［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

ふわりと、浮遊感を感じて薄く目を開く。

あれからどれだけ経っただろう。
何度も覚醒と睡眠を繰り返しているため、時間の感覚がよくわからない。
目に映るのは何時もと変わらない、のっぺら床と金属の壁だ。
相変わらず薄緑色に染まり、ゆらゆらと揺れている。

流石に、そろそろ飽きて来た。

そもそも何故自分はこんな所に居るのだろうか。
考えてみるが、一向に答えは出ない。
気が付けば此処に居たし、そもそも此処以外の場所を見たことがない。

しかし、うっすらと、自分の居場所は此処ではないと。
自分の中の何かがそう訴えている。

しかし、では何処なら良いのかと問われれば、答えに困る。
ここ以外の場所を知っている訳ではないからだ。

自分の心と記憶が乖離しているようでどうにも気持ちが悪い。

今日はこの辺にしておこう。
目を閉じ、眠りに入る。
次に目覚める時は景色が変わっていることを祈って。

---

私は目を覚ました。
記憶がはっきりしないが、また妙な夢を見ていた気がする。
頭を振りつつ、ゆっくりと起き上がる。

そして飛んできたバカにぶつかり、諸共吹き飛んだ。

ぎゃー！？　何すんじゃこらー！

失神したまま、私に覆いかぶさるバカヤンキーをポイッと投げ捨てつつ周囲を見渡す。
今日も今日とて、河川敷は死屍累々に転がるバカ共のおかげで地獄のような有り様だ。

しかし、今日は３、４人ほど毛色の違う奴らが居る。
底辺能力者とは明らかに動きが違う、上級能力者共だ。

今日の抗争の為に呼ばれた、各地区の切り札共だ。
禄に連携できない有象無象共の抗争では、一人上等な能力者がいるだけで戦力の天秤が大きく傾く。
敵側にイニシアチブを握られないために、敵側の上級能力者には、味方側の上級能力者を当てるのが常道だ。
だがそれを行った場合、戦場は奴らに支配される。


赤いオーラを纏ったイケメンが、ありえない速度で動きつつ、ヤンキー共を３人ほど同時に吹き飛ばす。
トラ○ザ○かよ、界○拳かよ、見るからに単純強化系の能力だ。
身体強化系の能力者は珍しくもないが、アレは上昇率が桁違いのようだ。
同じ強化系の奴等がゴミの様に飛ばされていく。
異能の格差社会の見本のような光景である。

流石にあれに巻き込まれたくない、端っこの方で手頃な喧嘩相手を探す事にする。
顔を横に向けると、知らないヤンキーと目があった。


「あ゛あ゛！？　んのかっらぁ！？」

私と知らないヤンキーの意図がシンクロする。
お互いに手頃な相手と判断したのだ。
直感マッチングが成立した。

周りの喧騒が意識の外に置かれ、互いに互いしか目に見えなくなる。
所謂、NT空間である。

「（ったくよー、上級能力者が絡んでくるとロクな事にならねーよなー）」



知らないヤンキーと私の心の声が混ざり合う。


「（狂犬ッ！　敵と戯れるな！）」


更に別の知らないゴミ共が混ざってきて混線してきたのでNT空間を解除した。

意気投合したので近場のゲーセンにゾロゾロと向い、全員補導された。

ユーキ(1379) は ド根性雑草 を入手！
いずみ(1380) は ド根性雑草 を入手！
紗織(1409) は ネジ を入手！
ユーキ(1379) は 不思議な石 を入手！
いずみ(1380) は 花びら を入手！
紗織(1409) は 不思議な石 を入手！

付加LV を 3 UP！（LV26⇒29、-3CP）

kinoko(1626) とカードを交換しました！

ヒール （ヒール）


アクアスピット を研究しました！（深度0⇒1）
トルネード を研究しました！（深度0⇒1）
カプリシャスナイト を研究しました！（深度0⇒1）

紗織(1409) に移動を委ねました。

チナミ区 K-13（道路）に移動！（体調16⇒15）
チナミ区 K-14（道路）に移動！（体調15⇒14）
チナミ区 K-15（道路）に移動！（体調14⇒13）
チナミ区 J-15（道路）に移動！（体調13⇒12）
チナミ区 I-15（道路）に移動！（体調12⇒11）

―― ハザマ時間が紡がれる。












エディアンが早足で湖岸に駆け寄る。



そこでは、白鳥たち黒鳥たちがのんびりと寛いでいる。






エディアンが何かを出そうとすると、後方にランニングおじさん。






そうつぶやき、走り去っていく。






チャットが閉じられる――