猫田 厳(ねこた げん)
一昔、ふた昔も前の話。
イバラシティの賭場、劇場、祭り、その他カネの動くハレの場を牛耳る集団があった。
初代・乙倉一を頂点としたその集団、名を乙倉組という。
不動を信条としつつも時には暴力を辞さないその姿はイバラシティの影の統率者たりうる器であり、表社会の住人からも必要悪として存在を黙認されていた。
当時の組長に憧れ組の一員となった若者は少なくなかった。腕っ節に自信のあるものならなおさらだ。
猫田厳もそんな有象無象のうちの1人だった。
猫田は当時通っていた高校を中退。
その腕っ節と異能をもって徐々に組内で地位を上げついに幹部を伺おうかとしていた頃、組長より一線から退き娘の世話係をするように命じられてしまう。乳母は別にいたため、その実態は何もすることのないただの見張り役であった。
「こんなはずではなかった」
立ち向かう相手は屈強な男どもから当時一つか二つの赤子に、武器は自慢の拳からいないいないばーに変わった。
力で収める熱い生活はぬるま湯へと転落した。
しかし"不慮の事故"で組長が亡くなると事態は一変する。後継を指名していない上にお世継ぎはまだ幼い娘一人。次の組長を巡る内紛が勃発し、組は分裂した。
猫田には初代の忘れ形見である調だけが残った。
そして現在。
乙倉組は初代の娘・乙倉調を二代目組長として細々と活動を続けている。
スローガンは『通せる範囲で通そう仁義』。
「お嬢、学校には行きましょう」
年齢:55
身長:192 cm
髪の色:白混じりの黒
顔:こわい
体格:でかい
異能:爪が伸び縮みする
趣味:盆栽いじり
要するに強面な和装おっさん(暴力団所属)。
既知設定等々はご自由にどうぞ。
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……という設定を付されたアンジニティの猫。名前はゲン。
シラベの保護者的な役割を担っていること、そのシラベはやはり暴力団組長であることからアンジニティでもイバラシティでもやることはあまり変わっていない。
また、変化と称して何者かに化ける術を会得しており、人語で会話をしたいとき等にはおっさんに変化することが多い。そのときの姿がイバラシティでの仮の姿のモチーフになっているようだ。
ただし、彼は本来の姿は間違いなく猫である。
PL:ふぁお(@f_a_o_0)