ねこですよろしくおねがいします。ねこはいます。そこにいます。ほんとうにいますねこです。ねこでした。このねこはそこにいます。そこでこっちをみています。ねこなんです。ねこはこっちを」 |
深谷 「像に狼に……草?なんだここ、動物園か?」 |
清 「…………なんだっていいでしょ。どれも可愛くないし……」 |
モコ 「それじゃあ始めましょうか」 |
少年の周りを色とりどりの厚みの無い蝶が群れ飛んでいる |
大黒猫 「にゃ・・・」 |
少年の足元を這うように禍々しく輝く蝶達が舞う…… |
少年の足元を舞っていた蝶達は一頭……また一頭と地面に舞い堕ちて消えてゆく…… |
清 「かく聞こしめしては、罪と言ふ罪は在らじと、 科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く……」 |
深谷 「ああ、何度聞いても良い詞だ。おれ達にゃ勿体ねェなあ」 |
清 「…………」 |
清 「勿体なかろうが何だろうが、使えるものは使うべきでしょう?」 |
深谷 「お前もたまには良い事言うな。 そうとも、悪党。お前は何だって使うべきだ」 |
レッド 「足を開いて斜め下~!いちにっ!さんしっ!」 |
大黒猫 「にゃ・・・!!」 |
白い線が路面を埋め尽くしていく。何本も、何本も、何本も、何本も、 |
理解できるのは後のことになるだろう。それらは全て導火線だった。 |
紙が焼けるような音がする。 |
清 「さあ、始めよう。誰も、何も、わたし達の邪魔はさせない」 |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
レッド 「足を戻して両足跳びっ!いちにっさんしっ!」 |
大黒猫 「にゃにゃにゃ・・・・・」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
路面を白い線が走っていく。 |
待ち受けるものは何? |
目を閉じる。上を向く。 響くのは、理に逆らう願いの歌。 |
桃の実も、千引の岩も、櫛の歯も 背く願いの障にならねば |
レッド 「足を戻して両足跳びっ!いちにっさんしっ!」 |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
痛むのは何処? |
迫る異形の体。 |
レッド 「さて……準備運動は終わりだ!悪は全て俺の手で挫く!」 |
レッド 「さぁ……かかってこい!」 |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
大黒猫 「にゃ!」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
待ち受けるものは何? |
迫る異形の体。 |
説明しよう! アンジレッドは頑張れば全体への攻撃ができるのだ!それが何かは私にもわからない! 以上だ! |
大黒猫 「にゃ!」 |
レッド 「力を借りるぞ!」 |
レッドのカード発動! |
白い線が路面を埋め尽くしていく。何本も、何本も、何本も、何本も、 |
理解できるのは後のことになるだろう。それらは全て導火線だった。 |
分銅が弧を描いて襲い掛かる |
待ち受けるものは何? |
清 「さあ、前を向いて。 なにものも、わたし達を罰することは出来ない」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
繰り出した攻撃は鎖に阻まれ、少年に届くことは無かった |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
待ち受けるものは何? |
清 「さあ、前を向いて。 なにものも、わたし達を罰することは出来ない」 |
説明しよう! アンジレッドは頑張れば全体への攻撃ができるのだ!それが何かは私にもわからない! 以上だ! |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
路面を白い線が走っていく。 |
死角から鎌が跳ね上がるように襲い掛かる |
痛むのは何処? |
清 「さあ、顔を上げなさい。 恐れるものは何もない」 |
大黒猫 「にゃ・・・」 |
説明しよう! アンジレッドは頑張れば全体への攻撃ができるのだ!それが何かは私にもわからない! 以上だ! |
大黒猫 「にゃ!」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
紙が焼けるような音がする。 |
清 「さあ、前を向いて。 なにものも、わたし達を罰することは出来ない」 |
説明しよう! アンジレッドは頑張れば全体への攻撃ができるのだ!それが何かは私にもわからない! 以上だ! |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
大黒猫 「にゃ!」 |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
路面を白い線が走っていく。 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
あらゆる滅びは意味を為さない。 |
体当たり。 |
あらゆる滅びは意味を為さない。 |
薙ぎ払う。 |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
振り回されて螺旋を描いた鎖の中心を貫くように打撃が襲いくる |
痛むのは何処? |
薙ぎ払う。 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
レッド 「言っておくが俺はそう甘くはない。邪魔をするやつを全員消し飛ばしてでも、俺は!救いあげてみせると決めたっ!」 |
大黒猫 「にゃ!」 |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
白い線が路面を埋め尽くしていく。何本も、何本も、何本も、何本も、 |
理解できるのは後のことになるだろう。それらは全て導火線だった。 |
待ち受けるものは何? |
迫る異形の体。 |
説明しよう! アンジレッドは頑張れば全体への攻撃ができるのだ!それが何かは私にもわからない! 以上だ! |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
モコ 「わ、びっくり」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
紙が焼けるような音がする。 |
清 「さあ、前を向いて。 なにものも、わたし達を罰することは出来ない」 |
少年は半歩退いた |
モコ 「今のは惜しかったですね」 |
レッド 「おらぁっ!!ちょろちょろしてんな喰らいやがれッ!」 |
レッド 「甘い、お前らの動きはすでにわかっている!」 |
レッド 「そう、このメニュー表に全部書いてあるからな!」 |
レッドのカード発動! |
大黒猫 「にゃ!」 |
街の動きが遅くなる。代わりに建物の一つが、高く持ち上がりーー |
振り回されて螺旋を描いた鎖の中心を貫くように打撃が襲いくる |
痛むのは何処? |
迫る異形の体。 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
周囲の看板が、自動販売機が、電柱が一斉に倒れ込む。 |
街喰らいのカード発動! |
放送 「ゴミはもういらない箱へ」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
紙が焼けるような音がする。 |
体当たり。 |
深谷 「妖に力を借りるたぁ気が進まねェが、ま、これも天命ってヤツだ」 |
深谷 「さあ、使わせてもらうぜ、ヒヨコちゃんよぉ!」 |
深谷のカード発動! |
神楽 「このわたしがおまえらを全員血祭りにしてやるよーーー!!!」 |
清 「遊んでいないで、真面目にやって、深谷!」 |
大黒猫 「にゃ・・・」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
大黒猫 「にゃ!」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
待ち受けるものは何? |
清 「前を向きなさい」 |
大黒猫 「にゃにゃ!!」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
放送 「ゴミはもういらない箱へ」 |
紙が焼けるような音がする。 |
体当たり。 |
あらゆる滅びは意味を為さない。 |
迫る異形の体。 |
大黒猫 「にゃぁ・・・」 |
白い線が路面を埋め尽くしていく。何本も、何本も、何本も、何本も、 |
理解できるのは後のことになるだろう。それらは全て導火線だった。 |
鎖がまるで意思を持った蛇のように跳ね上がる |
あらゆる滅びは意味を為さない。 |
清 「少しくらいは、助けになると思う」 |
モコ 「もう少しもちそうです」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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そこら中にあった視線が次々に消え…… |
目的地を見つけたかのように、一方向へ向けて進行を早める。 |
レッド 「ねこの解放の刻は近い……次に行こう。そこにねこがいる。」 |
清 「……羊とか、兎とか、もっと可愛いのがいればいいのに」 |
モコ 「野望に一歩前進なのです」 |
少年の周りを飛んでいた蝶達は地に落ち、次第にその姿を薄れさせて消えていった |